【50代、足と脚の違和感】痛みが辛い!こむら返りの対策や予防方法とは?

疲労時や睡眠時などに脚がつる「こむら返り」。原因と対策、予防法まで、医師の菊池 守先生が詳しく解説。
\私が教えます!/
菊池 守先生

菊池 守先生

日本初の“足病医療の総合病院”「下北沢病院」院長。日本ではまだなじみの薄い足病医療の普及に尽力。日本形成外科学会認定・形成外科専門医。下北沢病院医師団の著書に『“歩く力”を落とさない! 新しい「足」のトリセツ』(日経BP)がある。

睡眠中や疲労時などに脚がつる【こむら返り】

こんな症状

寝ているときや、疲れた日、運動をしたあと、体が冷えたときなどに脚がつるのがこむら返り。「こむら返りを起こすと筋肉が痙攣して縮んでしまうため、筋肉のつりと痛みが伴います。多くは一過性ですが、痛みが続く場合や、その後も頻繁に繰り返すケースもあります」。

こむら返り

筋肉や腱には伸びすぎや縮みすぎを防ぐ筋紡錘(きんぼうすい)と腱紡錘(けんぼうすい)というセンサーがあるが、このセンサーになんらかの原因で誤作動が起きると筋肉が暴走し、脚がつってしまう。

原因

上図のような筋肉の収縮を感知するセンサーの誤作動のほか、足の冷え、筋肉の疲労や硬さ、ミネラル(特にマグネシウム)不足、脱水、下肢静脈瘤などが原因。布団から足を出して寝ていると冷えてこむら返りを起こしやすい。

対策

「レッグウォーマーなどで脚の冷え予防を。寝る前にコップ1杯の水を飲んで脱水を防いだり、壁ドンエクササイズなどで筋肉の疲労や硬さを解消するのも効果的。ひじき、ココア、ナッツ類、大豆、魚介類などマグネシウムが多い食品も意識してとること。下肢静脈瘤がある場合は下肢静脈瘤の原因と対策を参考に治療を」

予防・緩和するには…

脚がつったときは漢方薬も効果的

脚がつったときによい漢方薬が「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」。寝るときに枕元に置いておくのも◎。「クラシエ」漢方芍薬甘草湯エキス顆粒〈第2類医薬品〉12包入り¥1,341/クラシエ薬品

漢方

(原因別セルフケア)

足の冷え…レッグウォーマーなどで足を温める
脱水…寝る前にコップ1杯の水を飲む
筋肉の疲労・硬さ…寝る前の壁ドンエクササイズ
下肢静脈瘤下肢静脈瘤のケアを参照
マグネシウム不足…ひじき、ココア、ナッツ類、大豆、魚介類などを摂取

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