【50代からの「筋活」】何歳からでも筋肉は裏切らない!50代からの筋トレ覚書

50代ならではの筋トレ方法を、順天堂大学スポーツ運動科学部教授 谷本道哉さんが指南! 筋トレの負荷や頻度、おすすめのストレッチをチェックして。

教えてくれたのは

谷本道哉さん

谷本道哉さん

たにもと みちや●’72生まれ。大阪大学工学部卒。順天堂大学スポーツ運動科学部教授。専門は筋生理学、身体運動科学。NHK『みんなで筋肉体操』の筋肉指導で一躍人気に。

【負荷】

“筋肉が張って、熱く感じる”と効いている証拠」

トレーニングしていると「これが本当に効いているのか?」と疑問がわくことも。「効いている=白い筋肉をしっかり使えているかは、実は筋肉の状態でわかります。白い筋肉をしっかり使うと乳酸が発生しますが、それによって一時的に筋肉が膨れ上がり、熱くなる感じがします。筋肉がパンパンに張って熱くなっていることを感じられたら、効いていると考えてOK」。

「”週3回できるぐらい”がちょうどいい」

【頻度】

“週3回できるぐらい”がちょうどいい」

筋肉をつけるには毎日筋トレをやったほうがいい? 「逆です。毎日できるということは、筋トレがちょっとゆるいともいえます。そのようなゆるい筋トレでは、筋肉量を増やすことはむずかしい。しっかりと負荷をかけた筋トレでは、回復に多少の時間がかかります。1日おきで週3日できるくらいのしっかりとした負荷の筋トレが、筋肉づくりにはいいということです」。

【ケガ】

“ゆっくり大きく”を心がければ大丈夫」

体も硬くなってきてけがも心配なアラフィー。けがをしないためのコツは?「ゆっくり大きく動かすことです。大きな動作でひとつひとつをていねいに行えば、特にアップなどしなくてもけがの心配はないでしょう。小さな動作や反動を使って無理に重いものを持つと、関節や筋肉を傷めるリスクが上がります。ちなみに私は筋トレ前のアップはしたことがありません」。

「”筋肉が張って、熱く感じる”と効いている証拠」

【アフターケア】

「その日のうちにマッサージ。“遠くから近くへ”が基本」

痛みや疲れが残らないようにするには?「筋肉が疲労すると、筋肉がこわばったり、ときには痙攣を起こすこともあります。じっくりとストレッチをすると症状がやわらぎます。タイミングは、筋肉が柔らかくなっている入浴後がおすすめです。ストレッチとあわせてマッサージも有効で、筋肉痛も軽減します。体の遠くのほうから近くのほうに向かって行うのがポイント」。

【下半身強化スクワット】

これが効く!

下半身強化スクワット

衰えやすい部分を一度に鍛えられるスクワット。特におしりに効かせたい場合は、大きくおしりを引いてしゃがみましょう。「両手を前に伸ばし、おしりを後ろに突き出しながらできるだけ深くしゃがんで、立ちます。おしりをしっかり引けば膝は前に出ません。顔を上げ、下を向かないように注意して。立ち上がりきらずに動作を続けると負荷が増します。回数は自由でOKですが、『もうできない』という数までやるのがポイントです」。

楽になってきたら、これにシフト!

谷本道哉さん

さらに負荷の高い、片脚立ちのスクワットも! 「椅子などに片脚をのせ、反対脚を前に出して腰に手を当てます。背すじが丸まらないように意識しながら、1秒で深く沈み込み、1秒で立ち上がります。もう無理、という回数行って。右脚で行ったら左脚も」

楽になってきたら、これにシフト!
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