ちょっとしたことで腹を立てるなど怒りっぽくなる人もいて、家庭や職場で孤立し、居場所をなくしてしまう人も。
身体症状では、ほてって大量の汗が出る、不眠、頻尿になる、関節が痛いなど、女性の更年期障害と似た症状が起こります。テストステロンは筋肉の合成を促し、内臓脂肪の蓄積を抑える働きがあるため、減ってしまうと筋肉も減少し中年太りへまっしぐら。男性特有の症状としては、性欲が減退し朝立ちも減ってきます(下表参照)」
更年期の精神症状は、うつ病と間違えられやすいので注意が必要。逆に更年期の不調かと放っておいたら、病気が隠れていたというケースも。
「うつ症状がなかなか改善しない場合は、まずかかりつけ医に相談してみてもよいでしょう。自己判断で決めつけないことも肝心です。もし、これらの症状が男性ホルモン量の低下によるものであれば、ホルモン補充療法などの治療で改善が望めます」。