<大人の韓国ミュージカル通座談会②>アイドルも本格派に負けない実力がある!【アラフィーがほれる美しくて熱い男とは】

美しくて熱い男たちの宝庫「韓国ミュージカル」にハマった3人の座談会の様子を大公開。前回に続き、今回も韓国ミュージカルの魅力を語りつくしていただきました!

私たちが語りつくします!

化粧品会社PR J子

昔からミュージカルファン。K-POPを経由して韓ミューに目覚めてソウル通いを始め、推しには韓国語でファンレターを書くことも。

広告代理店勤務 S子

日本のミュージカルや宝塚、韓ドラなどエンタメ全般が好き。韓ミューにハマってからは渡韓を優先しスケジュールを立てる日々。

ライター O田

韓流誌を中心に取材&執筆。韓ミュー関連取材も精力的に行う。特に小劇場作品が好きでプライベートでの渡韓はほぼ舞台鑑賞が目的。

アイドルも本格派に負けない実力

S子 制作側も知られざる実力者を舞台で見つけ、若手は演技力を高めるために舞台に挑戦するという。それに、ドラマや映画でスターになっても、舞台を大事にしている人が多いと思います。

J子 そういえば『愛の不時着』のオ・マンソクも、今でもほぼ毎年ミュージカルの舞台に立っていますよね。

S子 本当に俳優の層が厚いんですよね。ミュージカルの場合、俳優、アイドルはもちろん、パク・ヒョシンのような本格派の歌手も出演するし。

J子 パク・ヒョシン! 私は彼に撃ち抜かれました(笑)。

O田 私のまわりでも彼にハマった人は多い。「魔力がある」とみんないいますね。チケットがとれないと評判です。

S子 彼は同じ演目にめったに出ないんです。だから、出たらとにかくそのときに何度でも見なきゃという……。それにミュージカルはキャストによって何通りもの組み合わせがあるから、同じ作品を何度見ても飽きないんですよ。

J子 そうですよね。組み合わせの相性っていうのがありますしね。あとは、カーテンコール萌えもあるんです。先輩と後輩の俳優がぐっと抱き合ったりする姿には、上下関係を尊重する韓国らしさを感じて、なんかいいなぁと思ったりします。出演者が舞台に並んで歌でしのぎを削る様子もいいですね。

増加中の配信公演には別の魅力が!

S子 言葉がわからなくても歌のすばらしさは伝わるし、誰でも楽しめるのがミュージカルのいいところです。

J子 私は一応あらすじは予習していきます。見た人のブログを読んだり。その点では配信もいいと思うんです。字幕つきなのでセリフがよくわかります。あと、生の舞台だと毎回いい席をとれるわけではなくて、双眼鏡で“米”ジュンスを見ていた身としては、細かい表情まで見られるのは楽しいです。

S子 それに配信は今しか見られないかもしれないですしね。今は配信で予習して、生を見る日に備えるのもよさそう。なんといっても生の舞台が一番ですから。そして、旅行に行けるようになったら、ぜひミュージカルを旅の楽しみのひとつに加えてみてほしいです。

J子 韓国は遅くまでやっているお店が多いから、舞台が終わったあとも食事とかショッピングとかを楽しめますし。

O田 一日も早く、また韓国でミュージカルを見られる日がくるといいですね。

『笑う男』(’18)のパク・ヒョシン

ⒸEMK Musical Company

『笑う男』(’18)のパク・ヒョシン。作品を代表するバージョンとして知られる。

『ジキル&ハイド』(’18)のチョ・スンウ

ⒸOD COMPANY

『ジキル&ハイド』(’18)のチョ・スンウ。’04年の初演以来、観客を虜にし’18年の再演時には「王の帰還」といわれた。

『ラ・マンチャの男』(’20)のホン・グァンホ

ⒸOD COMPANY

『ラ・マンチャの男』(’20)のホン・グァンホ。「歌の迫力は“レベチ”です!」とS子。同作は’21年3月まで公演予定。

《Keyword》韓国ミュージカルを初めて見るなら知っておきたい用語解説

■創作ミュージカル

韓国は15年ほど前から創作ミュージカルの制作に力を入れており、新たな才能が次々と発掘されている。そんなオリジナル作品の中で、最も有名な作品のひとつが『キム・ジョンウク探し』。コン・ユ主演で映画化もされ、日本版も上演された。ほかに、新羅を舞台に男妓生たちの愛と友情を描いた『風月主』や、朝鮮戦争を題材にした『女神様が見ている』など人気作は数多い。主に大学路の小劇場で公演が行われ、ヒット作は何度も再演され、多くのスターを輩出してきた。ほとんどは上演時間が2時間程度で映画感覚で見られ、チケット代も比較的安いため、若いカップルがデートで訪れることも多い。また、『マタ・ハリ』や『フランケンシュタイン』『笑う男』のような、大劇場向けの作品の制作も盛んで、韓国ミュージカルの成熟さを感じられる。

■ライセンス作品

海外作品のライセンスを購入し韓国で制作した作品で、翻案物とも呼ばれる。チョ・スンウやリュ・ジョンハンら、トップスターが出演する『ジキル&ハイド』や『ラ・マンチャの男』などは特に人気で、彼らの出演回のチケットは争奪戦になることも珍しくない。ウィーンミュージカルの人気も高く、’10年にキム・ジュンスを起用した『モーツァルト!』が大ヒットしたのを皮切りに、『エリザベート』『レベッカ』などが次々と上演されてきた。これらの作品ではオク・ジュヒョンやキム・ソヒョンら、スター女優が存在感を見せる。オフ・ブロードウェイ作品では、多くの俳優が一度は挑戦したいと語る『ヘドウィグ』が一番人気。ほかにも『ウィキッド』など、毎年さまざまなライセンス作品が上演されている。

■大学路(テハンノ)

わずか1km四方のエリアに160もの劇場が集まる世界有数の演劇街。料金の安い小劇場作品が中心だが、有名俳優が出る舞台も多い。最寄駅のソウル地下鉄4号線恵化(ヘファ)駅出口付近には公演案内所があり、当日の安売りチケットを手配してもらえることも。

■チケッティン

英語でいう「ticketing」を韓国語読みした言葉で、舞台やコンサートなどのチケットサイトで座席を指定して購入する行為をさす。韓国では自分で好きな席が選べ、少額の手数料でキャンセルが可能なのも便利。韓国のチケット販売サイト「インターパーク」のグローバルサイトから購入するのが一般的。

■ミュージカル学科

韓国にはもともと映画や演劇、舞踊など芸術系の学科を抱える大学が多いが、韓国ミュージカルが海外でも注目されるとミュージカル学科を置く大学が急増。明知大学映画ミュージカル学科を卒業した人気俳優パク・ボゴムも、いつかはミュージカルに出たいと語っている。

■軍隊ミュージカル

兵役中の芸能人が出演するミュージカル。朝鮮戦争を背景にしたものが多い。普通の劇場で上演され一般観客も観劇可能。『新興武官学校』(’18)にはチ・チャンウクやソンギュ(INFINITE)やカン・ハヌルらが、『帰還』(’20)にはEXOのシウミンとD.O.、イ・ホンギ(FTISLAND)らが出演した。

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取材・原文/小田 香 ※エクラ2021年2号掲載

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