「私の国」の主演俳優ウ・ドファンさんインタビュー【見ればキレイになる⁉韓流ドラマナビ番外編②】

雑誌エクラの美容記事でもおなじみのライター・山崎敦子の連載「見ればキレイになる⁉韓流ナビ」第10回でご紹介したドラマ「私の国」。主役を演じた俳優ヤン・セジョンさんに引き続き、今回はもうひとりの主人公であるナム・ソノ役の若手注目株、俳優ウ・ドファンさんのインタビューをお届けします!

ウ・ドファン

 ドラマ「私の国」で、ソ・フィの親友で高麗の高官の庶子として生まれた、もうひとりの主人公ナム・ソノ役を演じたウ・ドファン。

 ヤン・セジョンと同じ年の彼は、'17年のドラマ「君を守りたい〜SAVE ME〜」でブレイク。最近の話題作「ザ・キング:永遠の君主」(イ・ミンホ主演のドラマで、並行する2つの世界、パラレルワールドを舞台に壮大なサスペンスラブロマンスが繰り広げられる)では、全く違った2つのキャラクターを演じ分け注目を集めたので、ご存知の方も多いのではと。実は私の周囲では、主演のミンホを凌ぐほどの人気。

 で、私的に忘れられないのは、'16年の映画「MASTER/マスター」(イ・ビョンホン、カン・ドンウォン、キム・ウビンという豪華出演陣。メチャ面白いです)の全身タトゥーの寡黙な殺し屋役(イ・ビョンホン演じる詐欺師の手下という役柄)。出番はちょっとながら、全身から発せられる殺気も凄まじく、誰?誰?この人と速攻ググらずにはいられないインパクトでした。

 ザ・キングの2役といい、殺し屋といい、そして今回の「私の国」といい、キャラクターはもちろん、その周囲に発せられる“気”まで変幻自在に操るウ・ドファン。「私の国」はヤン・セジョン同様にそんな彼の初時代劇。高官の息子として生まれながら、母親が奴婢ということで、世間からも父からも差別的に扱われきたことに傷つき葛藤するナム・ソノは、身分差別のない新しい国の中心となるべく、夢を抱きますが……。

ウ・ドファン

――ナム・ソノの役づくりにおいて、どんなところに気を遣いましたか?

ソノは両班(貴族階級)の家の庶子として生まれたので、出生に関して痛みを抱えています。心を許して笑えるのはフィとヨンに会っているときだけ、という痛ましい人物です。でもその最中でも野望を抱き、他の人には自分と同じような苦しみを味わわせたくないという思いからイ・ソンゲ将軍の懐刀を目指します。でも思うままにはいかず、いちばんの親友であるフィとぶつかり合うことになります。僕がソノ役を演じるにあたって最も難しさを感じ、気を遣った部分ですが、ジャンルが時代劇ということで口調やトーンをマスターするのが最初のうちは容易ではありませんでした。それをつかむまで少し時間がかかったように思います。

――ソノに共感するところ、または共感できないところはどこですか?

自分が目標としている地点と、大切に思っている人々が絡み合う中で巻き起こる葛藤が僕にとって深く共感できるポイントでした。生きている中で自分が望むことを叶えるためには何かを諦めなければならず、でもそれも諦めるわけにいかないときは望みを叶えるうえでの障害物となる。ソノは極端なケースですが、小さくささいなことにしろ、そういったことは私たちの人生においてたくさんあると思います。たとえば明日は早起きして仕事をしなければならないのに、読みたい本があるとかゲームをしたいと思う瞬間(笑)。何かを望めば何かを犠牲にしなければならないという葛藤が強く表現されていたのがソノの人生だったと思います。

私の国 ウ・ドファン

――時代劇に初挑戦されましたが、これまで出演した現代劇との違いを感じた部分、時代劇の中でソノという人物を演じた感想をお聞かせください。

まずは時代劇というジャンルが初めてだったので、韓服を着たり長髪のかつらをかぶったり、甲冑を着る場面など、すべてがこれまで経験できなかったことでした。剣術、弓術、乗馬に至るまで、どれもやったことのないことだったので、一つひとつがすべて挑戦でした。その時代を生きたこともないですし、それを表現するにあたって僕に違和感があってはいけないので、どんなふうにすべきかたくさん悩みました。そのためにいろいろな稽古も必要でした。とても楽しかったです。先輩俳優の方々は「時代劇は一度やったら、またやりたくなるぞ」とおっしゃいます。以前は感じたことがなかったのですが、それがどういう気持ちなのか、今ではわかるような気がします。

――前半のシーンではどんな部分が記憶に残っていますか?

第1話の滝のシーンが記憶に残っています。すごく寒かったんです(笑)。撮影が大変だったシーンといえば、寒かったあのシーンが思い出されます。それから、あの滝に行くまでに2時間ぐらい登山をした記憶があります。スタッフの方々は重い機材を担いで山を登って、道も険しかったですが、誰もケガすることなく無事に撮り終えることができました。

セジョンと僕は「もう二度とあんな冷たい水には入りたくない」と思ったほどでしたね(笑)。そして、最初に台本をいただいたときから第4話にあった、燃え盛る薬房でファン・ソンノクという侍衛長とのシーンがとてもよかったです。ソノがこれからどのように進んでいくか、侍衛長を自分の味方につける、ある意味では誘惑するシーンでもありましたし(笑)、自分の抱負を語るシーンでもあったので、とても心に残っています。しかも実際に薬房のセットを燃やして撮影をしたんですよ。

ウドファン

――ヤン・セジョンさんとの共演はいかがでしたか?

セジョンはいつか一度は共演してみたいなと思っていた俳優でした。デビューした時期も近いし、年も同じなので、同じ作品で出会ったことはありませんでしたが、お互いに他の誰かを通して話をたくさん聞いていました。すごく頑張り屋だ、すごくいい子だ、という話をよく聞いていましたし、実際に一緒に撮影をすると本当に誰よりも一生懸命で、誰よりも演技を愛していて、誰よりもうまくやる、そんな子で、学んだことがとても多かったです。セジョンからも学んで、多くの方々から学んで。セジョンはまたいつか共演したい、そんな俳優です。

――ヒジェ役を演じたソリョンさんの印象は?

ソリョンは最初、僕にとってはまさしく“芸能人”でしたね(笑)。韓国最高のアイドルですし、演技もとても上手で、彼女が出演した映画も観ていたので。共演することになったときは、とても期待が大きかったです。その期待以上に上手で、現場の最年少だったにもかかわらず、とても成熟した姿勢で臨んでいました。先輩俳優のほとんどが男性という中で――女性のチャン・ヨンナム先輩もいらっしゃいましたが――あれだけ強い女性を演じるのは容易なことではなかったと思いますが、誰よりもうまく演じてくれて。改めてソリョンはすごいなと思いました。

私の国 ウ・ドファン

――ソノの父、ナム・ジョンを演じたアン・ネサンさんとは共演シーンも多く、緊張感あふれる場面も多かったと思いますが、共演はいかがでしたか?

父上とは特に「こうしましょうか?」という話をしなくても、お互いに目を見るだけでリハーサルをしてみると、スムーズに演技ができました。先輩が僕に合わせてくださったようです。僕がどんなふうに演じるかをご覧になって、先輩がうまく引っ張ってくださって。ですから率直に言って“作戦”といったものはない場面でした。台本に忠実な演技をその場で合わせて。台本もとてもよかったので、そのぶん没入できましたし、ソノが父親に対してあのような行動を取った理由が明確に描かれていたと思います。また、父親が息子に対してあのように接した理由も。だからこそドラマを見てくださったみなさん(韓国では'19年秋に放送)も共感しながら見てくださったのではないかと思います。

――撮影で印象に残っているロケ地はありますか?

本当にたくさんあります。序盤は地方に行くことが多くて、最初に滝のシーンと絶壁でのシーンを撮影しましたが、第1話で王子の乱の後に切り替わる絶壁のシーンを撮ったときはすごく怖かったんです(笑)。絶壁を上ってアクションをするのが。落ちたら死ぬかもと思って(笑)。あの場所もとても印象に残っています。

――「私の国」で自分が演じたソノ以外に気になったキャラクターは?

いちばんおもしろかったのは、ムンボクというキャラクターです(笑)。でも、やらせていただけるということになっても、僕にはあんなふうに演じることはできないと思います(笑)。イ・バンガン(イ・ソンゲの4男)というキャラクターもとてもよかったと思いますし、イ・ソンゲ、イ・バンウォンは言うまでもなくとてもカッコいいキャラクターだったので、僕がもっと歳をとったら、チャン・ヒョク先輩みたいに素敵になれるとしたら、先輩のようなイ・バンウォンを一度演じてみたいです。

――エクラの読者のみなさんに一言メッセージをお願いします。

こんにちは、「エクラ」の読者のみなさん。ウ・ドファンです。僕たちの「私の国」をたくさん愛していただき、本当にありがとうございます。みなさんの願いがすべて叶う、幸せなこれからをお祈りしています。ありがとうございます。

※この記事は2019年12月に韓国・ソウルで行われた合同取材をもとに作成しています。
私の国
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発売元:ポニーキャニオン
山崎敦子
山崎敦子
山崎敦子
旅行記事に人物インタビュー、ドラマ紹介、実用記事から、着物ライターとさまざまな分野を渡り歩き、今では美容の記事を書くことも多くなったさすらいのライター。襲いかかるエイジングと闘いながら、ウキウキすること、楽しいことを追い求め続ける日々を送る。

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