アラフィー世代のための「大人鍋」が人気!ウー・ウェンさんの伝説レシピベスト3

今回で10年目を迎えた「エクラの鍋BOOK」。10年間で最多出場のウー・ウェンさんの今までのベストレシピと、アラフィー世代のための大人・鍋レシピを紹介。
教えてくれた人
ウー・ウェンさん

ウー・ウェンさん

家庭料理は家族の健康と幸せを守るためと、手を加えすぎないシンプルなレシピが大人気。医食同源に根ざした料理とともに、中国の暮らしや文化を伝える。著書多数。最新刊に『ウー・ウェンさんちの汁ものとおかず』(光文社)。

多くの料理家さんに、この10年ご登場いただいてきたが、最多出場はウー・ウェンさん。鍋といえば「寄せ鍋」が主流の時代、エクラ世代のための「大人の鍋」を教えてくれた。準備のストレスなく、簡単でおいしい、そしてヘルシー。なにより見た目が美しい。毎日食べても飽きない鍋は、読者からの支持が高く、特に今回紹介する3品は神レシピとの評判が高い。「豆乳とカリフラワー丸ごとだけ、という衝撃。以前のレシピではだしが入っていましたが、これは豆乳だけ。ウーさんのレシピは年々進化して、どんどんシンプルにおいしくなっています」「きのこたっぷりの鍋で次の日の体調がとてもよい感じに」「酒粕などの発酵食品も使っていて、お肌にもよさそう」などなどのメッセージが読者から寄せられている。


今回は5つの秘伝を軸にその魅力をご紹介する。

1.「素材は2〜3品」。体をつくるタンパク質を1種類、体調を整える野菜を1〜2種類で栄養価は十分。


2.「時短は素材の切り方で」。細切りにすれば火の通りは早い。ただし、食感や満足感も考えて、切り方を変えることも。

3.「野菜をすりおろす」。鍋には長いも、れんこんなどのすりおろしがおすすめ。食べやすく、消化がよく、スープまでおいしくなる。

4.「だしは不要、水分は少なめ」。水は2人分で2カップ。食材の味と養分はスープに凝縮される。スープは飲み干して。調味料を最低限しか使っていないレシピだからこそ、できること。

5.「野菜は丸ごと」。素材のうま味が逃げず、準備も簡単。なにより、野菜をたくさん食べていると実感。


ウー・ウェン流鍋で、冬を健やかに過ごしてほしい。

カリフラワー豆乳鍋

軟らかく煮上がった丸ごとのカリフラワーを箸でほぐしながらどうぞ。カリフラワーはビタミンCが豊富。免疫力を高めてくれ、お肌もピカピカに。(初出:エクラ2015年2月号)

カリフラワー豆乳鍋

材料(1人分)

カリフラワー…1個(茎に十文字切り目を入れる)

豆乳…2カップ

粗塩…小さじ1/5

粗挽き黒こしょう…少量

作り方

1.鍋に豆乳、カリフラワーを入れ、ふたをして弱火にかける。沸騰したらふたをずらして、カリフラワーが軟らかくなるまで約15分煮る。

2.塩で薄味に仕上げ、こしょうをかける。好みで塩をかけながらいただく。豆板醤(トウバンジャン)を入れてもおいしい。

牛肉ときのこの鍋

きのこはカロリーが少なく、胃腸に負担をかけず、豊富な食物繊維とミネラルで体をリセットしてくれる。オイスターソースのコクとうま味でこっくりした味に。(初出:2018年2月号)

牛肉ときのこの鍋

材料(2~3人分)

牛薄切り肉…250g

しめじ…100g

まいたけ…100g

酒…大さじ2

オイスターソース…大さじ1½

こしょう…少々

水…2カップ

作り方

1.鍋に湯を沸かし、牛肉をさっとゆでて水気をきる。

2.きのこ類は石づきをとる。

3.別の鍋に1、2、酒、水を入れて中火にかける。煮立ったら弱火にして、ふたをし、5分煮る。オイスターソースを回しかけ、こしょうで香りをつける。

豆苗鍋

隠し味に酒粕を。豆苗のさわやかさが豚肉のうま味を引き立てる。酒粕は煮立たせると味と香りがぐんとアップ。豆苗と肉はさっと火入れを。(初出:2014年2月号)

豆苗鍋

材料(2人分)

豆苗…2袋

豚しゃぶしゃぶ用肉…250g

水…2カップ

酒粕…大さじ2

粗塩…小さじ1/2

こしょう…少々

作り方

1.豆苗は根元を切る。

2.鍋に水と酒粕を入れて強火にかけて煮立たせる。豚肉を入れて、アクをとりながら火を通す。1の豆苗を入れてさっと煮て、粗塩、こしょうで味をととのえる。

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