更年期不調から脱却!ホルモン補充療法「HRT」を決断した5つの決め手【小田ユイコ「HRT始めました」】

美容ジャーナリスト 小田ユイコさんが迷いに迷って、ついに決断! 12年前は決断にいたらなかったHRTを始めたきっかけは? 婦人科医の野崎雅裕先生への取材で5つのポイントが決め手となり、すぐにスタートすることに。
美容ジャーナリスト 小田ユイコ

美容ジャーナリスト 小田ユイコ

おだ ゆいこ●各メディアで美容記事を執筆。Web éclatでは、50代のカラダのお悩みを解決するヘルスケア連載を担当。現在57歳。
婦人科医 野崎雅裕先生

婦人科医 野崎雅裕先生

福岡市天神の産婦人科、野崎ウイメンズクリニック院長。医学博士。九州大学医学部卒業。女性ホルモン治療のエキスパート。http://nozakiwomens.com/

そもそもHRTとは?

ホルモン補充療法。年齢とともに減少する女性ホルモンを少しだけ補って下支えし、更年期症状を包括的に改善させる治療法。治療には、エストロゲンと、エストロゲンによる副作用を抑えるためのプロゲステロンの、2種類の女性ホルモン薬を併用する。

HRT

HRTを決断した5つの決め手

1.ホットフラッシュにすぐに効果が出る

なんといっても惹かれたのが、困っていた寝汗がすぐに治まるといわれたこと。「寝汗は夜中のホットフラッシュ。HRTは、まずホットフラッシュから効果が現れ、数日~ 2週間程度で治まります。その後、徐々にほかの症状にも効いてくるのです」(野崎先生)

ほかにも…

・肌の潤いとハリがアップ

・抜け毛が減り、髪にツヤとコシが出る

・デリケートゾーンの乾き防止

Hot Flashに対するHRTの効果

更年期不調から脱却!ホルモン補充療法「HRT」を決断した5つの決め手【小田ユイコ「HRT始めました」】_1_4

HRTにより一日のホットフラッシュの回数が2週間で半減。ひと晩あたりのホットフラッシュ(寝汗)による中途覚醒も徐々にゼロへ。

Placebo baseline:days-3 to -1 CEE0.625mg for 27days 
Scharf et al.Clin Ther. 1997;19:304

2.2種類の女性ホルモンのうち 天然型プロゲステロンも日本で認可

がんのリスクが上昇しないと海外で報告されている天然型の女性ホルモンを使えるように。「10年ほど前から天然型エストロゲンの治療が本格化し、おととし天然型プロゲステロンも認可。乳がん、子宮体がんのリスクが、HRTを受けていない人と同じに」(野崎先生)。

3.天然型女性ホルモンによる治療が保険適用に

「おととしの11月からは天然型プロゲステロンも、天然型エストロゲンと同様に保険適用となり、治療が受けやすく」(野崎先生)。HRTのネックだったがんのリスク軽減と、治療費の問題をクリアしたのは、大きな決断のポイントに。

4.骨粗しょう症対策、血管の老化防止にもなる

目に見える効果だけでなく、骨粗しょう症や血管の老化防止にもなる点も、HRTを始める後押しに。「骨の萎縮は骨折はもちろん、顔だちのエイジングにも影響。血管の若さは高血圧や認知症の予防にも。骨と血管のケアは、早めに始めたほうがいいのです」(野崎先生)。

5.飲むだけ、はるだけ、塗るだけで簡単だった

「飲み薬の場合は一日1回。パッチ薬の場合は1~3日おきにはり替え。塗り薬の場合、一日に1回片腕に」(野崎先生)。婦人科医と相談のうえ、続けやすい方法を選択できる。ただし保険適用の天然型プロゲステロンは「エフメノ」という飲み薬一択。

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