【今月のおすすめ本】自然科学の最新知識を交えたエッセーをプラス!『センス・オブ・ワンダー』

エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 刊行から70年近い今も世界中で愛されている『センス・オブ・ワンダー』に自然科学の最新知識を交えたエッセーもプラスした一冊ほか、計4冊を紹介。

自然環境教育のバイブルがさらにパワーアップ!

『 センス・オブ・ワンダー 』

『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソン/著 森田真生/著・訳
筑摩書房 ¥1,980
環境問題のパイオニアとして名高いR・カーソン。幼い甥とアメリカ・メイン州の海辺や森を歩きながら自然の繊細な美を発見する様を、生物学者の目と詩人の心でつづった『センス・オブ・ワンダー』は、刊行から70年近い今も世界中で愛されている。そんな名著を生態系に詳しい若手研究者が訳し直し、自身の体験や自然科学の最新知識を交えたエッセーもプラス。驚きと気づきにあふれた本書で、センス・オブ・ワンダー(自然の神秘に目を見張る感性)に磨きをかけて。

頭カタ男の意識を変革、家事&共感力を鍛える

『 山の上の家事学校 』

『山の上の家事学校』

近藤史恵
中央公論新社 ¥1,760
家事も子育ても妻任せで離婚された新聞記者が、休暇を利用し男性向けの家事学校へ。そこでは家事全般だけでなく、人の話を遮ったり茶化したりせず、ただひたすら聞くレッスンも……。世の男性諸氏にぜひ読んでほしい小説は、既成概念から自由になれない女性の心も解き放つ。

「健康」の追い求めすぎは体に悪い!?

『 健康の分かれ道 』

『健康の分かれ道』
久坂部 羊
角川新書 ¥1,012
長年、医師と作家の二刀流で活躍し、この9年間は健診センターで働く著者が、一日70人前後の受診者と向き合う中で確信したことは? 健康診断の結果で何を気にし何は気にしないほうがいいかから始まり、巷にあふれる健康ビジネスの罠まで、とことん本音でアドバイス。

熱くて痛い、文豪にあてた幻の書簡集

『 あなたの迷宮のなかへ 』

『あなたの迷宮のなかへ』
マリ=フィリップ・ジョンシュレー/著 村松 潔/訳
新潮社 ¥2,640
文豪カフカは手紙魔で、遠距離恋愛相手のミレナに送った手紙が大量に残っている。それを熟読し、ふたりの生涯を調べぬき、失われてしまったミレナからの返信を彼女になりかわって創造したのが本書。123通の手紙から、20世紀初頭に生きた女性の愛と苦悩が浮き彫りに。

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