まるで“食べる宝石”! 大将の人柄も魅力の名店「すし おうみ」【TOKYO鮨の新名店】

ここ数年、東京に新しい鮨店が多く誕生している。その中から今回注目するのは、ホテルで味わえる極上の鮨。’20年に満を持して独立した近江英之介さんが大将を務める「すし おうみ」は、気兼ねなく極上の鮨のおいしさを味わうことができる。

ザ・キタノホテル東京

すし おうみ

大将の“江戸前の美しき技”に感動!骨董の器でいただく楽しみも

その見事な仕事ぶりに見惚(と)れることしきり。大将の近江英之介氏の手から生まれるのは、“食べる宝石”とでも呼びたくなるような美しい鮨の数々。わずか2〜3秒の“近江劇場”といっていい。興味深いのが、とにかく手数が少ないことで、マグロの赤身は煮切りをつけず、そのままいただくシンプルさ。なのに、酢めしとマグロの酸味が相まって、口中で優しい甘味が生まれるから驚く。浅めに酢締めしたコハダや香ばしい穴子も、極上の味!

近江氏は、銀座の名店で長年研鑽を積み、近年は2番手として活躍、’20年に満を持して独立した実力派。以来、正統派江戸前鮨を求め、鮨通たちが訪れる。かなりハイレベルな店ながら、近江氏の人柄もあり、緊張感は不要。「まずはお鮨を楽しんで」と人懐こい笑顔を見せる。お酒の価格も良心的で、ここなら、ゆったりくつろげる。

昼のにぎりおまかせより。マグロの赤身。繊細な酸味が印象的

昼のにぎりおまかせより。マグロの赤身。繊細な酸味が印象的

東京湾のコハダ。浅 めに酢締めしているがコハダのうま味の輪郭が明快

東京湾のコハダ。浅めに酢締めしているがコハダのうま味の輪郭が明快

対馬の穴子。香ばしく、ふんわり した食感

対馬の穴子。香ばしく、ふんわりした食感

この日の海老は長崎から。優しい甘味

この日の海老は長崎から。優しい甘味。器は古伊万里。骨董好きの近江氏が趣味で集めたもの

すっきりした気が流れ、心地よい店内

すっきりした気が流れ、心地よい店内

つまみのひとつ「カツオ の漬けと白髪ネギ」

つまみのひとつ「カツオの漬けと白髪ネギ」。ネギの香ばしさでカツオの余韻が甘く感じる。器は十四代柿右衛門

東京都千代田区平河町2の16の15 ザ・キタノホテル東京B1

☎03・6261・5763

11:30~13:00(最終入店) 

17:00~21:00(最終入店)

㊡日曜、祝日の月曜、不定休あり 

昼 にぎりおまかせ¥11,000、おまかせ¥16,500
夜 おまかせ¥33,000 ※サ別

ワイン、日本酒あり。グラスワイン¥1,870~、日本酒1合¥1,870~

カウンター10席 要予約

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