相手へのイライラ(怒り)の上手な伝え方を精神科医の名越康文先生がアドバイス!

最近なんだか、イライラしやすい…というアラフィー女性へ。イライラ(怒り)に振り回されないためには、相手への上手な伝え方も大事。覚えておきたい4つのポイントを、精神科医の名越康文先生がアドバイス。
精神科医 名越康文さん

精神科医 名越康文さん

なこし やすふみ●’60年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など多方面に活躍。著書に『自分を支える心の技法』(小学館新書)など多数。

1.許せる範囲をいつも同じにする

気分がいいときはスルーできても、機嫌が悪かったり疲れていたりすると見過ごせなくなる。これでは相手もとまどうし、反発したくなって当然。ここまでは許せる、という範囲を決めて。気分やホルモンバランスの周期的な変化もあるので注意したい。

2.伝えたいポイントをひとつにしぼる

怒った勢いで、過去に起こったことや、別のできごとまで持ち出す、イライラのスピード違反はNG。焦点がぼやけて、今何について話しているのかわからなくなり解決がむずかしくなる。だらだら長く怒るのも逆効果。目の前のひとつにフォーカスして。

3.「なんで?」を繰り返さない

反省させたい気持ちが強いと「なんでそんなことやったの?」と繰り返しがち。でも問いつめられると、嘘や反論の言葉を探すか、口を閉ざしてしまうだけ。なぜ?は追いつめる手段ではなく、本当に相手の意図を真摯に聞きたいときに使いたいもの。

4.相手を否定しない

怒りに任せて、「あなたはいつもそう」と頭ごなしに責めても関係は改善しない。まずは相手の言い分を落ち着いて聞く。たとえそれが間違っていると感じても罪を憎んで人を憎まず。行いをきちんと注意したり要望を伝えたりはしても、人格は否定しない。

特に家族相手だと感情が 爆発しがち。注意して!

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