<アラフィーにおすすめの本4選>悲劇にのみ込まれず身勝手に生き抜く女の一生『神よ憐れみたまえ』

アラフィー女性にこそ読んで欲しいおすすめの本を、編集部がピックアップ! 12歳のときに両親を惨殺された悲劇にのみ込まれず、身勝手に生き抜く女の一生を描いた『神よ憐れみたまえ』をはじめ、イチ押しの4冊をご紹介。

悲劇にのみ込まれず身勝手に生きぬく女の一生

小池真理子『神よ憐れみたまえ』

『神よ憐れみたまえ』
小池真理子
新潮社 ¥2,420
裕福な家庭で育ち、並はずれた美貌とピアノの才能に恵まれた百々子。12歳のとき何者かに両親を惨殺され、〈血塗られた土曜日の令嬢〉とマスコミの餌食にされるが、心の傷を隠し、同情を拒絶し、わがままで誇り高い女性へと成長していく。巧みな心理描写で定評のある大ベテランが10年の歳月をかけた600ページに迫る大作は、犯人と動機が明らかになる中盤から、さらにおもしろさアップ。60歳をすぎ、新たな悲劇に立ち向かう主人公の覚悟が感動を呼ぶラストまで一気読みだ。

多様性の時代をサバイブする“思考のヒント”

ブレイディみかこ『他者の靴を履く』

『他者の靴を履く』
ブレイディみかこ
文藝春秋 ¥1,595
イギリスで保育士をしながらつづる社会派エッセーで大注目の著者。エンパシー(他者の考えや感情を想像・理解する能力)について掘り下げた最新作も、発見と気づきの連続だ。「私は私を生きる」を基本にして、ときどき他者の靴を履く。それができれば、自分も世界も変えられる。

あちこちにガタがくる人生の後半戦をどう楽しむか

伊藤比呂美『ショローの女』

『ショローの女』
伊藤比呂美
中央公論新社 ¥1,650
子供たちは巣立ち、夫を看取り、犬猫に囲まれてひとり暮らし。65歳になった詩人のエッセー集は、老いゆく体へのグチや寂しさも率直に吐露しているのに、ウィットに富んで潔く、読む者を前向きにさせる。やがて訪れる人生の秋冬を豊かに生きていくための道標になるはず。

100年前のパリ、自立を願う少女たちは……

シモーヌ・ド・ボーヴォワール 関口涼子/訳『離れがたき二人』

『離れがたき二人』
シモーヌ・ド・ボーヴォワール 関口涼子/訳
早川書房 ¥2,750
フェミニズムの先駆者には、9歳で出会い、大きな影響を与えられた女友だちがいた。そんな実体験をベースに執筆され70年近く埋もれたままだった小説が、やっと刊行された。女性が自由に生きられなかった20世紀初頭のパリで、自立したいと懸命にあがくふたりが愛おしい。

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