【エクラ世代・五十肩の悩み】五十肩の正体とは?メカニズムを徹底解説!
五十肩を正しく理解している人は少なく、間違った認識も多い。この機会に正しい知識を身につけよう。整形外科の専門医である、守重昌彦先生に五十肩になってしまうメカニズムを伺った。
教えてくれた人
守重昌彦先生
東京・立川の「ぜんしん整形外科」院長。整形外科専門医、スポーツドクター。五十肩の初診患者だけで月40〜50人、年間約600人が訪れる。著書に『肩関節専門医が解説 最強の五十肩メディケーション』(幻冬舎)。
肩の関節包に炎症が起き、痛みや可動域制限が生じる
50代で肩に痛みが出ると、“五十肩?”とまず思うものだが、実はどんな場合を五十肩というのかわかっていない人も多いのでは? そこで整形外科医の守重昌彦先生にうかがった。
「整形外科では、明らかな原因がないにもかかわらず、肩の痛みや肩関節の動かしにくさなどの症状がある場合に五十肩と診断します。40歳くらいで同じ症状ならば四十肩といいます。医療用語では肩関節周囲炎といいますが、専門家の間ではあまり使われなくなっており、現在は、肩が凍ったように固まるので“凍結肩”と呼んでいます。肩関節では、肩甲骨の受け皿となる関節窩(かんせつか)という部分に、腕の上腕骨が接しています。この2つの骨をつなぐのが関節包と呼ばれる袋で、この部分に炎症が起きるのが五十肩です。炎症が起きると線維化が起き、本来軟らかかった部分が硬くなって、同時に関節包が縮みます。そのため肩の動きが制限されてしまうのです」
守重先生によると、五十肩に多い症状は、肩や腕を動かすと激痛が走る、じっとしていても肩が痛む、夜に強い痛みが起きて目覚めてしまうというような“痛み”の症状。また、腕を上げて洗濯ものを干せない、背中に手を回せない、服の袖に腕を通せないというような可動域制限が特徴なのだそう。自分の肩の痛みが五十肩なのかどうかは、左記で示した方法でチェック可能だから、さっそく確認してみて。
原因ははっきりわかっておらず、突然なる場合も
では、炎症が起きる原因とは?
「五十肩の原因ははっきりわかっておらず、何の前ぶれもなく突然なる場合もあります。ただ、五十肩の患者さんを診ていると、ちょっと肩をひねったなど何か炎症を起こすきっかけになることがあったケースが多いですね。ちなみに肩コリがひどいと五十肩になると思いがちですが、肩コリは筋肉の問題で、五十肩は関節の問題。首や肩の筋肉のコリや痛みが、関節包に直接影響を与えることはありません。また、運動不足が原因でもなく、スポーツをしている人でも五十肩になります。ですから残念ながら予防法はないのです」
そんな五十肩は、症状の推移によって3つの時期に分かれるそう。
「痛みが強く、じっとしていても痛むのが『炎症期』。その時期が過ぎると、強い痛みはやわらぐものの肩を動かすと痛み、肩の動きが悪い『拘縮期』に。その後、動かしたときの痛みが改善し、動きもよくなってくる『寛解期』になります。それぞれの時期がどれくらい続くかは、治療の有無や症状の度合いによって大きく違います。また、時期によって対処法が異なるので、時期に応じたケアをすることが大切。整形外科での治療で早く治りやすいので、自己判断せず受診することがおすすめです」
(肩関節の構造)
正常な肩関節
五十肩
その肩の痛みは、五十肩?まずは、セルフチェック!
□バンザイをしたとき、右と左で上がり方が異なる
□あおむけになった状態で床に手の甲がつくまでバンザイができない
□小さな「前へならえ」をして、肘をつけたまま、手のひらを左右に広げられない
□じっとしていても肩に痛みを感じる
上記の4つの動きを行ってみて、ひとつでも当てはまるものがあれば五十肩の可能性がある。ただし、痛みが強いときに肩を動かすのはNG。必ず痛みのないときに行うこと。
症状は時期によって変化する
炎症期
•症状は痛みがメイン
•じっとしていても痛い
•夜間に特に痛む
拘縮期
•強い痛みはやわらいでくる
•肩を動かしたときに痛む
•肩の動きが悪くなり、可動域が制限されてくる
寛解期・回復期
•動かしたときの痛みは改善してくる
•肩の動きは徐々によくなり可動域も広がってくる
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