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民俗学者と女学生の日本をめぐるふたり旅『始まりの木』【斎藤美奈子のオトナの文藝部】
収束の兆しが見えないコロナ禍で、旅行もままならない。せめて旅気分だけでもということで、文芸評論家・斎藤美奈子さんおすすめの一冊をご紹介。『始まりの木』は、ベストセラー『神様のカルテ』シリーズで知られる人気作家、夏川草介が10年にわたって書き継いできた連作だ。
<今月のおすすめ本4選> 大人も必読!性被害やいじめから身を守る方法をやさしく紹介
「境界線」をクリアにして心と体を守ろう

『子どもを守る言葉「同意」って何?』
レイチェル・ブライアン 中井はるの/訳
集英社 ¥1,600
この絵本で初めて「バウンダリー(心の境界線)」について知る人は多いはず。どこからがNOで、どこまでならOKかは一人ひとり違う。時と場合、また相手によっても違ってくる。イヤだと感じたら遠慮なく態度や言葉で示し、自分も誰かに何かをするときは相手の気持ちを確認する――。あたりまえのようでなかなかできない大切なことを、わかりやすく楽しいかたちで心の奥底まで届けてくれる。いじめや性的虐待を減らし、互いを尊重し合える社会を築くため、子供も大人も必読!
幸せは「ここではないどこか」に!?

『1984年に生まれて』
郝 景芳(ハオ ジンファン) 櫻庭ゆみ子/訳
中央公論新社 ¥2,000
世界が注目する中国SF界の新鋭が、自身の心の遍歴を小説に。妻と生後8日の娘を置いて海外に渡る父と、疑わず生きることを強要する社会に溶け込めず、北京で心を病んでいく娘……。主人公たちを苛(さいな)む息苦しさも、「ここではないどこか」への渇望も、他人事とは思えない。
言葉の美しさ、内包する意味の深さにほれぼれ

『漢詩の手帖 いつかたこぶねになる日』
小津夜景
素粒社 ¥1,800
20年前から南仏で暮らすアラフィーの俳人が、日々の気づきや心動かされたできごとにからめて漢詩を紹介。彼女が訳すと、古文の授業で習ったときはカビくさいだけだった漢詩が、みずみずしく忘れがたいものに。アート全般から生物、歴史にまでおよぶ博識ぶりにも魅了される。
札幌から小樽へ。自走式掃除機刑事の大冒険

『地べたを旅立つ』
そえだ信
早川書房 ¥1,700
暴走車にひかれた衝撃で意識がロボット掃除機に宿ってしまった刑事は、かわいい姪をDV義父から守れるか!? おバカな設定なのに、掃除機の限られた機能を最大限に生かして奮闘する主人公が愛おしく、気がつけばエールを送っている。うつうつ気分を吹き飛ばすハートフルエンタメ。
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<今月のおすすめ本4選> 芥川賞候補作家たちの往復書簡から心に光を灯す感動の短編集まで新年に読みたい本
アラフィー女性にこそ読んで欲しいおすすめの本を、編集部がピックアップ! 温 又柔さんと木村友祐さんが交わす往復書簡『私とあなたのあいだ』、読了後に静かな感動を覚える短編集『八月の銀の雪』など、新年から新たな気持ちで読みたい4作をセレクト。
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東京五輪の時代を生きる親子3代の姿を描いた物語『十の輪をくぐる』【斎藤美奈子のオトナの文藝部】
知っているようで知らない親の人生。知りたいと思っていても、昔のことを語りたがらない親もいる。辻堂ゆめ『十の輪をくぐる』は、現代と’60年代、2つの時代を舞台にした、互いを知らない母と息子と孫娘の物語だ。
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村山由佳が骨太に描いた伊藤野枝の生涯【斎藤美奈子のオトナの文藝部】
婦人解放運動家と紹介されることの多い伊藤野枝は、私生活でも度肝を抜くほど濃密な人生を駆け抜けた人だった。村山由佳『風よ あらしよ』は、伊藤野枝の生涯をドラマチックに描いた長編小説だ。瀬戸内寂聴による伊藤野枝の伝記小説、政治学者・栗原 康による評伝もあわせてご紹介。
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<今月のおすすめ本3選>笑って泣けるエッセーから読み始めたら止まらなくなる小説まで年末年始に読みたい本
アラフィー女性にこそ読んで欲しいおすすめの本を、編集部がピックアップ! シビアな環境を前向きに、コミカルにつづった『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』、「表現の自由」が奪われる恐怖を超リアルに描いた桐野夏生の新作『日没』など、年末年始は自宅でゆっくり読書を楽しんで。
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最注目の歌舞伎俳優・尾上右近 「春興鏡獅子への熱き道のり」【衣裳編】
尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々、「尾上右近の鏡獅子の初演を観た」と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、弥生役の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? ここでは松竹衣裳部にお邪魔し、その衣裳制作の最終段階を見せてもらった。
カルチャー
2025年3月31日
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文体はクリスタルのよう、その純粋さは輝き(エクラ)をもたらすーLe style est comme le cristal, sa pureté fait son éclat. 【フランスの美しい言葉 vol.9】
読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。
カルチャー
2025年3月31日
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最注目の歌舞伎俳優・尾上右近「春興鏡獅子への熱き道のり」【手獅子・後編】
尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々「尾上右近の鏡獅子の初演を観た」と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、演じる弥生の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? 後編は、いよいよ右近さんが制作途中の手獅子と対面!
カルチャー
2025年3月30日
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最注目の歌舞伎俳優・尾上右近 「春興鏡獅子への熱き道のり」【手獅子・前編】~この手獅子を観るためだけに行く価値あり!~
尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」(しゅんきょうかがみじし)。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々、”尾上右近の鏡獅子の初演を観た”と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、弥生役の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? まずは手獅子が作られた過程に密着する。
カルチャー
2025年3月29日
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【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】パリで人気のヴィンテージショップ『THANX GOD I ’M A V.I.P.』へ
雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。11回目のテーマは「ヴィンテージショップ」。パリのヴィンテージショップの中でも特に人気を集めているお店を紹介。
カルチャー
2025年3月29日
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大人の上品さが漂うデニムスタイル
ほどよくカジュアルで上品にあかぬける大人のデニムコーデ
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読者モデル 華組のZARAコーデ
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