<福岡・鮨の名店④>“博多前”のネタを堪能。殿堂入りの名店「吉冨寿し」

「福岡」の鮨の名店を、食のプロたちが厳選してご紹介。今回、ほとんどの人がその名を挙げた「吉冨寿し」。優しく穏やかな大将が握る品格のある寿司、自作の器や道具、空間のたたずまいすべてが美しい、唯一無二の福岡の名店をたっぷりご紹介します。

吉冨寿し

“博多前”のネタを堪能。殿堂入りの名店

《推薦人》

裏地桂子さん(ギフト・コンシェルジュ)、平野由希子さん(料理研究家)、細川亜衣さん(料理家)、松田美智子さん(料理研究家)、渡辺康啓さん(料理家)ほか2名

ノドグロ、ヤイトガツオ、アラ、赤貝
右から、対馬のノドグロ。皮目を焼き、昆布締めにしたかぶを重ねて。九州ならではのヤイトガツオには鴨頭ねぎとしょうが。玄海灘のアラは塩で。その左は肉厚の赤貝。酢めしは赤酢だけを使うが、マイルドな仕上がり

「奇をてらわないお鮨なので、いつも気持ちよくいただけます」(松田さん)

 

「いつ訪れてもくつろげるお店。本当に九州らしいお鮨です」(細川さん)

今回、ほとんどの人がその名を挙げた『吉冨寿し』。この名店を訪れるたび、鮨はにぎる人のすべてを映し出す鏡なのだと思い知らされる。

それは推薦の言葉にも表れている。

「大将の優しく穏やかな人柄、自作の器や道具、空間のたたずまいすべてが美しい」(渡辺さん)、「柔らかな笑顔でにぎってもらうお鮨に九州の魚のすばらしさを感じます。たっぷりお鮨を食べて飲んでも、お昼なら1万円ほどで感涙」(平野さん)。

鮨は小ぶりで女性にも食べやすい。赤酢を効かせたまろやかな酢めしとひと工夫したネタが絶妙なバランスでにぎられる。穏やかで品格のある味わい。熟練の域に達した吉冨さんならではの鮨だ。

昨秋に40周年を迎えた。大将は変わらず、鮨を盛る器を焼き上げ、花を生ける。一貫の鮨のおいしさに、吉冨さんのあらゆるものがつまっている。「唯一無二のお鮨。一度でも多く食べたい」(佐々木さん)とのコメントが、すべてを言い尽くしている。
吉冨等さん
洒脱な人柄がお客さまを惹きつける吉冨等さん。本格的な自転車乗り。写真に書、篆刻、オペラ鑑賞と趣味の幅は広い。イタリア料理と赤ワイン好き
美意識がちりばめられたシックな店内
吉冨さんの美意識がちりばめられたシックな店内。吉冨さん自ら花を生ける。熊谷守一の作品が空間を彩る
おつまみのマグロのヅケ
おつまみは、マグロのヅケ。卵黄のしょうゆ漬けをさらにしょうゆで溶いた“黄身じょうゆ”で。茶懐石のお店で働いていたので、酒肴(しゅこう)はひと味違う
【Information】
福岡県福岡市中央区舞鶴3の6の23サンハイツ舞鶴1F
☎092・741・3490
12:00~、18:00~、19:30~ 一斉開始
㊡水曜、月2回火曜不定休 おまかせ 昼¥6,800、夜¥12,000
カウンター8席、テーブル6席

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