「思い立ったときが始め時。 50代からでも間に合います」マネックスグループ社長CEOのマネープラン

目ざす将来像は、おばあちゃんになってもいきいきと遊ぶこと――。そう語るマネックスグループ社長CEO・清明祐子さんの資産運用プランは? そして清明さんが考える、幸せになるための“お金の生かし方”について伺いました。

人とつながり、幸せに生きるために使いきる

マネックスグループ株式会社代表執行役社長CEO 清明祐子さん

マネックスグループ株式会社代表執行役社長CEO 清明祐子さん

せいめい ゆうこ●’77年生まれ。京都大学経済学部卒業後、都市銀行、独立系投資ファンド勤務ののち、’09年よりマネックス・ハンブレクト株式会社に入社。同社代表取締役社長を経て、マネックス証券株式会社社長(現任)。’20年マネックスグループ株式会社代表執行役COOを経て、’23年より現職。

55歳まで貯めて10年運用。それを20年かけて使っていく

おばあちゃんになってもいきいきと遊ぶ――。'25年10月号の「éclat TOP Leaders」で目ざす将来像をそう語ったマネックスグループ社長CEOの清明祐子さん。


「現役で働いている間は資産形成を続けようと決めています。自社のお任せ運用『ON COMPASS』のプランの中には、55歳まで積立を継続したあと次の10年でその資産を運用し、65歳から88歳までは毎月おこづかいのように引き出して使いきるというプランがあって。おばあちゃんになっても遊ぶお金を今からちゃんと確保しようと」


ゴルフや山登りなど多趣味で、飲みにいくのも大好きな清明さん。20代のころは「毎月カツカツで、カードの引き落としができるか心配だった」と笑う。31歳でリーマン・ショックを機に投資ファンドから転職し、マネックスグループの企業に入社。そこから、将来を見据えた資産形成を考えるようになった。


「せっかく証券会社グループに入ったのに、自分の会社の口座を開けていないというのもどうかと思って(笑)。最初はよくわからなかったから、日々の収入と支出を見て、余った分を投資に回すというだけでした」


清明さんの運用プランは、ON COMPASSが日本初で広めた「ゴールベースアプローチ」。将来の使い道や目標金額といったゴールを決め、そこに必要な投資金額や運用期間、目標利回りを設定する手法である。


「目的をもった長期での資産形成を日本のお客さまにも提供しようと、社内でプロジェクトがスタート。私もかかわることになりました。そのプランでつくったものを、今、そのまま実行している状態。なので、本当に仕事のおかげだと思っています」

思い立ったときが始め時。50代からでも間に合います

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インフレ傾向が続く現在。現金を預金口座に入れていても、その価値は相対的に目減りしてしまう。そうなると不安から、漠然とでも貯めておきたいのが人情だが、金融業界に長く身を置いてきた清明さんは、幸福度はお金の額で測れないと感じた瞬間が多々あったという。


「すごく資産をお持ちだけれど寂しそうなかた、というのを見てきているんです。なぜだろうと考えると、お金はあるけれども社会との接点が少ないとか、周囲とのつながりが薄いとか。やっぱり、お金は活用してこそ生きるもので、使うことを通じて人の輪を広げている人が、楽しそうに生きているなと感じます」


マイホームのため、子供に残すためといった大きなものに加え、「ゴールは大層なものじゃなくても、なんでもいい」と清明さん。何を大事にするか、優先するかは人それぞれ。お金の使い方は、生き方の選択だ。


「例えば、引退後も毎月、おいしいものを食べにいきたいとか、月に何回舞台を見るとか、そんな目標を達成するにはいくら必要で、今手持ちのお金を何%で運用すればいいかを計算するだけ。NISAやiDeCoに節税のメリットがあることを知って、60代から口座を開設されるかたもいますし、投資信託に加えて、好きな株式の配当を楽しみにするのもいいと思います。始めようと思ったら、誰でも、その瞬間が一番若いんですから、50代でも全然間に合いますよ。人生100年時代、あと50年生きると思えば、これから何しようか、ってワクワクしませんか? 私のもうひとつの目標は、友人たちと暮らせるシェアハウスを作ること。人の輪の中で幸福に暮らしていく、そのために、お金を増やして使いたいと思っているんです」

堀井さんの考える幸せになるための「お金の生かし方」

1. 貯める、増やすには目標=ゴールが必要。まず、どんな暮らしをしたいかを決める。
2. 「おいしいものを食べる」「舞台を見る」 目標は立派なものでなくていい。
3. 人の輪の中で幸福に暮らす。 シェアハウスを作り、夢を実現したい。
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