<自律神経を整える日常ワーク②>神経セラピストが伝授!心のツラさをやわらげる簡単セルフケア

心のツラさを解消し、安心を手に入れるには、交感神経が過剰に働くのを抑え、腹側迷走神経と背側迷走神経を鍛えることが有効。不安やイライラなどの“ツラさ”がスッと消えるセルフケアをピックアップしてご紹介。
教えてくださったのは…
神経セラピスト 浅井咲子さん

神経セラピスト 浅井咲子さん

米国ジョン・F・ケネディ大学院にてカウンセリング心理学の修士課程修了。’08年、セラピールーム「アート・オブ・セラピー」を設立し、講演や講座も開催。著書に、『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方』(大和出版)ほか。

毎日のルーティンに取り入れツラさをブロック!《日常編》

3つの神経を整えるには、日常的にケアすることが重要。

「順番としては、背側迷走神経を活性化させるワークから行うのがおすすめ。ひとりで過ごす時間を満ち足りたものに感じ、リラックスできるだけでも、心のツラさは、かなり軽減するはずです。ただし、これはあくまでも目安。習慣として取り入れやすいもの、やってみて、心地よいと感じたものを選んでもかまいません。2~3カ月続けるうちに、変化が感じられるようになると思います」

【自律神経を整える方法⑤】ぬいぐるみの目を見つめる

目を見つめるという行為は、コミュニケーションをつかさどる腹側迷走神経を鍛えるのに効果的。「大切なのは、にらみつけるのではなく、穏やかな、信頼感あふれる視線を送ること。うまくできない場合は、ぬいぐるみや飼っているペットの目などで練習しましょう。愛(いと)しい気持ちで見つめることに慣れてくると、対象が人になっても、上手にできると思います」(浅井さん・以下同)。

ぬいぐるみの目を見つめる

【自律神経を整える方法⑥】鏡の前で目や眉を動かす

鏡の前で、眉を上げたり、目を見開いたり。そんなふうに表情筋を動かすと、顔面神経が働き、腹側迷走神経が刺激される。「目のまわりにある眼輪筋(がんりんきん)が鍛えられると、目の表情が豊かになります。すると、目の前の人が、あなたに対して安心感を抱くようになり、警戒心や攻撃的な気持ちは消えていきます」。結果、人間関係が安定し、心地よい状態に。

鏡の前で目や眉を動かす

【自律神経を整える方法⑦】おなかいっぱいなのをイメージする

おなかが満たされると幸せを感じるのは、おなかを通る背側迷走神経が刺激され、脳によいシグナルを送っているから。おなかを意識しながら、「おいしいものを食べている」と想像するだけでもOK。腸から脳への刺激は強いため、効果は大。「呼吸が深くなり、体が広がるような感覚を抱くかもしれません。それは、背側迷走神経が働いている証しです」。

おなかいっぱいなのをイメージする

【自律神経を整える方法⑧】「やらない」をやってみる

「毎日予定に追われ、交感神経のスイッチが入りっぱなしという人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、『緊急性がなく、今日やらなくてもいいことは、明日以降に回す』こと。やるべきことがない時間があるという“余裕のある状態”に慣れることで、背側迷走神経が働きます」。

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