<自律神経を整える対症療法ワーク②>50代の不眠、体のだるさ…4つのセルフケアで今すぐ改善!

交感神経や副交感神経が乱れると、不安や落ち込み、焦りといった心のツラさに加え、睡眠障害、体のだるさ、のどのつかえなど、身体的トラブルも引き起こすことに。アラフィー女性のそうした状況を改善するのに役立つ4つのワークを、神経セラピスト・浅井咲子さんがご紹介。
教えてくださったのは…
神経セラピスト 浅井咲子さん

神経セラピスト 浅井咲子さん

米国ジョン・F・ケネディ大学院にてカウンセリング心理学の修士課程修了。’08年、セラピールーム「アート・オブ・セラピー」を設立し、講演や講座も開催。著書に、『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方』(大和出版)ほか。

今すぐツラい状態から抜け出すための手助けに!《対症療法編》

内臓や血管といった体の機能を調整する機能をもつ自律神経。そのため、交感神経や副交感神経が乱れると、不安や落ち込み、焦りといった心のツラさに加え、睡眠障害、体のだるさ、のどのつかえなど、身体的トラブルも引き起こすことに。

「そうした状況を改善するのに役立つのが、ここで取り上げるワーク。『あっ、きた!』と思ったときの対症療法として行うほか、ツラい状況に陥る予感がある際に、予防策としても活用してください」

<自律神経を整える対症療法ワーク⑤>腸の動きに意識を集中する

腸と脳は、自律神経などを介して互いに影響し合っている。「人と会うと気疲れしたり、光や音、匂いなどに過敏に反応してしまうときは、腸の動きに意識を集中してみましょう。腸に手を当て、均一なリズムで呼吸すると、気持ちが穏やかになり、安心できると思います。腸の状態が整うと、環境や人に対する過敏さが抑えられるようになるのです」(浅井さん・以下同)。

腸の動きに意識を集中する

<自律神経を整える対症療法ワーク⑥>電車でキョロキョロする

心がツラくなったら、周囲を見渡し、見えたものを3つ、心の中で唱えて。電車の中ならば、「広告、サラリーマン、学生」といったぐあい。自分が、そうしたまわりの環境とつながっていることを意識でき、腹側迷走神経が優位に。「ただし、具体的な人物を思い描き、相手が自分をどう思っているかなどと考えるのは、交感神経が刺激されるので逆効果」。

電車でキョロキョロする

<自律神経を整える対症療法ワーク⑦>ほっぺたに温度刺激を加える

「疲れて、ひと息入れたいと思ったとき、無意識に頰杖をついていませんか? それは、頰に刺激を与えると、腹側迷走神経が優位になり、心が落ち着くからなのです」。イチ押しは、心地よい温度刺激。自販機の飲み物や使い捨てカイロなどを利用し、暑い日は冷たいもの、寒い日は温かいものを頰に当てるように。

ほっぺたに温度刺激を加える

<自律神経を整える対症療法ワーク⑧>「べー」っと舌を出す

「過度なストレスがかかると、のどがつかえるような症状が起こることも。これは、背側迷走神経が過剰に働き、休息を通り越して低エネルギー状態になりつつあるサイン。思いきり舌を出し、舌咽(ぜついん)神経と顔面神経を刺激し、腹側迷走神経を優位に」。

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