つまづきを改善!毎日実践したいアキレス腱伸ばしストレッチ法【50代の不調に克つ!ものにつまづく編 #3】

#1~2で、50代女性のつまづきやすさの原因がアキレス腱にあることを学んだ小田。今やフラット靴やスニーカーが主流で、アキレス腱のこわばりを招くヒール靴を長時間履く機会も減っています。再びアキレス腱の柔軟性を取り戻し、"歩く力"を養う簡単メソッドを教えてもらいました! 

お話を伺ったのは…

久道勝也先生

久道勝也先生

下北沢病院 理事長・医師。獨協医科大学を卒業後、順天堂大学皮膚科に入局。ジョンズ・ホプキンス大学客員助教授などを務めたのち、2016年にアジアで唯一の足の総合病院として、下北沢病院を設立。日本足病フットケア学会評議員。著書に『新しい「足」のトリセツ』(日経BP)がある。

取材したのは…

小田ユイコ

小田ユイコ

美容ジャーナリスト。出版社に勤務後、独立。『eclat』『MAQUIA』『LEE』『BAILA』などの女性誌や、WEB媒体で美容記事を執筆。「美しさは健康から」をモットーに、女性のカラダに関する取材を長年にわたり行う。1965年生まれ。

これからも「長く使える足」にするセルフケアとは!?

これから先も、ものにつまづかず、いつまでも快適に歩ける足でいるためにアキレス腱を柔軟に保つ方法、教えてください!

「アキレス腱伸ばしを毎日の日課にすること。これに尽きます! いろいろな足のお手入れ法はありますが、アキレス腱伸ばしが基本中の基本です」(久道先生)。

長年のヒール生活で縮こまってクセがついてしまったアキレス腱の柔軟性を取り戻すのですね! でも私、ストレッチも運動も折に触れてやっているのですが……。「そういうかたでもアキレス腱が硬いケースは、けっこう多いのです。ストレッチをしていてもアキレス腱にきちんと響いていなかったり、運動もアキレス腱が縮こまった状態で行っていたりするからです」

どうすればアキレス腱をしっかり伸ばせますか?
「壁を使って行うと、安心して上体を前に倒せ、しっかりとアキレス腱を伸ばすことができます」

毎日実践!アキレス腱伸ばし簡単ストレッチ法

【1】壁の前に立ち、両手を肩の高さで壁に当てる

【2】アキレス腱を伸ばしたいほうの足を一歩うしろに下げる。このときつま先はまっすぐ前に向け、かかとが浮かないように

【3】壁に体重を預け、前の足の膝をゆっくりと曲げる。アキレス腱が伸びるのを感じながら、そのまま30~60秒キープ。その際、昔、学校の準備体操で行っていたような反動をつけた動きはNG。足を入れ替えて同様に。これを5セット繰り返す

アキレス腱伸ばしでエクラ世代はもうつまづかない
小田もさっそく実践! 足の向きは開いたり内側に向けたりせず、「まっすぐ前方」に。上半身は腰が反ったり背中が丸まったりしないよう、まっすぐをキープ。
「無理をせず、イタ気持ちいいくらいの伸ばし加減で。最初はあまり伸びなくても、だんだんに伸ばせるようになってきます」(久道先生)。最初はアキレス腱がピキピキ硬いのを感じていたのですが、数日繰り返すうちに、だんだん伸びがよくなり、1週間たつ頃にはかつてないほどすねが前傾するように。なんと、足裏をベタッとつけたままでしゃがむこともできるようになり(今まではかかとを上げないとしゃがめませんでした)、床をちょっと拭いたりと、日常動作がラクに。

何より、今は2週間たったのですが、歩行もかなり変わった気が。まず、つまづくことがなくなったし、足指の蹴り出しもしやすくなって、スッスッと足の運びがスムーズに。キビキビ歩けるので、ウォーキングが楽しくなったのには、われながらびっくり! 久道先生によると、続けることでこむら返りがなくなったかたも多いといいます。

自分の足に関心を持ち、しっかり「見る」ことが大事

ほかに、足のためにできる簡単なこと、ありますか?

「自分の素足をよく見ること。みなさん、顔の肌はよく見るのに、自分の素足はあまりご覧にならない。ぜひお風呂にはいったときやお風呂上がりに、左右の足を比較して。甲の具合、足指の形や間隔が左右対称かどうか、皮膚の色で赤くなるなど変色しているところはないか、チェックしましょう。また足の裏を見てタコやマメの位置を確認。どの靴でできたのか考えてみましょう」。毎日足をチェックすることで足への意識が自然と高まり、足に負担をかけない靴のローテーションを考えるようになりますね。
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    毎日、甲や指、指のあいだが左右均等かチェック。

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    タコやマメができている位置を確認。

「小田さんのように長年アキレス腱が硬かったことから、偏平足に陥ってしまった人におすすめなのは『タオルギャザー』。椅子に座った状態で、床に敷いたタオルを足指でたぐり寄せるだけなので、ぜひトライしてください。また足指でグーチョキパーをする『足指ジャンケン』もおすすめです」(久道先生)

タオルギャザーは下の要領で。『足指ジャンケン』はグーは5本の指の付け根の関節からしっかり曲げるように意識。チョキは親指と人差し指を引き離すようにして広げて。パーはすべての指が離れて扇状に広がるよう意識して広げます。
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タオルギャザーは椅子とタオルを用意すればOK。床にタオルを敷いて、その上に足をのせる。かかとを浮かせないようにして、足の甲が丸くなるようにしながら足指でタオルをたぐり寄せる。
55年使い込んだ結果の偏平足に、すぐにアーチが戻ってくることはないかもしれませんが、アキレス腱の伸縮を使い、足指をしっかり返す歩き方とともに続けていけば、足の健康は上向いていきそう! これまで使うだけ使ってろくなお手入れもしてこなかった足に、急に愛着が湧いてきた小田。これからも長いお付き合いになるのですから、もっと大事にしてあげなければと思います。

次回、12月27日配信予定の#4では、もっともっと自分の足を詳しく知るための「足ドッグ」についてお知らせします。足にトラブルを抱えている人、足の痛みの理由がわからない人、必見です!

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