年に2回のコレクション取材を通して、オフランウェイからトレンドを読み解くファッションジャーナリストのシトウレイさん。40代・50代がヒントにしたい、最新トレンドをマダムたちの着こなしからピックアップ!
パリのおしゃれマダムは、首まわりアレンジで差をつける!
ランウェイとオフランウェイのファッショントレンドから、今の時代背景や社会のムードまで読み解くシトウレイさん。
「今のオフランウェイのトレンドは、見た目はコンサバ、中身はリベラル。おしゃれな人たちも『ルールの中で遊ぶ』という原点回帰の潮流を見せています。クラシカルで女性らしいスタイル、プレッピーなコードなど、モード派も「あえてのコンサバコスプレ」を楽しんでいたのが印象的でした」と、語る。
とくに気になるスタイリングキーワードは首回りのアレンジ。「首回りを制するものはトレンドを制す!」とも。40代五十代もマネしやすい、スカーフや肩掛けニットなど、首回りのアレンジスタイルからトレンドをキャッチ!
プレッピームードを盛り上げるスカーフの色使い
ガブリエラ・ハーストの会場でスナップしたのは、ブルーストライプのシャツにセリーヌのスカーフを大胆に首から巻いたマダム。ビビッドなカラーリングが青空にも良く映えてフレッシュな印象。「バッグとスカーフの色が呼応してるところや、巻きスカートの斜めのライン、靴のラインとスカーフのラインを呼応させてるところがテクニシャン!」
旬のトラッドな着こなしは、肩掛けニットのバランス勝負!
今季のトレンドとして「肩掛けニット」に注目するシトウさんのベストスタイリングがこちら。白のポロシャツと肩掛けしたニット、絶妙な丈感のチノパン、さりげなく持ったバイカラーのケリーバッグ。「スナップをしていて、『ザ・普通!』な着こなしが新鮮に映った今シーズン。気になったのがこのポロシャツ+チノにニットの肩掛け。少し長めに袖部分を垂らしているのもポイントです」。シトウさんによると、肩にかけるニットは脇の下を結ぶ線で少し折ったら、折り返した部分が人に見えるように背負って肩掛けすると、バックスタイルにもこなれ感が出るのだそう。ちょっとしたアレンジの妙が、さりげないおしゃれを演出してくれる好例。
大人の自信とエレガンスを最高のスパイスにして
エレガントな大人たちが集まるエルメスのショー会場でひときわ目を引いたのがグレーのワントーンスタイルが圧巻のマダム。「大人のワントーンスタイリング! アンサンブルのカーディガンをサラッとクシャっと無造作に肩巻き。シンプルなのに、玄人感を感じます」とシトウさん。ポインテッドトゥのつま先までぬかりなく美しいのに、アイテム自体は極めてシンプルでスタイルを際立たせるセレクト。自身の魅力を知り尽くしているからこそできる大人のスタイルに。
ノースリーブシャツ×スカーフのベストバランス
「ミュウミュウのノースリーブシャツに、首にはスカーフ。暑い時期のスカーフの取り入れ方として新鮮!」とシトウさんがミュウミュウのショー会場でキャッチしたハンサムなスタイル。涼やかに肌見せしながら、シャツの襟もと内側には高めに巻いたグリーンのスカーフを効かせてアクセントに。サングラス、ベルト、パンプス、とポイントごとに差したブラウンのリフレインで柔らかなモード感も演出。
トップスと同素材&同柄で仕上げるモダンなスカーフスタイル
旬のスカーフ使いも、トップスと同素材・同柄でなじませながらアクセントにするとぐっとトレンドが際立つ仕上がりに。「シャツと同柄のスカーフをアフガン巻きに。首もとからピョンとスカーフの先が跳ねてるのがカワイイ。バナナパンツとこのシャツのバランス感もカワイイ!」とシトウさん。ボディラインを拾わない上下のオーバーサイズなシルエットに対してタイトにまとめたヘアスタイル、さりげなく効かせたゴールドジュエリー、とモダンな仕上がりが大人の余裕を感じさせる。
撮影/シトウレイ