50代女性「疲れがとれず、精神的にまいりがちです」【50代のお悩み相談】

産婦人科医の高尾美穂さんが、女性なら誰にも訪れる更年期症状に上手に付き合うヒントをアドバイス! 「寝ても疲れがとれず、死を意識してしまうように」という50代女性のお悩み。昼夜のメリハリを意識して活動量も増やすことを視野に。

お悩みに答えてくれたのは

産婦人科医  高尾美穂さん

産婦人科医 高尾美穂さん

たかお みほ●医学博士。日本産科婦人科学会専門医。婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。’03年にヨガと出会い指導者の資格を取得。ライフステージに合った治療を提示する。

【お悩み】体の不調から精神的にもまいりがちです。

とにかく疲れがとれません。寝ても早く目が覚めてしまうし、やる気も出ない。40代では意識しなかった「死」についても考えるようになりました。(50歳・クリエイター)

Answer
「死」まで考えるとは、メンタル的にかなり落ちていますね。更年期のうつ状態に陥っている可能性があります。一度婦人科で相談し、ホルモン補充療法などを検討してみてもいいかもしれません

あなたにかぎらず、40代を過ぎると睡眠満足度が下がるのは皆同じ。なかなか寝つけない、眠りが浅い、途中で目が覚める……。しっかり眠れていないことへの不安が焦りになり、それが心にもダメージを及ぼす悪循環に。

寝不足で日中に疲れを感じるようなら、20分程度の昼寝がおすすめ。これはパワーナップと呼ばれ、集中力がアップし、仕事のパフォーマンスも上がることが知られています。

あと、早く目覚めてしまっても、それがよくないことと考えないマインドにスイッチしましょう。音楽を聞いたり、本を読んだり、好きなことを楽しむ時間ができた、とプラスにとらえられるといいですね。

今、体調管理に必要なのは、睡眠時間の確保と、日中の活動量を増やすこと。昼間早歩きなどしてたっぷり体を動かして、日が暮れたら疲れて休みたくなるような、昼夜のメリハリを意識してみて。

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