大津での聖地巡礼を終えた翌日、山科を訪れました。
前日は、”成瀬は天下を取りに行く”シリーズの聖地巡礼に行ってきたのですが、この日の目的地は山科にある毘沙門堂門跡です。
たまたまですが、今ちょうど
”そうだ、京都行こう”でCM流れてますね🍁
となれば間違いのない紅葉の名所な訳ですが、私が訪れたのは色づき始める直前でした。
朝一番の拝観は観光客も少なく、静けさに包まれた境内で、贅沢にお寺の空気を味わうことができました。
行基の開創と伝えられる毘沙門堂は、江戸時代に現在の山科へ移された門跡寺院です。
皇族が住職を務める格式高い寺院で、現在も京都五箇室門跡の一つに数えられているそうです。
宸殿から眺める庭は美しくて、 青々としたモミジが風に揺れていました。
秋が深まり、このモミジが真っ赤に染まったらどれほど見事な景色なんだろうと思いながら庭を眺めていました。
今回は、色づく前。
だからこそ味わえる青々とした雰囲気もまた魅力的でした。
最も印象に残ったのが宸殿にある襖絵でした。
案内に従って検絵の前を左右に歩いてみると、不思議なことに描かれた机が伸びたり縮んだりして見えます!
子どもが成長したかのように感じる場面もあります。
この襖絵は、狩野探幽の養子で、駿河台派の祖として知られる狩野益信の作とされて、宸殿内部の障壁画百十六面すべてを手がけたと伝えられています。
使われているのが「逆遠近法」という技法だそうです。
遠くのものほど小さく描かれるという、私たちの常識とは異なる考え方で描かれているため、鑑賞者が移動すると、机や建物が向きを変えたり、まるでこちらを追いかけてきたりするような錯覚が生まれて、不思議な感覚になるようです。
当時の「トリックアート」ですよね!
何百年も前の人が、見る人を驚かせ、楽しませるためにこんな仕掛けを考えたのだと思うとほんとに、凄い!
貸し切り状態だったので、何度も襖絵の前を行ったり来たりしてしまいました(笑)。
境内では仏教の教えを紹介するパネルがあり、特に心に残ったのが、
「過去を悔やまず、未来を心配しすぎず、今を大切に生きる」という教えです。
実際に生きているのは、いつも今この瞬間だけ。だからこそ今を大事に! という教えが、とっても心に響きました。
今回の旅は、お墓じまいという人生の節目から始まって、これまでを振り返ったり、これからを考える時間でもありました。
そんな中でこの言葉を目にし、先のことばかり考えるのではなく、そのとき見ている景色や出会った人、感じたことを大切にしたいと思いました。
山科土産は
さて、毘沙門堂を後にして参道を下る途中、小さなお店が目に留まりました。
「京小町もり」です。
ちりめん山椒の専門店として知られているそうで、お土産に買って帰ろうと思ったのですが、残念ながら訪れた時には店主さんが席を外されていました。
縁がなかったかなと思いながら山科駅へ戻ったのですが、調べてみると駅前でも購入可能とのこと。
せっかくここまで来たのだからと探し回り、無事にちりめん山椒を購入することができました💖
毘沙門堂門跡から山科駅までは琵琶湖疏水沿いを歩きました。
前日に眺めた琵琶湖の水が、こうして京都へ流れているのかと思うと、なんだか不思議な気持ち。
実はこの疏水も、”成瀬”シリーズの最後に登場する場所なんですよね、笑。
近江神宮に始まり、琵琶湖を訪ね、山科を歩き、最後は琵琶湖疏水へ。
結局今回も成瀬の聖地巡礼となりましたね。
”成瀬”シリーズがお好きな方にはもちろんですが、山科散策は落ち着いた大人の旅にかなりおススメです!