〈50歳からの薄毛対策vol.3〉元気な髪のためのスペシャルケア、やっていいこと・いけないこと【小田ユイコのいつもどこか調子が悪い#3】

〈50歳からの薄毛対策vol.2〉で、普段何気なくやっている洗髪に、薄毛や抜け毛を加速させてしまう落とし穴があることに気づいた小田。では、正しい洗い方のほかにどんなケアをすれば、より豊かなボリュームヘアに近づけるのか?今回は効果的なスペシャルケアを、育毛コンシェルジュ・小林弘子さんに教えてもらいました。併せて、食事面で気を付けたいこともレクチャー!

①濡れた髪に頭皮ケアエッセンスをなじませ、すぐに乾かさず20〜30分放置

お風呂から上がったらまずすべきことは?

「タオルで髪を押さえるようにやさしく水気をふき取ったあと、ここがとても重要なのですが、髪が湿っているうちに、頭皮ケアエッセンスをつけてください。間髪入れず、頭皮を保湿するためです。洗顔後、顔が乾かないうちに化粧水をつけるのと同じですね。額や耳まわり、襟足にもつけるのがおすすめです」

頭皮ケアエッセンスは今までも使っていましたが、タオルドライ後すぐにはやっていませんでした。額や耳まわりにもつけるとは知らなかった!

「そして、すぐにドライヤーで乾かさず、そのまま20〜30分放置を。ドライヤーの熱風は頭皮を乾燥させ、乾燥すれば頭皮からの皮脂分泌がひどくなり、炎症や毛穴づまりを引き起こし、育毛の妨げに」

これはびっくり。とにかくすぐに髪は乾かすものと思い込んでいました。

「すぐに乾かしたほうがいいと言われるのは、髪のため。頭皮にとっては自然乾燥がいちばん。そうはいっても濡れたまま寝るのは髪にとってよくないですし、冬は風邪をひくもとですので、なるべく髪の表面に風があたるようにドライヤーを当てて乾かしましょう。ただし、頭皮は多少しっとりしているときに終了するのがコツです」

「頭皮ケアエッセンスは、日中もこまめに吹きかけるのがおすすめ。顔の肌が乾いたなと思ったら、ミスト化粧水を吹きかけるのと一緒です。うるおいをキープすることで、乾燥や大気汚染、紫外線のダメージからも頭皮を守ってくれます」
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頭皮を保湿、保護してくれる小林さん開発の頭皮ケアエッセンス。育毛をサポートし、妊娠中や抗がん剤治療後、子供からアトピー性皮膚炎の方まで使える。サイエッセンス 150ml ¥3,245/サイエ
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小林さんおすすめの頭皮ケアエッセンス。植物と糖の力でボリュームヘアに。頭皮にハリが出て、髪が根元から立ち上がる。「スーッとした清涼感があって、日中ケアにも心地いいですよ」(小林さん)カスイエッセンス 80ml ¥5,720/アジュバンコスメジャパン

②頭皮のコリを感じたら、「親指のつけ根マッサージ」を!

「頭皮の硬さが薄毛、抜け毛の原因になるので、凝った筋肉をほぐしましょう。両手の親指のつけ根を耳の上(側頭筋)にあてて、両側からはさむように持ち上げ、3秒キープ。実は薄毛、抜け毛の原因になっている頭蓋骨のゆがみ矯正にも役立ちます」

「頭皮を5本の指を使ってマッサージすると、首肩に力が入り、かえって頭皮への血流が妨げられてしまうことも。親指のつけ根を使うと、軽い力で効果的にマッサージできます。また、耳を引っぱったり回したりするのもおすすめ。朝晩はもちろん、日中疲れやストレスを感じたら行うのを習慣にして」

「目の疲れもストレスを招き、薄毛、抜け毛の原因に。疲れたなと思ったら、10秒目を閉じるのをクセにして。またお風呂で湯船につかりながら水で絞ったタオルを目にあてクールダウンしたり、眉毛をつまんでもみほぐすのもおすすめです」

頭皮用の美容家電を使うときは注意が必要

スカルプマッサージャーや頭皮用の美顔器を利用するのは?

「不要な摩擦や刺激を与えなければOK。また、頭皮は顔以上に繊細なので、顔モードで頭皮をケアするのはNG。かならず頭皮モードで時間を守って行いましょう。ですが、充電の必要もなく、いつでもどこでもケアできる、手によるマッサージがもっとも手軽で効果的だと私は思います」

ブラッシングは効果的?

「私はおすすめしていません。ブラッシングは、シャンプーを毎日できなかった時代のヘアケア法。ブラッシングするとどうしても髪にテンションがかかり、まだ抜けなくていい髪まで抜けてしまいます。途中で抜けても、毛周期は変わらないので、次に生えてくるまでの期間が長くなり、その間、髪のボリュームがダウンしてしまいます」

「正しい頭皮ケアをすると、頭皮が透明感を帯びてみずみずしくなり、フカフカに。髪が育つ土壌がととのい、成長期にしっかりと太い毛が育ちます」(小林さん)

食事編:海藻にこだわらず、まんべんなくいろいろな食材を

カラーリングのあと、頭皮にしばらくかゆみを感じるのですが、これも薄毛、抜け毛の原因?

「それはアルカリ性のカラー剤の刺激が強いせいですね。熟練の美容師さんは頭皮につかないよう少し根元から浮かせてカラー剤を塗布しますが、それでも洗い流すときに頭皮に付着してしまいます」

「カラーリングには、天然ハーブのカラーリング剤、ヘナがベスト。その場合、アルカリのカラー剤が混じっていないものかどうか、美容師さんに聞いてみてください」

【vol.1】で髪は食べていたものを含め、数年後に現れる生活の成績表というお話がありました。わかめや昆布を食べると髪が生えるというのは、やはり都市伝説?

「そうですね、ミネラルは髪にとってももちろん大切な栄養素ですが、それだけで髪が生えるということはありません。髪はケラチンというタンパク質でできていますから、お肉、魚、大豆製品を摂ることも重要。そして、それを髪の栄養に変えるにはミネラルやビタミンが必須。つまり野菜も含め、さまざまな食材をまんべんなく食べることが大事です」

「食生活でいうと、胃腸を荒らさないことも栄養を髪までしっかり届けるために重要。パンやパスタ、うどんなどに含まれるグルテン(小麦たんぱく)、牛乳やヨーグルト、チーズなどに含まれるカゼイン(乳たんぱく)は日本人が消化する能力が低く、便秘や下痢、腹痛のもとに。育毛、発毛のために、食べ過ぎには注意しましょう」(小林さん)

数年後の健やかな髪のために。正しいケアを続けたい!

育毛コンシェルジュ、毛髪診断カウンセラー、毛髪診断士 小林弘子さん
今回の取材で分かった、「薄毛、抜け毛対策は頭皮ケアにつきる」ということ。これまで薄毛、抜け毛は気になるものの、どうしても髪ばかりが気になり、頭皮のことをそこまで真剣に考えてケアしていなかったなあ、と。知らず知らずのうちに、頭皮に負担を毎日かけてしまっていた、と気づきました。

取材以来、シャンプーは泡パックで、お風呂から上がったら即頭皮ケア美容液をなじませ、なるべく自然乾燥で髪を乾かし、自分の手による頭皮マッサージや、日中の保湿ケアも行うようになりました。

すると、以前は頭皮がムズムズかゆいことが多かったのですが、自然といつも穏やかに。シャンプー時の抜け毛も少し減った気がします。自然乾燥や保湿ケアをこまめにおこなうことで、髪がまとまらない、ベタつくなどが出てくるかなと思っていたのですが、むしろ快適。朝スタイリングしたふんわりが1日キープされるようになりました。

でも、今ケアしていることの本当の結果は、半年後から数年先の髪の状態に現れます。私は57歳なので、60代になったときにボリュームのある髪でいられて、そして笑顔でいられるよう、焦らず、コツコツ、長期戦で。この先の楽しい人生を夢見ながら、頭皮をケアを続けていきたいと思います。
小林弘子さん

小林弘子さん

育毛コンシェルジュ、毛髪診断カウンセラー、毛髪診断士。東京・中野で育毛サロン『サイエ』を主宰。施術をした人はのべ7万人以上。その育毛、発毛実績から、「ハゲのカリスマ」と呼ばれる。NPO法人『サイエ式育毛コンシェルジュ協会』の代表を務め、全国の美容師、理容師を対象に「育毛・発毛スクール」も。著書に『あなたは「髪を生やす」習慣をしらないだけ。』(主婦の友社)が。
小田ユイコ

小田ユイコ

美容ジャーナリスト。出版社に勤務後、独立。『eclat』『MAQUIA』『LEE』『BAILA』などの女性誌や、WEB媒体で美容記事を執筆。「美しさは健康から」をモットーに、女性のカラダに関する取材を長年にわたり行う。1965年生まれ。

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