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【50代からはじめる語学】脳の最高潮期は56歳から!人工知能研究者に聞く"語学が大人の脳にいい理由”とは?
アラフィーの語学学習での大きな悩みは「記憶力の低下」。でも、実は、年齢を重ねると有利な脳の働きも!? 語学が大人の脳にいい理由について、人工知能研究者の黒川伊保子さんに聞きました。
50代、“心の揺れ”が起こる原因とは? 脳科学者 中野信子さんに聞いた!
どう生きるか、どうありたいか 悩む余地があるのは幸せなこと
脳科学者 中野信子さん
不安は、危機回避に不可欠な感情。知的な人ほど、悩みが深い……?
幅広いメディアで、人間心理や社会現象を脳科学的にわかりやすく解説している中野信子さん。さまざまな人の悩みに向き合った最新刊『悩脳と生きる』には、こんな言葉がつづられていた。〈何も痛みを感じない心より、ほんのすこしの風にも揺れる心でいるほうが、豊かな生を送ることができるんじゃないだろうか〉。
50代前後の女性に生じやすい「一人が怖い」「一人になりたい」といった心のざわめきについて、中野さんは脳や認知の観点からどうとらえるのか――。
中年期特有の心の乱れは、脳の働きと深く関係があるという。加齢により、脳内ホルモンバランスに変化が起こるのだ。
「40代半ばから、女性ホルモンの減少に伴ってセロトニンやオキシトシンといった“心の安定”を支えるホルモンの分泌量も減少していきます。セロトニンの効果が弱まることで、攻撃性や怒りの感情とつながるホルモンの働きが顕著になる場合も。それまで穏やかだった人が気むずかしくなったりするのは、そこにひとつの理由があります。また、オキシトシンは幸福感をもたらすことでも知られますが、子供が手を離れ、スキンシップや交流が少なくなることでも分泌が低下。オキシトシンが不足すると、疎外感や孤独を感じやすくなり、『一人が怖い』という心情を引き起こす要因にもなるのです」
そして「一人が怖い」は、社会不安障害の変形とも考えられると、中野さん。社会不安障害は、人前に出て注目されることを過剰に恐れる精神疾患。「一人が怖い」と「人前が怖い」は、一見、正反対のようだが、実は根底には共通するものがあるという。それは、他者や社会から否定されることへの不安。
「子育てが一段落したり、職場で世代交代を実感したり、心身の不調や衰えにとまどったり……。自分が自分でなくなっていくような、社会と自分をつないでいた錨がはずれてしまったような感覚に陥るのが50代です。『一人が怖い』という恐れは、『社会から見捨てられるんじゃないか』という不安が強く影響していて、考える力や想像力のある、“知的な人”ほどツラいのではないでしょうか」
だが、不安をもつこと自体は悪いことではないという。脳には不安や恐怖を感じる扁桃体という場所があり、ここが正常に働くことで人間は危機を回避し、新しいスキルを身につけて生きのびてきたからだ。
「つまり、不安を感じやすい人は、『このままではマズい』という危機への対応力、ないしは自分を書き換える能力が高いということ。何に対して不安を感じているのか整理して分析し、自己の再構築に何が必要か、じっくり考えて設計するいいタイミングともとらえられますよ」
「不安な気持ちがあるから人はいくつになっても成長できるのです」
「何に心が揺れるのか、要素を分解し、自己を再構築するいいチャンスです」
見失いがちな“私”を取り戻し、裁量権をもって人生を歩む
令和の今、個人主義やジェンダーフリーが尊重される時代になった。ところがアラフィーは、新しい価値観と従来の価値観のはざまに立つ世代。「男は仕事、女は家庭」に代表されるような前時代的な原理に、無意識のうちにとらわれている人も少なくない。
「相談でお話を聞いていても、50代前後の女性の多くは、家庭や会社の中に自分がいるという帰属意識が強いと感じます。妻だから、母だから、会社員だから、『~でなければ』と、自分で制約をかけ、役割を全うしようとして、苦しくなる。『一人になりたい』心情は、自由への渇望であり、“私”として生きたいという願いの表れなのだと思います」
制約や他者優先の意識をゆるめることが、過剰な自己抑制をやわらげる一歩に。
「家庭や会社の中に自分がいるのではありません。脳の認知としても、現実のありようとしても、自分自身の中に家庭や会社が存在しているのです。そう認識を改め、自分の裁量で行動することを、楽しみながら増やしていく。一人旅をする、好きな髪型にする、好きな器を買うなど、なんでもいいのです。そうやって少しずつ自分を取り戻してほしいです」
そして、ままならない日々の中で、感情のバランスを保つ方法のひとつが、心に“不良娘”を住まわせること……!「例えば、夫にとって都合のいい妻でいることが、家族関係を維持するために重要な場面もあるわけです。そういう多少の理不尽は、大人として割り切ってこなし、内心ではイケない娘が悪態をついたり、バイクで自由に走りまわったりしている……。そんなイメージでしょうか(笑)。ささやかな対処法ですけれど、抑えた怒りや違和感を、自分の分身である内なる娘が昇華してくれる気がします」
一人が怖い、一人になりたい、いずれの心情も突き詰めれば、「人生をどう生きるか」という普遍的なテーマに行きつく。この悩みはどの世代にもあり、苦しみの源ともいえるが、別の側面も――。「人類史を振り返れば、人生をどう生きるかについて裁量権をもっていたのは、ごく一部の階層に限られていました。大多数の人は、あらかじめ敷かれたレールの上を50年ほどひた走って命を終える、そういう時代が長く続いたんですよね。それを考えると、現代は寿命は2倍近くになり、50代はようやく人生を折り返したところ。逡巡しながらも、これからの生き方を考える余地があるのは、幸せなことでもあります。自分の意思でいかようにも変えていけるのですから」
「社会的な役割にしばられすぎて自分の世界を狭めるのはもったいない」
『悩脳(のうのう)と生きる 脳科学で答える人生相談』
中野信子
文藝春秋 ¥1,650
『週刊文春WOMAN』の人気連載を書籍化した人生相談集。人間関係のもつれやトラウマ、不倫の恋、SNS疲れ……。「悩むことは美しい」と語る中野さんが、悩みの根源を脳科学をもとに解きほぐし、人生を肯定する視点を届ける。二階堂ふみさん、大下容子さんらとの対面相談も収録し、読み応えたっぷり!
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