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【50代理想の暮らし方】より楽しく豊かな暮らしを実現する住まいとは?
家族の変化、気持ちや環境の変化により「今の暮らしに家がフィットしなくなってきた」と感じるアラフィー世代も多い。二拠点暮らし、親との同居、リノベーションと住まい方を見直し、新たな暮らしへと踏み出した人々の事例をご紹介。
【50代、私に心地いい家】好きなものに囲まれた暮らし。鈴木奈代さん邸の3階建ての細長い家
シックなワントーンは表情の違う素材を重ねて奥行きを

リビングの天井高は最大4.8m。暖炉は暖炉屋にオーダー。窓ぎわにはジェルバゾーニのチェア、ゴーストとシャルロット・ペリアンによるベルジェスツールを。ソファはB&B Italia。カーテンの色に合わせてトープ系ベージュの張り地を選んだ。コーヒーテーブルはFLEXFORM

壁のアートは青木豊氏の作品。棚上段には盛永省治氏の木の器、旅先で購入したラッセル・ライトのトレイ、上田亜矢子氏の大理石のオブジェなど。下段には高山英樹氏のブックエンド、林志保氏の花器など。フロアランプはフィリップ・スタルクのROSY ANGELIS
迷走した結果の、自分らしいミックススタイル
鈴木さんが暮らすのは、都内の30坪ほどの敷地に立つ、3階建ての家。
「コンパクトな家なので、とにかくシンプルに。戸建てのメリットは天井高と窓の切り取り方に自由度があることだと思うので、リビングの天井はなるべく高くし、光を感じられる明るくて暖かい家を目ざしました」
仕事で数百軒におよぶ家を取材してきたという。旅先でも建物や美術館、ホテルをめぐり、時間があればインテリアの本や雑誌を眺めている、自称オタク。
「なのに自分事となるとうまくいかないですね。素敵な家を見すぎて、知識ばかりが増えて。インテリアの流行にも思いきり振り回されてきました」
スタイルならミニマル、イタリアンモダン、インダストリアル。ベルギーやオランダ、イギリスのデザイナーに傾倒した時期もあるし、最近は北欧家具や欧州のヴィンテージ家具も気になる、という迷走ぶり。現在の家はその変遷がかいま見られるごちゃ混ぜ。よくいえばミックススタイルだ。
「スタイルはブレブレですが変わらないのが色。白をベースに、黒、ベージュ系の茶色が好きで落ち着くということだけは何年たってもブレないです」
ファッションよりはゆるやかだが、インテリアにも流行があり、飽きもくる。でも色に統一感があるせいかスタイルの異なるものが混ざってもなんとなくまとまるという。気をつけているのは「無彩色でまとめると平坦に、単調になりがち。木、石、レザー、スチール。ファブリックなら麻、ウールと織りや表情の違う素材をなるべく重ね、奥行きが出るようには工夫しています」。
夫はインテリアに関心がなく、もっぱら家具や小物選びは鈴木さんの担当。
「ソファに寝っ転がって各々読書をするのがわが家の休日の過ごし方。冬はソファに座って暖炉の炎をボーッと眺めたり。なのでソファは大きめ。リビングが中心の家です。ささやかな私の範疇(はんちゅう)で、ですが家具も小物も好きなものを選んでいます。作家さんが作るオブジェやアートはストーリーをうかがい、『好き!』という直感に任せて。旅先から持ち帰ったものは、見るたびに旅の思い出が蘇りますし、家族から譲り受けたものは、見ると温かい気持ちに。年を重ねるごとに家の中に好きなものが増えてきて、それらに囲まれて暮らせることが幸せだなと思います」
以前、海外の女性のファッションとインテリアについて記事を書いた経験がとても印象深く残っているという。
「どの女性も自宅のインテリアとファッションが見事にリンクし、その様に感動しました。インテリアは住み手を映す鏡。正解はなく、大切なのは“その人らしさ”。素敵だなと思うのは“らしさ”が感じられる家。いつか、そんなふうになれればと思うのですが」

壁のアートは京都のギャラリーeN artsで出会った田中真吾氏の作品。左のダイニングチェアは、エ・インテリアズのCC01。デザイナーの大城健作氏がイタリア・キアバリ地方の伝統的な椅子をリデザイン。職人技術を絶やさないためというコンセプトにも共感した。手前の椅子はマルセル・ワンダースのNEW ANTIQUES。ランプはフラマンで購入。正面の造作棚は食器収納。

ダイニングに置いたチェストは、スウェーデンのアルフ・スヴェンソンがデザインしたヴィンテージ
DATA
延べ床面積:約124㎡
築年数(居住年数):13年(13年)
夫とふたり暮らし。都内に土地を購入し3階建ての家を建てる。基本設計は八木建築研究所に依頼。料理が楽しくなるキッチンを目ざし、目下リノベを計画。
PROFILE
インテリア、ライフスタイルまわりのライター・エディターとして雑誌、カタログ、ウェブなどに携わる。本誌では富岡佳子さんの連載も担当。取材した家は数百軒におよび、書籍『日曜日の風景』『日曜日の風景part2』(ともに光文社)を手がけた。インテリアデコレーター・故橘田美幸氏に師事。Instagram:nayosuzuki
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