【読書の秋のおすすめ本4選】アラサー女性4人の生活を描いた連作短編集『たぶん私たち一生最強』ほか

エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! アラサー女性4人のハイテンポな会話劇が楽しい『たぶん私たち一生最強』、満島ひかりさんと又吉直樹さんの回文物語集『軽いノリノリのイルカ』ほか今読みたい4冊を紹介。

『たぶん私たち一生最強』

『 たぶん私たち一生最強 』

新しい家族像を模索するパワフル&爽快な物語

小林早代子

新潮社 ¥1,760

〈どうせどの男ともいずれはセックスなんかしなくなって友達みたいになるんだよ。だったら長年培った友情のもと女の子と家族になった方が良くない?〉と、高校時代から仲のいいアラサー女子4人が共同生活をスタート。恋も子供も仕事もあきらめない彼女たちが選んだ方法は……。あけすけなのに互いへの思いやりにあふれた生きのいい会話と、予想の上をいく展開に一気読み。最終章、思いがけない語り手が明かす、40代になった4人組のしなやかな強さに拍手を送りたくなる。

『軽いノリノリのイルカ』

『 軽いノリノリのイルカ 』

言葉の魔法にかけられてウキウキ、ワクワク

又吉直樹 満島ひかり

マガジンハウス ¥1,980

上から読んでも下から読んでも……の回文に魅了された女優が生み出す約40作は、長いものだと70字を超え、かつポエティック。そのひとつひとつに、芥川賞作家でもあるコメディアンが想像力を駆使しショートストーリーをつけた。コラボでパワーアップする言葉の魔法に酔いしれて。

『わたしの知る花』

『 わたしの知る花 』

人は花。悲しみ多き人生でも咲き香る

町田そのこ

中央公論新社 ¥1,870

突然町に現れ、何かを描きながらうろつく老人。やがて孤独死する彼の過去がしだいに明らかに……。悲しみと後悔だらけの人生にも、生のきらめきは確かに存在していた。女子高生の安珠や性自認に悩む奏斗ら、章ごとに変わる語り手たちが悩みつつ成長する姿にも胸がジ~ン。

『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』

『 ルポ スマホ育児が子どもを壊す 』

200人超の教師に取材した衝撃のルポルタージュ

石井光太

新潮社 ¥1,870

加速するスマホ依存に少子化、ゆとりを失った大人社会、そしてコロナ禍が子供の心や体をどう変えたか。保育園から大学まで教育の現場で取材を重ねた報告書は、子供たちのコミュニケーション能力や身体機能の低下を突きつけてくる。今を知り、未来を変えていくために必読!

▼こちらの記事もチェック!
Follow Us

What's New

  • 最注目の歌舞伎俳優・尾上右近 「春興鏡獅子への熱き道のり」【衣裳編】

    尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々、「尾上右近の鏡獅子の初演を観た」と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、弥生役の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? ここでは松竹衣裳部にお邪魔し、その衣裳制作の最終段階を見せてもらった。

    カルチャー

    2025年3月31日

  • 文体はクリスタルのよう、その純粋さは輝き(エクラ)をもたらすーLe style est comme le cristal, sa pureté fait son éclat. 【フランスの美しい言葉 vol.9】

    読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。

    カルチャー

    2025年3月31日

  • 最注目の歌舞伎俳優・尾上右近「春興鏡獅子への熱き道のり」【手獅子・後編】

    尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々「尾上右近の鏡獅子の初演を観た」と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、演じる弥生の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? 後編は、いよいよ右近さんが制作途中の手獅子と対面!

    カルチャー

    2025年3月30日

  • 最注目の歌舞伎俳優・尾上右近 「春興鏡獅子への熱き道のり」【手獅子・前編】~この手獅子を観るためだけに行く価値あり!~

    尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」(しゅんきょうかがみじし)。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々、”尾上右近の鏡獅子の初演を観た”と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、弥生役の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? まずは手獅子が作られた過程に密着する。

    カルチャー

    2025年3月29日

  • 【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】パリで人気のヴィンテージショップ『THANX GOD I ’M A V.I.P.』へ

    雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。11回目のテーマは「ヴィンテージショップ」。パリのヴィンテージショップの中でも特に人気を集めているお店を紹介。

    カルチャー

    2025年3月29日

Feature
Ranking
Follow Us