京菓子の遊び心が詰まった末富の「秋の主菓子」【一流店の美味をお取り寄せ〈京都編〉】

明治26年創業、茶道各家元ならびに各宗本山の御用を勤める京菓子司「末富」。もともと、茶席用の菓子を買い求めに、遠方から訪れる常連客が多かったため、コロナ禍で店を訪れられない茶人のため、昨年10月より主菓子のweb販売をスタートすることに。

末富「秋の主菓子」

京菓子の遊び心と美しさが五感を刺激

発送用主菓子は形がくずれにくいものを選び、9月の主菓子には、緑に染めた道明寺に小豆を散らし、萩の花に見立てた萩饅頭や、愛らしい薄ピンクの求肥で菊を形取った千代見草が登場する。主菓子はどれも、写実的に写すことはせず、京菓子の遊び心が大切にされていて、京都の秋の情景に思いを馳せることができる。

「秋の主菓子」

銘を耳で楽しみ、意匠を目で味わう。想像力をかきたてる菓子です

主菓子の取り寄せは1種4個セット販売のみ。(右上)道明寺製萩饅頭4個¥2,138、9月上旬販売。

(右下)薯蕷製月兎4個¥2,354、9月中旬販売。(左上)求肥製千代見草4個¥2,138、9月下旬~10月中旬販売。(左下)茶巾絞り・実りの秋4個¥2,570、9月上旬~中旬販売

末富

萩饅頭は、こしあんを道明寺の生地で包んでこしらえる。

4 代目、山口祥二さん。

4代目、山口祥二さん。

店頭では常時約5種類の主菓子を販売
店頭では常時約5種類の主菓子を販売

店頭では常時約5種類の主菓子を販売。

末富

DATA

京都市下京区松原通室町東入ル玉津島町295

☎075・351・0808
㊡日曜、祝日

https://www.kyoto-suetomi.com

※電話かHPで注文

おすすめしてくれたのは
京都在住ライター 天野準子さん

生まれ育った京都の“碁盤の目”を拠点に、京都特集の取材やコーディネートを行っている。

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