<今月のおすすめ本4選> 大人も必読!性被害やいじめから身を守る方法をやさしく紹介

アラフィー女性にこそ読んで欲しいおすすめの本を、編集部がピックアップ! 人気動画を制作しているレイチェル・ブライアンさんが子ども向けに書いた本は、互いを尊重し合える社会を築くため、子供も大人も必読! ほか、中国SF界の新鋭が書く衝撃の父娘の物語など、話題の4作が揃った。

「境界線」をクリアにして心と体を守ろう

『子どもを守る言葉 「 同意」って何?』

『子どもを守る言葉「同意」って何?』

レイチェル・ブライアン 中井はるの/訳

集英社 ¥1,600

この絵本で初めて「バウンダリー(心の境界線)」について知る人は多いはず。どこからがNOで、どこまでならOKかは一人ひとり違う。時と場合、また相手によっても違ってくる。イヤだと感じたら遠慮なく態度や言葉で示し、自分も誰かに何かをするときは相手の気持ちを確認する――。あたりまえのようでなかなかできない大切なことを、わかりやすく楽しいかたちで心の奥底まで届けてくれる。いじめや性的虐待を減らし、互いを尊重し合える社会を築くため、子供も大人も必読!

幸せは「ここではないどこか」に!?

『1984年に生まれて』

『1984年に生まれて』

郝 景芳(ハオ ジンファン) 櫻庭ゆみ子/訳

中央公論新社 ¥2,000

世界が注目する中国SF界の新鋭が、自身の心の遍歴を小説に。妻と生後8日の娘を置いて海外に渡る父と、疑わず生きることを強要する社会に溶け込めず、北京で心を病んでいく娘……。主人公たちを苛(さいな)む息苦しさも、「ここではないどこか」への渇望も、他人事とは思えない。

言葉の美しさ、内包する意味の深さにほれぼれ

『漢詩の手帖 いつかたこぶねになる日』

『漢詩の手帖 いつかたこぶねになる日』

小津夜景

素粒社 ¥1,800

20年前から南仏で暮らすアラフィーの俳人が、日々の気づきや心動かされたできごとにからめて漢詩を紹介。彼女が訳すと、古文の授業で習ったときはカビくさいだけだった漢詩が、みずみずしく忘れがたいものに。アート全般から生物、歴史にまでおよぶ博識ぶりにも魅了される。

札幌から小樽へ。自走式掃除機刑事の大冒険

『地べたを旅立つ』

『地べたを旅立つ』

そえだ信

早川書房 ¥1,700

暴走車にひかれた衝撃で意識がロボット掃除機に宿ってしまった刑事は、かわいい姪をDV義父から守れるか!? おバカな設定なのに、掃除機の限られた機能を最大限に生かして奮闘する主人公が愛おしく、気がつけばエールを送っている。うつうつ気分を吹き飛ばすハートフルエンタメ。

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