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大阪市在住。ITエンジニア。夫と息子の3人家族です。 美容やグルメ、スポーツ観戦が好きです。 日々の中で「楽しい」と感じたことや、関西のお気に入りスポットを、写真とともにお届けします。

ヴェネツィアンガラス・アーティスト土田康彦さんの個展へ。アートと言葉に触れた特別な時間

こんにちは!


takakoです。


毎日本当に暑い日が続いていますが、皆さん体調は崩されていませんか?


先日、ヴェネツィアンガラス・アーティストの土田康彦さんの個展に行ってきました。


あべのハルカスで8月11日まで開催されている
「僕が僕であるために」という個展です。


作品の美しさはもちろん、ご本人から貴重なお話も伺うことができ、心に残る時間になりました。
今回は、そんな個展での様子をご紹介します。


土田康彦さんは、ヴェネツィアのムラーノ島を拠点に世界で活躍されていらっしゃいます。
 

ヴェネツィアンガラスだけでなく、文学、食、音楽など、さまざまなジャンルを融合させながら表現活動をされている土田さん。
まさに「総合芸術」を体現されているアーティストです。

白い壁に設置された長方形のサイン。中央に黒字で「土田康彦」、その下に「ヴェネツィアングラス展」、さらに下に「僕が僕であるために。」と書かれている。サインの下には、立方体の台座の上に、赤、黒、白のストライプ模様が描かれた棒状のオブジェが並んでいる。

◆ 色とりどりの美しいガラスの世界

美術館の展示室。白い壁に18枚の絵画が並び、下にはガラス製のオブジェが置かれた展示台。天井にはスポットライトが設置されている。土田康彦 僕が僕であるために あべのハルカス 大阪 ヴェネツィアンガラス

実は、私はヴェネツィアンガラスの個展を拝見するのは今回が初めてです。


会場に入ってすぐ目に飛び込んできた作品たちが、どれもカラフルで綺麗なので、いきなりじっと見惚れてしまいました。

ギャラリーの展示。壁には抽象画が6枚並び、下にはカラフルなガラスのオブジェが置かれている。青、オレンジ、紫の球体や碗型のオブジェが、白い台に展示されている。土田康彦 僕が僕であるために あべのハルカス 大阪 ヴェネツィアンガラス。個展。

『光の束シリーズ』

どこかモダンで、ガラスなのに温かみを感じるものばかり。
こんなに色鮮やかなガラス作品を見たのは初めてかもしれません。


壁にかけられている絵画も、カラフルでこれもまた可愛い!
よく見てみると、それぞれのタイトルがまたとても興味深かったんです。

青と紫のガラス製オブジェ。球体で、縦方向に波のような模様が施されている。白い台の上に置かれ、右下に日本語のラベルがある。

『光の束シリーズ』未来への煌めき

例えば、こちらの作品。
「光の束」というシリーズの、「未来への煌めき」という作品名です。
見渡してみると、どれも前向きで、ポジティブな言葉が多い印象でした。


そのポジティブさが私は単純に好きだなぁ、と。
作品から力強いエネルギーが伝わってくるようでした。

◆ 土田さんにお話を伺いました

展示会場の一角。白い棚にカラフルなガラス製の花瓶が並び、背景には花柄の絵画が複数掛けられている。花瓶は青、黄、緑、赤など様々な色で、絵画はピンク、オレンジ、紫などの色調。土田康彦の個展、僕が僕であるために。あべのハルカス ヴェネツィアンガラスアーティスト

『桜の記憶シリーズ』

この日はなんと、在廊されていた土田さんにお会いすることができ、ご本人からとても貴重なお話を聞くことができたんです!


作品について色々なお話を聞かせていただきましたが、特に印象に残っているのは、土田さんの作品作り。


インスピレーションが湧くと、すでにその作品が完成して展示されている様子が映像で頭に浮かぶそうです!
もうこの時点で、私はびっくりしていたんですが、さらに土田さんにはその作品を見ているギャラリーの姿まで映像として見えているそうです。
 

もう驚きですよね!!


その映像を忘れないように、文字(文章)にして書き留めてから、作品作りをされるそう。
魅力的なタイトルも、すでにその文章の中にあるものが、作品名になっているそうです。

女性の顔のバランスポイントを示すイラスト。眉山は口角と鼻の外部の延長線上、眉尻は口角と目の延長線上にあることを図解。Qoo10の広告が表示されている。
左下に男性がハサミを持ち、右側に男性がミシンを使用している工房の様子。背景には裁縫道具や生地が置かれ、右ページには日本語のテキストが印刷されている。温かみのある色調で、手仕事の温もりを感じさせる。ヴェネツィアンガラス作家の土田さんの工房。ヴェネツィアのムラーノ島。

それぞれのシリーズにあるパネルの詩を読んでいたので、そのお話がまさに「なるほど!」と腑に落ちました。


先に文章があり、そこから作品やタイトルが生まれている。大納得の瞬間でした。
それを知ると、さらに作品の見え方も変わってきますよね。


ちなみに、各シリーズの詩は全部読みましたが、どれも面白い!
面白いという表現は少し違うのがもしれないけど、続きがあればその先も読みたくなるような、そんな惹き込まれる言葉の数々でした。

◆ 世界に認められた「バンブー・シリーズ」

白い展示台に並んだ3つのガラス製のオブジェ。左は縦長の形状で赤と白のストライプ、中央は丸みを帯びた形状で茶色と緑の模様、右は球形に近い形状で茶色と紫の模様が施されている。

『バンブー・シリーズ』

茶色とベージュの模様が施された、梨のような形のガラス製デキャンタ。細長い首に栓が付いており、白い台座に乗っている。土田康彦の個展、僕が僕であるために。あべのハルカス ヴェネツィアンガラスアーティスト

『バンブー・シリーズ』海底環境

そして、土田さんが「自分を世に出してくれた作品」と語られていた、貴重なバンブーシリーズも展示されていました。


作品が自分を世に出してくれた、この言葉がとても印象的だったんです。
普通なら「自分が世に出した作品」と言いそうなところを、作品へのリスペクトがとても伝わってきました。

◆ 可愛くて一目惚れした、真っ赤なハート

白い台の上に、赤や青、黒のガラス製の鳥の彫刻が4つ並んでいる。鳥たちはそれぞれ異なるポーズで、背景は淡いベージュ色。

『イノセントシリーズ』

赤いガラス製のハート型のオブジェ。上と下で2つのハートが繋がっており、台座は青色の模様が入ったガラス製。
土田康彦の個展、僕が僕であるために。あべのハルカス ヴェネツィアンガラスアーティスト

『イノセントシリーズ』手を繋いで

たくさんある作品の中で、私がとにかく可愛くて一目惚れしてしまったのが、こちらの「イノセントシリーズ」


たくさんあるシリーズ、少しずつ違っていて全部可愛い!吸い込まれそうな赤が可愛い!


近くにあった土田さんの「詩」には、まだ小さかった娘さんがこの冷たいガラスのハートに、ぬいぐるみのようにほおずりをしたという誕生秘話が書かれていました。


そのエピソードを知ったせいか、このシリーズの作品名がどれも柔らかくて優しく感じました。
なかでも「寝ても覚めても胸焦がして」なんて作品名、すごく素敵じゃないですか?


まるで恋する心のぬくもりがそのまま形になったような、そんな感じなのかな。

◆ 会場を彩る、美しい作品の数々

黒い台座に立つ、半円形のガラス作品が4つ並んでいる。それぞれ異なる色彩で、抽象的な風景画が描かれている。左から青と白、茶色と黄色、ピンクと赤、緑と黒のグラデーション。

『落書きシリーズ』

青地に白の模様が描かれた皿が、黒いスタンドに飾られている。皿は円形で、複雑な線描の模様が全体に広がっている。背景はベージュ色の壁。落書きシリーズ

落書きシリーズ

ヴェネツィアンガラスといえば、これ。
ガラスの「中」に繊細なレース模様が閉じ込められているんですって。
実物は光が透き通ってキラキラと輝いて綺麗でした。


他にもまだまだ魅力的な作品がたくさんありました。
ほんの一部ですがご紹介いたします。

白テーブルに、赤、青、黄、緑などカラフルなガラス製の器が並んでいる。円錐形や円柱形など様々な形があり、模様が施されている。背景には壁と、ガラス製の装飾品が置かれている。

『楽時碗シリーズ』

紫と赤のガラス製の器がテーブルに置かれている。器の縁には黄色やオレンジの装飾が施され、底には梨のような形をしている。背景には、同様のガラス器が並び、壁にはカラフルな幾何学模様の絵画が飾られている。

『楽時碗シリーズ』花火の夜に

一際カラフルな、楽時碗シリーズ。
会場でもパッと目を引く作品でした。


この、花火の夜に。
花火の様子が目に浮かぶようですよね。

壁に沿って並んだ、抽象的な絵画の連作。それぞれに山と光の表現があり、背景はカラフルな水彩画風。絵の下には小さな白いラベルが貼られている。

『真実への道しるべシリーズ』

赤茶色のレンガの壁の前に立つ男女のシルエット。人物は互いに寄り添い、顔を近づけている。画面上部にはカメラのフォーカス枠が描かれている。下部には署名らしき文字が見られる。

『夕暮れの道しるべ』

この絵も印象に残った作品の一つ。


人生にはいくども岐路があるけれど、一歩踏み出すその時に感じた感情を色にした絵なんだそうです。
未来へ向かう色なのかな、と想像が膨らみますね。

ギャラリーで展示されたガラス作品の前で、男性と女性が微笑みながら立っている。男性は青いジャケットを着用し、女性は黒いワンピースを着ている。テーブルにはカラフルなガラスの器が並んでいる。背景には額装された絵画作品が飾られている。

※お写真の掲載は、ご了承いただいております

この日は土田さんと一緒にお写真も撮っていただきました。

色々なお話を聞かせていただき、作品への想いに触れることができた、とても貴重な時間になりました。
気さくなお人柄で、お話も面白く、素敵な方でした。
ありがとうございました。


お話を聞きながら感じたのは、土田さんには世界がこんな風に見えて、こんな風に感じているんだな、と驚きと感心と、なんだか全てがとても新鮮でした。
簡単にいうと、終始「へー!」の連続だった私です。


作品だけでなく、その背景にある想いや物語を知ることで、作品の見え方が大きく変わることも実感しました。
そして、アートがぐっと身近に感じられた、そんな印象に残る個展になりました。
主催されている「アートな夕べ」行ってみたいなぁ。 


会期中は、土田さんも毎日在廊されているそうなので、ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね。
夏の想い出におすすめです。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
では、ではまた。

土田康彦さんのInstagram

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