心地よさで肌を満たす「新感覚クリーム」【大人美が目覚めるとき vol.25】

想像してみてほしいのです。例えば、こだわりにこだわりぬいてようやく手に入れた、一生もののオックスフォードシューズ。履くほどに、自分の足になじみ、しなやかさが増し、ツヤが本物になって愛着がわいてくる、あの悦に入る感覚。新しいときよりも「今」のほうがいい顔をしているし、きっと「これから」のほうがもっといい顔になるはずと信じられる、あの静かな高揚感。もちろん、それは、日々の手入れを積み重ねてこそかなうもの。履くたび、その日の汚れをささっと落として、さらりとクリームをまとわせることで、靴がしだいに育ち、「風合い」が生まれる。そう、肌や顔も、同じだと思いませんか？ 日々の手入れ＝スキンケアを積み重ねてこそ、人としての風合いが生まれる。それが、スキンケア、すなわち美容の意味であり、価値だと思うんです……。

ある男性誌で受けた「メンズ美容の必要性について」の取材で、このようにお話ししたところ、思いがけない反応に、正直、驚きました。それまで、時代の変化を脳では理解しつつも「男性が美容なんて」という思い込みを消せなかったけれど、心の向きが180度変わった、編集担当の男性がそういってくれたのです。「大切な靴をケアしたりメンテナンスしたりする感覚で肌や顔をとらえると、腑に落ちますね。一生付き合っていくのだから、触り心地がしなやかなほうがいい、見た目にツヤがあるほうがいい。肌を“けっこう、いい感じ”と思えたら、自分自身に愛着がわくはず、人生が楽しくなるはず。はい、これからは美容をします、クリームを使います……」。もしかしたら、美容慣れしていない男性のほうが、この感覚を素直に理解し、納得してくれるのかもしれないと思いました。自分自身をもっともっと好きになる、年齢を重ねることが楽しみになる、そのために美容があるという感覚を。

このシミが、このシワが、たるみが、くすみが……。ふと気づくと、エイジングサインに追いかけられて美容をしていると感じることがあります。それではもったいないと思うのです。美容を積み重ねた先に、自分だけの風合いがある。今日のしなやかさやツヤを育てることが、明日の肌、未来の肌を育てることにつながると信じて。

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