【冬の京都】創業400年のそば店「晦庵 河道屋」で名物鍋を味わう【京都の絶品鍋】

冬の京都を訪れたら食べたいのが鍋料理。今回は、創業400年のそば店『晦庵 河道屋』の名物鍋「芳香炉」をご紹介。野菜のおいしさが増す冬にぴったりのグルメだ。

晦庵 河道屋《みそかあん かわみちや》

京の技と冬野菜を味わう「芳香炉」

創業400年のそば店『晦庵 河道屋』の名物鍋「芳香炉」。昭和7年に京町家風情の今の店を作った際、何か新しいものをと14代目が考案したのが始まり。鍋の形も中に入るものもその時から変わらず、唯一の違いといえば昔は鍋の筒の中に炭を入れて提供していたこと。鍋の半分ほどに敷きつめた準主役の野菜の上にそばと相性のいい鶏肉、湯葉、真蒸(しんじょう)、飛龍りょうず) 、しいたけを並べ、その多くは地元の専門店で店用に作ってもらったり、仕入れたもの。湯葉は店と同じ麩屋町通沿いの『湯波半』、魚のすり身を使った飛龍頭と真蒸は『いづ萬』、鶏のもも肉は『とり安』のもので、ほうれん草、菊菜、九条ねぎは洛北・鷹峯(たかがみね)の契約農家から。一年を通じていただけるが、野菜のおいしさが増すのは冬。途中ですだちを絞るとだしの味がととのい、そばやうどんで締めるころには満腹に。

代々受け継いできただしで炊き上げる「芳香炉」(2人前)。

代々受け継いできただしで炊き上げる「芳香炉」(2人前)。手前から真蒸、どんこしいたけ、引き上げ湯葉、ぎんなんやきくらげ入りの飛龍頭。その下に鶏肉を並べ、野菜がぎっしり。冬場の九条ねぎはぐんと太くなり、ほうれん草や菊菜も旬に。麵は山いもを打ち込んだそばかうどんを選べ、両方も可能 

部屋や庭も昔と変わらず、 手入れの行き届いた空間は独特の雰囲気

部屋や庭も昔と変わらず、手入れの行き届いた空間は独特の雰囲気

小上がりやテーブル席、 和室などがあり、そば、うどん、一品料理を楽しめる。芳香炉は持 ち帰り可能

小上がりやテーブル席、和室などがあり、そば、うどん、一品料理を楽しめる。芳香炉は持ち帰り可能

間口は狭いが、奥行きの深い建物は築90年

間口は狭いが、奥行きの深い建物は築90年

Data

京都市中京区麩屋町通三条上ル
☎️075・221・2525

11:00~19:30(LO)
定休日 木曜 70席

芳香炉(2人前)¥9,500、そば・うどん¥950 〜、一品料理¥700 〜

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