アラフィー世代も使いやすくなった!?老後資金の味方「iDeCo」に頼るべし

老後資金には「iDeCo」がおすすめとは聞くけれど、「30~40代向けでは?」と思う人も。実は、今年から制度改正によって、アラフィーの強い味方に。今がラストチャンス!
教えてくれた人
ファイナンシャル プランナー 藤川 太さん

ファイナンシャル プランナー 藤川 太さん

2001年に家計の見直し相談センター開設。3万世帯超の家計の見直しや資産形成相談を行う。無料の資産形成アドバイスサービス「ふくろう倶楽部」や著書に『世界一かんたんなNISAとiDeCoの得する教科書』(宝島社)等。

月1万円積み立てで年数万円の節税効果も

老後資金を投資で増やすには、アラフィーでも「iDecoがまずは選択肢」と藤川さん。なぜならまさに今年、朗報があるから!
「今年の改正によって、より長く利用できるようになり、50代からでも十分メリットがある制度に。最低金額は月5000円で、上限額は働き方によって異なります」


掛け金が全額所得控除、運用の利益が非課税になる(本来は20%の税金がかかる)などの特長も。

「年収700万円の人が、月1万円で積み立てると、所得税と住民税を合わせて1年で3万8000円(※)の節税効果があります。50歳から65歳まで積み立てた場合、総額は180万円で、さらに運用利益も期待できます。60歳まで引き出せない点には注意ですが、逆に老後資金として貯めやすいですよ」

※iDeCo公式サイトの「かんたん税制優遇シミュレーション」で計算

iDeCoについて

2022年「iDeCo」制度改正の3つの変更点をチェック

1.受け取り開始年齢が75歳までに引き上げ(2022年4月から)

iDeCoの資産の受け取り開始年齢が引き上げに。これまで、受け取り年齢スタートが60歳~70歳だったのが、今年4月からは75歳までで選べるようになった。「iDeCoは利益が出ても非課税なので、長く運用できるようになったことはメリットです。75歳までじっくり運用することもでき、長生きをする女性にとって朗報といえるでしょう」。

2.国民年金被保険者なら加入年齢が65歳まで拡大(2022年5月から)

これまでiDeCoの加入年齢は60歳までだったが、「国民年金被保険者」なら65歳まで可能に。「会社員なら60歳以降も働いて厚生年金に加入すれば、国民年金被保険者となりiDeCoの積み立て延長が可能に。自営業者なら、60歳以降も国民年金に任意加入すれば、iDeCoの延長が可能。50代からでもiDeCoに加入するメリットが増えます」。

3.多くの人が企業型DCとの併用が可能に(2022年10月から)

この10月から、規約の定めがなくても企業型確定拠出年金(企業型DC)加入者がiDeCoに加入できることに。「ただし、企業型DCの会社の掛け金とiDeCoの自分の掛け金の合計が、一定(5万5000円または2万7500円)以下であることが条件です。また企業型DCでマッチング拠出を利用している人は、iDeCoに加入できない点に要注意です」。

iDeCoの拠出限度額

iDeCoの加入の基本は20歳以上65歳未満(会社員の場合は20歳未満でも加入可)

iDeCoの拠出限度額

※企業型DCとは、企業型確定拠出年金のこと。企業が掛金を毎月積み立て(拠出し)て、加入者である従業員が自ら年金資産の運用を行う制度。

※DBとは、確定給付企業年金(DB)、厚生年金基金、石炭鉱業年金基金、私立学校教師職員共済のこと。

(厚生労働省HPより)

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