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【50代の心を育てる京都旅】本物の美を見て、自然に触れ、食を味わう。感性を磨く最新スポットをご案内
古都に息づく伝統と革新が交わる京都。細部に宿る美意識や受け継がれる知恵に触れながら、新しい刺激をもたらすアートや自然、食を楽しむ。ここで過ごす時間は50代の感性を研ぎすまし、日常の景色や心のあり方をも豊かに変えてくれる。
発酵割烹、鮨、洋食、スイーツとお酒を楽しむ店…大人にふさわしい京都の最新グルメ・レストラン16選
MUBE∣玄琢∣
静かな洛北で、発酵を軸とする最旬和食
洛北の玄琢(げんたく)に8月にオープンした日本料理店『MUBE』。築150年の古民家を約2年かけて改修した空間はどこか懐かしく、心地よい空気に包まれている。「建物に残された素材をできるかぎり生かしました。料理はただおいしいだけでなく、養生や癒しの要素を取り入れ、空間とともに和食の新しい息吹を感じてもらいたい」と話す、店主の泉 貴友さん。14年間勤めた『じき宮ざわ』と『ごだん宮ざわ』で培った技術と、生まれ故郷の滋賀県長浜に伝わる発酵文化を融合させ、印象深いコースを展開する。旬の食材をムダにすることなく、自家製の魚醤、なれずしなどで伝統と進化を両立。器の目利きやお酒のコレクションも秀逸だ。
『MUBE』の夜の¥28,600のコースから「びわますの造り」。岩手県遠野の「とおの屋 要」の無添加の米ぬかに漬け、ごま油がかかる。器は明末期の古染付。昼は¥17,600のコース
食材は何ひとつムダにしないことを信条とする泉貴友さん
鱧の骨でとっただしを鱧の魚醤で調味し、庭のみかんの香りを移した「鱧のお椀」
発酵の浅いなれずしで、いちじくときのこをあえ物に
古材を生かした空間は北大路のギャラリー「kankakari」が監修
自然あふれるエリアで心静かに滋味深い料理を味わえる
DATA
京都市北区大宮玄琢北町11の1
☎075・384・9987
12:00一斉スタート、18:00一斉スタート
不定休
近野(こんの)∣宮川町∣
花街の華やかな正統派
花街の風情を色濃く残す宮川町に、今年4月に店を構えた近野康弘さん。祇園にある名割烹『八寸』で学んだ京都の旦那衆や食通が好む伝統的な京料理を守り、食材の季節感や調理のライブ感を大事にする。「渋くなりすぎないように時には思いきった料理や現代陶芸にも挑み、コラヴァン(ワインツール)を使いグラスワインを充実させたい」と、ソムリエでもある自身の料理を見据える。秋の先付のいちじくのごまあんはサワークリームで酸味をプラスし、経産牛の炭火焼きのソースには秋の山野草の青くささを生かすなど、こまやかな工夫がキラリ。今の嗜好をとらえつつ伝統と革新の均衡をとり、料理の全工程を目の前で繰り広げる『八寸』譲りのライブ感もごちそうのひとつだ。
夜の¥25,000のコースから。先付の「いちじくの酒蒸し・サワークリーム風味のごまあん
祇園甲部の芸妓だった女将の裕子さんが接客
「経産黒毛和牛のヒレ炭火焼」。大原産の山野草のソースとともに。グラスワインは、マグナムのシャンパン3種、赤、白各5種類
「大浦ぶどう酒」のジュレが印象的な水菓子のフルーツ盛り。昼は¥11,000のコースあり
DATA
京都市東山区弓矢町38
☎︎050・1722・4531
12:00一斉スタート、18:00一斉スタート、21:00(アラカルト対応)〜23:00(最終入店)
定休日:月曜、火曜昼
鮨 青|石塀小路|
寿司と料理を魯山人の器で
京都市の伝統的建造物群保存地区に指定されている石塀小路にお目見えした、料亭『菊乃井』が手がける寿司割烹。3代目主人の村田吉弘さんが長年かけて蒐集した北大路魯山人の備前や志野、伊賀の器を惜しみなく使い、にぎり12貫ほどと料理6〜7品が供される。「寿司を日本料理のひとつと考え、料理や器、空間もお楽しみいただきます」と話す料理長の阿部映季さんの言葉のとおり、瀬戸内海や淡路島、舞鶴などの近海の魚や鮎をネタに、京料理のノウハウを取り入れた仕事が1貫ごとになされる。コースは先付から始まり、にぎりの合間に温かい煮物椀や炊き合わせで料亭の味も満喫でき、デザートも充実。口福眼福に満たされること間違いない。
¥33,000のコースから。柑橘と塩で味わう剣先イカ
葛とわらび粉で練った豆腐に豆あんがかかる「茶豆豆腐」
鱧の昆布締めと鱧の子の塩辛
新米を衣にした甘鯛、卵豆腐、松茸の「豊年椀」
マグロの漬けと薄く切った赤身を重ねてにぎりに。マグロは舞鶴産
琵琶湖の鮎をカリッと焼いて姿寿司に
根炒り煮、小芋白煮、いちじく揚げびたし、青ずいきの炊き合わせ
シャインマスカットと巨峰のパフェ
寿司をにぎるのは16年間『菊乃井』に勤める料理長の阿部映季さん
店内の棚に北大路魯山人の美術品級の器が並ぶ。数寄屋建築の名工・中村外二工務店が改修
DATA
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町463の30
☎︎075・551・2000
15:00〜19:30(最終入店)
定休日:火曜
Restaurant KOGA∣今出川∣
京都モダンフレンチの新星
築百二十余年の町家を改修し、モダンでエレガントなグレージュでコーディネートされたレストラン。「料理、空間、サービスを自分の感性で融合させ、KOGAらしいフランス料理を楽しんでもらいたい」と話すシェフの古賀隆稚(りゅうじ)さんは、東京の『ジョエル・ロブション』を皮切りに、10年近くフランスの星つきレストランで研鑽を積んだ実力者。培った伝統的な技術を駆使しつつ、京都伝統野菜の生産者「樋口農園」の野菜などの近郊の食材を軽やかなソースや香りで洗練させ、季節感と美しさを生む。メニューは仕入れる食材で日々替わり、昼はクラシックをテーマにする8品、夜は遊び心あふれる10品のコースを楽しめる。
昼の¥12,000、夜の¥22,000のコースから。しっとりと焼き上げた肉にトリュフのタルト、ニョッキ、セップ茸を添えた「ミスジの炭火焼」
温かい玉ねぎのドレッシングがかかる30種類の野菜とハーブの「季節のサラダ」
マンゴーをスポンジケーキとダージリン&クリームチーズで表現した「大人と子供のデザート」
DATA
京都市上京区小川通今出川上ル中小川町230
☎075・276・1771
12:00〜13:00(最終入店)、18:00〜19:30(最終入店)
定休日:火・水曜(祝日の場合、振り替え)
廣澤|四条烏丸|
名数寄屋造りで京中華
烏丸通から蛸薬師通を西に曲がり、路地奥へと進むと世界は一変。緑陰の先に数寄屋建築の町家がたたずみ、中に入ると庭を一望する和モダンなカウンターが広がりを見せる。「中国料理のイメージに縛られない料理を堅苦しくない雰囲気で楽しんでもらう店にしたかったんです。この町家と出会ったことで、京都でやる意味や意識が高まったと思います」と話す廣澤将也シェフ。8品ほどからなるコースは強烈な辛味や奇をてらった味つけはせず、食感や香り、火入れのかげんで味わいをきわだたせる。定番の四万十ポークの叉焼は脂身と赤身のバランス、冬瓜スープは洗練された味が余韻となる。11月には庭の紅葉も楽しめ、秋の風情と醍醐味を満喫できる。
庭と建物を一体に造る数寄屋建築の第一人者、横内敏人氏の設計。情緒あるしつらえの中でいただく食事は、京都ならではの楽しみ
¥25,000のコースから。高温の窯で脂を落としながら焼き上げた「叉焼」。途中、ハチミツと水飴でコーティングしてうま味を凝縮する
金華ハムのスープで極上のおいしさを生む「松茸とフカヒレの冬瓜スープ」
生キャラメルソースがかかる「いちじくとカボチャのココナッツミルク」
DATA
京都市中京区不動町183
☎︎075・200・97831
平日17:00、19:45一斉スタート
土曜12:00、17:00一斉スタート
定休日:日曜、祝日(不定休あり)
間(かん)|御所東|
一品料理の幸せ
個性が光る飲食店が集まる御所東に’24年の節分にオープンした板前割烹『間』。ご主人の間瀬卓也さんは、名料亭『本家 たん熊』で正統京料理、人気割烹『実伶』で一品料理の進化形を延べ12年かけて習得。開店時より品数も内容も充実し、前菜、お造り、炭火焼き、炊き物、揚げ物、締め物などを日替わりで50〜60種類そろえている。食べたいものを自由に選べるうえに「素材を変えて作ったり、量を加減したりと、会話をしながら一緒に作っていく感じです」と柔軟に対応。鹿児島「うしの中山」の黒毛和牛のネックの鍋や、カマスの焼き物にソースを添えるなど、ここならではのひと品も楽しめる。お酒も相談にのってくれ、通うほどに好みを知ってもらえる。
ごまやしょうが、山椒入りのしっとりとした焼きなすのペーストをからめて味わう「かます焼き」
ひとりで店を切り盛りする間瀬卓也さん
「松茸と牛肉の肉吸い風鍋」。3 〜4日煮込んだ黒毛和牛のネックと素麵に見立てた松茸をあっさりとしただしとともに。料理は時価で、1人分の予算は¥15,000〜
献立は毎日書き替えられ、秋は「すっぽんの春巻」や「天然鰻といちじく」などが登場
DATA
京都市上京区俵屋町430の4
☎075・708・6805
17:00~21:00(最終入店)
不定休
ととよし∣御所南∣
骨董と魚、古都の目利きを味わう
京都人が昔から好んで食べてきた料理を気負わずにいただける『ととよし』。三条新町のバー『酒陶 柳野』の新展開で、町家を改装したミニマルな空間が心地よい。「京都は昔から白身魚や幼魚を愛(め)でる食文化があって、繊維が細かくてしっとりとした小ぶりの鯛や、トロよりも脂が少なくあっさりとしたヨコワ鮪が好みなんです」と語る、店長の杉井雄大さん。錦市場の鮮魚店『魚よし』が実家ということもあって魚を熟知し、造りは白身と赤身のづけ、焼き物は魚と肉を出し、よけいなあしらいや飾りはせず、シンプルな調理法で食材をきわだたせる。さらに目利きされた骨董の器に出合えるのも魅力。飾り立てずして華がある、古きよき京都の味と世界を堪能できる。
コースは¥15,000〜¥20,000(食材により変動あり)。実山椒入りのタレで味わう「鱧の炭火焼」
「ヨコワ鮪のづけ」。すり鉢であたった青ねぎがアクセントに
『柳野』に10年以上勤めた杉井雄大さん
「和牛ラムシンの炭火焼のきのこソース添え」。器は明末期のもの
端正な店内
DATA
京都市中京区竹屋町通寺町西入ル
☎075・741・6434
17:00〜20:00(最終入店)
定休日:水曜(不定休あり)
大人におすすめの朝食
ツーリストが多い京都では、朝食の需要も高く、朝早くから営業する店が増えている。バリエーションも豊富で、「夜は料亭や割烹で」という人が多いためか、朝食は中華やパンなど、和食以外が人気。
小梟(シャオシャオ)
香港式ロースト肉・焼味が名物の中華料理店が’24年4月から朝食をスタート。店主・米田勲さんはさまざまな食が交錯するNYで料理人をしていた経験を生かし、京都のおばんざい文化を柔軟に取り入れて。炙(あぶ)り締め鯖四川山椒ソースや帆立貝柱の紹興酒漬けなど、和食と中華を織り交ぜ18品も楽める。干し貝柱や丸鶏からとったスープで炊く粥もしみじみと、朝の目覚めにぴったり。「干し貝柱の香港粥と18種類の小鉢」¥2,000
DATA
京都市東山区本町8の89の1
☎ 075・746・4583
8:00~10:00LO、11:30~14:30LO、17:00~20:30LO
定休日:月曜、日曜夜
OHARU(おはる)
イタリア料理店やホテルで腕を磨いた吉田はる美さんが、生まれ育った伊勢志摩から届く魚介を使った食堂を開店。吉田さんの夫は、料理人に愛され、パン好きの間ではその名を知られる「吉田パン工房」の店主。パンを使ったメニューが並び、魚料理の相棒もごはんではなく、天然酵母パン。「おはようAセット」は、魚のグリルをメインに、野菜入りオムレツや温野菜、サラダ、スープがつき、野菜も盛りだくさん。¥2,300
DATA
京都市左京区岡崎西福ノ川町13の2
☎075・606・4101
8:00~16:00(朝食~10:00LO)
定休日:火曜(不定休あり)
NAZO BAO(ナゾバオ)
台湾人のSHUさんは、「日本で店を開いてみたい」と、台湾より引っ越し、今年5月にブランチ専門店をオープンした行動派。メニューは、台湾のソウルフードであり、欧米でも専門店ができるほど人気のバオをメインに。台中の星つきフランス料理店でスーシェフを務めたこともあり、フレンチの技をきかせた具材もバリエーションが豊富。豚肉の煮込みをサンドした「クラシックバオ」サラダ、さつまいもの揚げ物つき¥2,400
DATA
京都市東山区弁財天町19 大和ビル(y - gion)3F
☎なし 9:00~14:30LO
日曜のみ要予約の夜営業あり
定休日:月曜
大人におすすめの洋食
京都では、ここ数年、昔ながらの洋食とはひと味違う、お酒とともに楽しむ大人好みの洋食店が増えている。旬の素材を使った季節の前菜もそろい、ワインがすすむ。
洋食屋なかご
’19年、惜しまれつつ閉店した『ビストロセプト』の料理長だった松本奈火吾さんの店。『ビストロセプト』といえば、全国からグルマンが訪れる『洋食おがた』の緒方博行シェフが初代料理長を務めた店でもある。名物のハンバーグはデミグラスソースとたっぷりのマッシュポテトを添えた古巣のビジュアルを踏襲しつつ、肉々しさに加え、ふっくら感も楽しめるようにブラッシュアップ。10日間かけて作るデミグラスソースもサラリとしているのにコク深く、格別だ。
自家製オイルサーディン、パンつき¥1,800、かにクリームコロッケ・甘エビのソース1個¥1,300
食事に合う自家製塩レモンペーストを使った甘くない「国産レモンのにごりレモンサワー」¥900
「ふくどめ小牧場の幸福豚と国産牛のハンバーグ」200g ¥3,500
DATA
京都市下京区松原通御幸町西入ル石不動之町682の4もみじの小路
☎075・600・9655
11:30~12:00(最終入店)、17:30~21:00LO
定休日:月曜(不定休あり)
洋食とワイン Ao
京都のイタリア料理店『Lino』の新展開として’23年にオープン。「日本人にとって身近な存在である洋食を、厳選した食材と料理人の技でレストランの味に昇華させたい」と、オーナーの岩井永吉さん。メニューには、黒毛和牛100%のハンバーグをはじめ、洋食の定番もあれば、変化球もあり。タルタルソースに西京味噌を加えたり、クリームコロッケにジェノベーゼソースを添えたり、伊・仏・和の技法や食材を巧みに取り入れ、ワクワクさせてくれる。
2品をひと皿に盛り合わせて。「天使の海老フライ・西京味噌セミドライトマトのタルタルソース」¥2,090。ベシャメルソースにもウニをたっぷり使用。「雲丹クリームコロッケ・大葉ジェノベーゼ」1個¥1,375
マヨネーズは控えめに。ガリや燻製した鯖を使い、ワインと好相性。「生姜入りAoのポテサラ・鯖の燻製ミルフィーユ」¥1,430
ワインはイタリア産が中心
DATA
京都市中京区三条通烏丸西入御倉町73
☎075・253・6089
12:00~13:30LO、17:30~21:00LO
定休日:火曜(不定休あり)
スイーツと一緒にお酒を楽しむ店
おいしいスイーツと一緒にお酒を楽しむ――そんなコンセプトの良店が続々登場。お店によっては、おつまみも! 大人女子にとって天国のような時間がここに。
Méton(メトン)
店主の山下めぐみさんは、焼き菓子カフェ『歩粉』やナチュラルワインと料理の店『NISHITOMIYA』のデザート担当を経て、今年2月に独立。「店をカテゴライズしたくなくて。自由に過ごしてほしいです」と、山下さん。カウンターには焼き菓子が並び、大きなガラス窓が気持ちいいカフェのような雰囲気の中、お茶だけでなく、昼下がりのお酒も楽しめる。メニューにはシュークリームやプリンといったスイーツと、パテドカンパーニュやオムレツといったフードが仲よく並び、甘くないマドレーヌを使ったおやつ兼おつまみ的な「生ハムとマドレーヌサレ」も人気が高い。
ザクザク皮が大好評のシュークリーム¥550、リンゴのリキュール、ポモー¥1,100
マドレーヌは、オリーブオイルやチーズ、スパイスを使い、おつまみ仕様に。「生ハムとマドレーヌサレ」¥700
立ち飲みカウンターのほか、テーブル席もあり
DATA
京都市左京区大菊102 2F
☎なし
14:00~20:00LO(日曜12:00~15:30LO)
定休日:火・水曜(不定休あり)
assemblages+(アッサンブラージュ プリュス)
パティシエやショコラティエとして国内外で受賞歴をもつ『アッサンブラージュ・カキモト』垣本晃宏シェフ。3店舗目となる"プリュス"は、パウンドケーキとジェラートを二本柱に。奥のサロンでは、パウンドケーキとジェラートを使ったアシェットデセールをいただける。さらに、こちらでは、アラカルトやアルコールを豊富に用意。前菜やパスタ、肉や魚のメイン料理までそろい、しっかり食事を楽しむことができる。照明をぐんと落としたカウンター席は、デセールサロンというよりバーのようなしっとり洗練された雰囲気で、大人が落ち着ける。
好きなジェラート2種にクリームやラスク、サブレをトッピングした「スペシャルジェラート」¥1,650
仔羊とジャガイモのメンチカツ」¥1,210
DATA
京都市中京区木屋町484
☎075・746・6822
12:00〜22:00(日曜~21:00)
定休日:火・水曜(不定休あり)
Harmonika(ハーモニカ)
フランス料理の元シェフである松本泰さんがひとりで切り盛りするデセールサロン。メニューは、アシェットデセールとタルトをそれぞれ約4種類そろえ、フルーツの旬に合わせてどんどん入れ替わる。ソースを泡に仕立てたり、ハーブを加えることでフルーツの味を引き立てたり、料理人の視点を生かして作られたひと皿は、繊細で美しく、調和のとれた味わい。注文後に仕上げるタルトも大輪の花のようにフルーツが盛られ、しばし見とれてしまう。直径12cmの大ぶりながら、甘ったるさがなく、ペロリと食べられる軽やかさで、お酒との相性も抜群だ。
バジルの新芽と穂紫蘇のトッピングがぶどうの新たなおいしさを引き出す「ぶどうのタルト」¥2,700(~10月末ごろ)
シャンパーニュやウイスキー、ラムなど、アルコールの種類も豊富。ぶどうのタルトにはバニラのニュアンスのあるラムを合わせて。「クラケンのロック」¥950
DATA
京都市東山区大和大路通松原下ル弓矢町38 Hale Luana1F東側
☎050・3551・8625
12:00~20:30LO
定休日:火曜(不定休あり)
大原への小旅行、薪火料理とヴァンナチュール
京都の中心部より車でわずか30分という立地ながら、のどかな里山の風景が広がり、喧騒とは別世界の大原。大原の恵みをいただきに、ローカルガストロノミーへ。
la bûche(ラ ブッシュ)
オーナーシェフ・森尚平さんは、パリ「タイユヴァン」や東京「ピエール・ガニエール」で研鑽を積んだあと、地元・大原でレストランを開いた。野菜をはじめ、川魚、ジビエなど、食材のほとんどは大原やその近郊で育ったもので、毎朝、食材を見てコース内容を考える。「素材を生かすには薪(まき)火料理は最適」と、料理の大半に、薪窯を使用。"焼きっぱなし"で終わらず、素材合わせの妙も楽しめ、フレンチらしいソース使いで、ナチュラルワインとの親和性も高まっている。
薪の香りをまとった鹿肉のローストと、とろとろの賀茂なすにブルーベリーソースを添えた「鹿肉 賀茂なす ブルーベリー」
夏の大原は色鮮やかな赤紫蘇畑が広がっている
「大原のテロワールを料理で表現したい」と、森シェフ。昼夜ともにコース¥16,500~
ウォークインのワインセラーもあり
大原の野菜はバラエティ豊か
DATA
京都市左京区大原来迎院町400の3
☎075・600・9196
ランチ12:00、ディナー18:00、ともに一斉スタート
定休日:火・水曜(不定休あり)
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