「田舎と東京との二拠点暮らしを考えはじめたのは5〜6年前。東京に通える距離と、家を出るとすぐ山、すぐ畑、というほどよい田舎感がある場所はどこだろう、と考えたら自然と山梨になりました。この家は私が大学院生のときに設計したんです。母が祖母の介護で家にこもる生活になるときだったので、旅行に行かなくても気分転換できるようおおらかなつくりに。その家で私が母を看取(みと)ったのも不思議な感じがします」。甲府で物件を探していた時期もあるけれど、父親ひとりになったことで実家へUターンすることに決めた。今、標さんと中学1年の娘はほとんどこちらで、夫は対面の仕事も多いため、週の半分は東京のマンションに暮らしながら仕事をしている。
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【東京ではないところに住む】軽井沢に完全移住した「カオス」デザイナー櫛部美佐子さん
昨年からのコロナ禍で、東京を離れ地方へ移住する動きに大注目。移住の理由は? 移住先はどう決めた? 住み心地は? 寂しくない? 気になることはたくさん。昨年の7月から軽井沢に完全移住したというカオスディレクター・櫛部美佐子さんに、移住の経緯、今の気持ちをインタビュー。