【韓国ドラマアワード2023】韓ドラ班が勝手に表彰！ ’23年の最優秀女優賞を総ざらい

清純派女優は30代でも初々しさ抜群。『ムービング』では元エリート工作員が、とんかつ屋を営みながら特殊能力をもつ息子を女手ひとつで育てている設定。なぜとんかつなのかも注目しながら見るとせつなさ倍増。

『ムービング』
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モデル出身のスタイルのよさと安定した演技に定評がある。『愛だと言って』では、ぶっきらぼうで無愛想だけど、生き方に正直なウジュを演じる。華を封印した演技のきめ細かさにも注目を。

『愛だと言って』
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『浪漫ドクター キム・サブ3』
地方の病院を舞台にハン・ソッキュ扮する天才外科医キム・サブのもとで働く医師たちの葛藤と成長を描く人気シリーズ。シーズン3は船上での脱北者手術など物語がさらにスケールアップ。イ・ソンギョンは正義を貫く若手医師を好演。
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韓国のディーバであり、トップ女優。カリスマ性あふれる存在だが『医師チャ〜』の夫や姑に従順な主婦役もピタリとハマる。コメディエンヌの才もトップクラス。

『医師チャ・ジョンスク』
オム・ジョンファ演じる、20年間専業主婦だったチャ・ジョンスクが主人公。理不尽夫のモラハラに耐えながらも、あきらめていた医師の夢を40代にしてかなえようと奮闘する姿を描く。何度も打ちのめされながら立ち上がる主人公を応援せずにいられない。

私たちが語ります!　エクラ韓ドラ班

ライター 小田 香
『韓流ぴあ』の創刊時からブレーンライターとして携わる。取材した俳優・ドラマは数知れず。韓流ドラマの生き字引とはまさにこの人。

ライター 山崎敦子
Web éclatやSPUR.JPで韓流ドラマのレビュー連載を執筆。K-POPやKミュージカルにも沼り中。多いときは1年に4回ほど渡韓も。

編集H
『冬ソナ』からのファン。猟奇や殺人鬼などノアールなダークものが大好物。

編集K
ドラマもK-POPも韓流沼どっぷり。好きが高じて、1年間の韓国語学留学まで。
 

小田　今年は女優主導のドラマが多かった！

山崎　新人から30代の中堅、アラフィー女優など、あらゆる世代の女優たちがズラリ。

H　作品的にもすばらしかった『ムービング』のハン・ヒョジュがやっぱりよかったですね。

小田　本人は36歳なんだけど、高校生の子供がいる母親役を受けたところがすごい。

K　シミを作ったメイクもあっぱれでした。

H　なのに、隠しきれない透明感！

山崎　汚しメイクを超える内からの美しさ。

小田　演じたのは視力と聴力に優れる役でしょ。大きなアクションはないのに目線などの小さな動きの表現に何度も惹きつけられた。

H　チョ・インソンと恋落ちするところも好き。

K　結婚して君たち！と本気で思った。

山崎　『愛だと言って』のイ・ソンギョンもセリフで多くを語らずとも微妙な心の動きを表現するのがうまい。演技派だとつくづく。

小田　モデル出身でスタイルいいし、あんな暗い顔、似合わなそうなのに説得力あって。

H　ダサめの服でも足の長さは隠せないけど。

K　アラフィー女優としては『医師チャ・ジョンスク』のオム・ジョンファが印象的。

小田　彼女が演じたジョンスクは初めはいいたいこともいえずイライラさせられるんだけど、夫の顔をケーキに押しつけるシーンに溜飲が下がる。実は彼女、とても繊細で、歌手として一世風靡したけれど、甲状腺がんになって昔のような声を出せずに落ち込んでいたらしいんです。でも、この作品で多くの人に支持されたことで自信につながったって、インタビュー番組で語っていたのが印象的でした。