キーワードは鱧、鮎、氷!「夏の京都」最新美味案内 五選

注目を集める新しい和食店が多く誕生している京都。予約困難になる前に、夏の風物詩を味わうべく駆けつけたい。暑い時期だけ登場するかき氷も、秋を待たずに「今」京都に行くべき大きな理由!

2.『割烹 市川』

粋客好みの質実の鮎料理、多彩な鱧料理を板前で

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土鍋で炊きたてを出す「鮎ごはん」¥2,000。骨を取り除いているのでごはんとしっとりなじみ、しょうがの香りが食欲を誘う。鮎は小ぶりの琵琶湖産

食通たちの要望で生まれた香りもごちそうの鮎ごはん

 京都屈指の名割烹『たん熊北店』の系列店をはじめ、京都や大阪の割烹で二十数年料理の研鑽を積み、満を持して店を開業した市川達也さん。板前で鍛えた腕を生かし、常に50品ほどの一品料理をそろえている。
「食べたいものがはっきりしている常連さんが多いので一品が中心。鮎は昔から塩焼きと決まっていてそれを超える料理はなかなかありませんが、お客さまの希望があればなんでもお作りします」と自分のハードルを日々上げ、奮励している。
 「鮎ごはん」も食通のリクエストから生まれた一品。三枚におろして焼いた鮎とごはんを土鍋で炊き上げ、身を軽くほぐしながらしょうがやたでの香りとともに楽しむ贅沢なごはんだ。鮎は頭から食べられる小ぶりの琵琶湖産にこだわり、子持ちが出回る秋まで提供している。
 鱧の料理はバリエーション豊富で、落としや焼き霜、焼き物などの定番のほかに、寿司、フライ、柳川鍋などさまざま。奇をてらうことなく、板前割烹の相伝と創意の味を存分に楽しませてくれる。
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旬の魚を中心に走りや名残の食材と合わせ、食通をもてなす市川さん
サックリ、ふんわりの「鱧の鳴門揚げ」¥1,200~。グリーンアスパラを芯に、のりと一緒に巻いた揚げ物。衣をつけて天ぷら、揚げ出しにすることも。鱧は淡路、明石、徳島産。一品が中心ゆえ鮎も鱧も好きなだけ食べつくすことができる
京都市中京区間之町通二条上ル夷町572
☎075・223・3232
17:30~23:00 ㊡木曜
カウンター9席、テーブル8席 予約がベター
夜のおまかせ¥8,000~(前日までに要予約)、
一品料理あり
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