これって更年期症状? 不眠、しんどさ…更年期の体の不調に産婦人科医 高尾美穂先生がアドバイス!

40代半ばを過ぎると、更年期かも……と感じる不調が増え、とまどいや不安が募る一方。気になる体のお悩みに、産婦人科医 高尾美穂先生がアドバイス!
産婦人科医・高尾美穂先生

産婦人科医・高尾美穂先生

たかお みほ●イーク表参道副院長。産婦人科専門医・医学博士。婦人科の診療を通して女性の健康をサポート。メディアでのわかりやすいアドバイスが人気。近著は『「自分が主役」で生きたらいいじゃん 頑張ってきたあなたに贈る80の言葉』(扶桑社)。

不眠で仕事に支障が。いろいろ試したけれどうまくいきません。

眠れないとろくなことを考えず、不安になり、さらに眠れなくなります。結局2時間くらいで起きないといけなくなり、仕事にも支障が……。2週間に一度くらいそういうことがあります。(54歳・自営業)

Answer

不眠は、更年期の女性に多い不調です。ただ、眠れないのが2週間に一度程度ならあまり気にする必要がなく、次の日によく眠れるならそこまで不安に思わなくてよいのではないでしょうか。また、睡眠の質を上げるには、寝て起きたときの状態を自分なりに評価して、一日をどう過ごすかを考えるといいと思います。眠れなかったならその日は早めに家に帰って、ベッドにも早めに入るようにするとか、自分で微調整をしましょう。また、眠れないからといって、不安になるようなことを考えるとよけいに眠れなくなるだけなので、そのくせを改善したいですね。例えば、遠ざけていた気のすすまない本を読むと、眠くなるかもしれません。とにかく寝る前は、“考える”以外のことをしましょう。

更年期の体の悩み

どこからが“治療すべき不調”なのでしょうか?自分では判断がつきません。

はっきりした症状ではないのですが、「なんとなくしんどい日」が増えてきました。年齢的に更年期の症状かもしれないと思いつつも、どこまでが“年齢相応”で、どこからが“治療すべき不調”なのか自分では判断がつきません。女性の体の変化を前向きにとらえながら、穏やかに乗り越えるヒントがあれば知りたいです。(50歳・会社員)

Answer

“どこからが治療すべき不調なのかな”と思える程度なら、このかたのしんどさは“年齢相応”だと思います。そこまで不調が深刻ではなく、幸せに過ごせているといえるのではないでしょうか。そのうえで、未来の自分を見据えて、婦人科に相談に行ってみるのはいいと思います。一方、40代、50代で体がしんどいと、なんでも更年期や女性ホルモンのせいにしがちですが、本当にそうなのかを考えてみることも大事。更年期のかたで、睡眠や運動や食事といった基本的なことを見直すことで不調が改善するかたはたくさんいます。“なんとなくしんどい”程度であれば、まずは生活習慣の改善をおすすめします。

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