白髪を隠すのではなく、自然になじませながらおしゃれに見せる「白髪ぼかし」が50代のヘアスタイルで人気に。ブリーチなしのハイライトや、やわらかなグレージュカラーなら、白髪が伸びても気になりにくく、ぐっと洗練された印象に仕上がります。
ショートヘア
白髪をきれいにカバーするグレイカラー
モード系ファッションを着こなしたり、着物を着る機会もあったりと、幅広いおしゃれを楽しんでいる薬師神さん。年齢を重ねるにつれ、個性を感じられるヘアスタイルが気になってきたそう。女性に会うことが多い仕事柄、同性からも素敵に見られることに気を遣っているのだとか。気になっているのはフェイスラインのたるみ。「顔が大きく見えてしまうので、その悩みをカバーしてくれる髪型が希望です」と薬師神さん。今回担当した美容師のNAOMIさんいわく、「ショートでもコツを押さえれば小顔見せが可能です」。早速その秘密を紐解いていきます!【担当/ NAOMI(なおみ)さん MARIA(まりあ)さん モデル/薬師神さつきさん(モデルエージェンシー経営)】
【Side】
大人に多い髪悩み、白髪をカバーするためには、分け目を作らないスタイルにすること。また小顔に見せるためには、ひし形のシルエットにするのがコツです。
「顔まわりをマッシュベースにカットすることで、分け目のない丸みを帯びたフォルムになります。さらにトップにレイヤーを入れると、エアリーな質感になり、華やかさも加わります」(NAOMIさん)
衿あしは短くカットしてメリハリをつけているから、耳上に膨らみができて、バランスのいいひし形シルエットに。ウエイト(重みのある部分)が上がるため、フェイスラインがキュッと引き締まって見えるそう。分け目を作らないことで根元がふんわりし、白髪が伸びてきても、うまくカムフラージュできます。
【Back】
白髪をきれいにカバーしたいなら、グレイカラー(ヘアサロンで行う白髪染めのこと)が安心。ただ、グレイカラーを全体に塗ってしまうと重く見え、特有の赤みが出てしまうのが気になるところです。その解決策として、「白髪が伸びてきた根元はダークなグレイカラーを塗り、髪の中間〜毛先にかけては明るめのアッシュブラウンでカラー。 赤みを抑えて抜け感を出し、白髪を目立たなくしています」(MARIAさん)
初出:OurAge 2024/7/19
ふわっとした丸みで白髪隠しとボリューム感を演出
大人世代のお悩みNo.1といえば、白髪。さほど多くなくても全体にあったり、部分的に固まっていたり、染めてもすぐに伸びてきて根元だけ白くなっていたり、状態はさまざまですが、「白髪はイヤ!」というのが共通認識です。その悩みを、白髪を生かしながらカバーする、髪質と骨格に合わせたショートスタイルを提案。
根元をふわっとさせることで、伸びてきた白髪が目立たなくなるというメリットも。軽やかで丸みのあるシルエットのマッシュショートは、カジュアルですが品もあり、今っぽさ抜群!【担当/瀬川さん 渡辺さん モデル/藤倉寿子さん(自営業)】
【Side】
顔まわりは、眉ラインの長さの前髪から曲線になるようにサイドへつなげたマッシュ。衿あしは浮かないように少し長めに残したショートに。トップ、中間部分、下部分それぞれにつながらないレイヤーを入れ、厚みを取りながら、ふんわりと丸みのあるシルエットを作ります。
ハチ上と顔まわりに細めのブリーチハイライトを入れ、上からミントベージュのカラーを。赤みを抑えて爽やかなこなれ感が出る色は、肌をきれいに見せてくれる効果も。コントラストのあるカラーデザインなのでクールな雰囲気をもたらし、フェミニンさの中にも辛口のアクセントが加わります。
白髪には色が入らないけれど、ハイライト部分には薄く色が入り、地毛も少し明るくする低アルカリカラーを使用。グレイカラーより髪や頭皮へのダメージが少ないのもうれしいポイントです。
【Back】
根元をしっかり起こすよう、地肌をこすりながらドライヤーの風を当ててふんわりとハンドブロー。生えグセに合わせてカットしているため、特にアイロンで巻かなくても形が決まります。
ソフトワックスを人差し指でひとすくいして取り、手のひら全体に広げてから髪にくしゃっともみ込むようになじませて。形を整えつつ束感を出し、サイドの髪を耳にかければ出来上がり!
「白髪を見るのが怖くなくなりました」と、藤倉さんはハイライトカラーに大満足。明るく白髪をぼかせるカラーデザインを、白髪が気になり始めた“白髪ビギナー”の人はぜひお試しを。ヘアスタイルに存在感が加わり、おしゃれ度もグンとアップすること間違いなしです!
【POINT】
ブリーチで全体に細かくハイライトを入れて白髪とミックスさせることで、なじみよく仕上げたカラーデザイン。白髪が伸びてきても目立たないのが◎。ファッションカラーを使うので、グレイカラー(美容院で行う白髪染め)に抵抗がある人もトライしやすいテクニックです。
初出:OurAge 2024/12/31
ボブヘア
ブリーチをしないハイライトで白髪をぼかす
白髪カラーリングの定番となってきている“白髪ぼかし”のテクニック。もっと手軽に、ダメージを少なくトライできないかというリクエストに応えTOMIさんが提案してくれたのが、表面だけを明るくするテクニック。一見、ハイライトを入れているように見えるけれど、実は表面と内側でカラートーンを変えることで、筋状に見えるように調整しているそう。
表面は8トーンのシアーベージュ。そして内側は6トーンのマロンベージュでカラーリング。白髪が気になる表面を明るめにすることで、根元が伸びてきてもしばらくは目立ちにくく、白髪ぼかし効果が長持ち。そして特筆すべきは、2トーンの差をつけていることでハイライト風のデザインになり、立体感まで得られること。通常のカラーを使用しているのでダメージも最小限。白髪悩みの救世主となる新提案だ。【担当/TOMIさん(Un ami shibuya) モデル/平井 玲さん(アパレルブランドディレクター)】
| 髪質 | くせ |
| 太 多 普 | 弱め |
Hair Dataの見方
【髪質】左から順に、モデル本人の髪質の太さ、毛量、硬さ、くせを表示しています。太=髪が太い、細=髪が細い、多=髪が多い、少=髪が少なめ、硬=髪が硬い、柔=髪がやわらかい、普=普通
【Side】
【Back】
【POINT】
ハイライト風に見せるためには、ストレートヘアのデザインを組み合わせるのがおすすめ。表面の髪にヘアオイルをなじませて束感をつくるのがスタイリングのコツ。毛束を演出することで、ハイライト風のデザインをさらに強調できる。
撮影/ナラ(vale.) 取材・文/松井美千代 ※webエクラ2026年1月公開記事
ハイライトの陰影で、白髪ぼかし効果
複数の髪悩みが出てくる、エクラ世代の髪。白髪とボリュームのなさが目立つ髪への解決策として、ハイライトカラーを挙げてくれたのが「SHEA.」のディレクター・佐藤幸治さん。「透明感があって白髪ぼかしにぴったりなシアーベージュに、表面だけ極細のハイライトを入れました。光が当たったときにさりげなく陰影がついて髪に立体感をもたらすので、ボリュームが出にくい髪でもメリハリが生まれます」と解説。トップにレイヤーを入れてふんわり感を引き出したボブは襟足をハネさせ、カジュアルなニュアンスをプラス。遊びのあるボブが完成!【担当/佐藤幸治さん(SHEA.) モデル/中能あゆみさん(会社員)】
| 髪質 | くせ |
| 細 少 柔 | なし |
Hair Dataの見方
【髪質】左から順に、モデル本人の髪質の太さ、毛量、硬さ、くせを表示しています。太=髪が太い、細=髪が細い、多=髪が多い、少=髪が少なめ、硬=髪が硬い、柔=髪がやわらかい、普=普通
【Side】
【Back】
【POINT】
表面に入れたハイライトのおかげで白髪がなじみ、のびてきても気にならない。やや暗めの髪に明るい毛束が混ざることで束感が際立ち、立体的に。ペタンとしがちな髪に表情をつける。
【サロン情報】
SHEA.(シア)
東京都渋谷区神宮前5-46-16 イルチェントロセレーノ2F
TEL:03・6450・6985
https://shea.tokyo
佐藤さんインスタグラム @shea.sato
撮影/山崎ユミ 取材・文/斉藤裕子 ※webエクラ2026年5月公開記事
白髪をカモフラージュできる「グレージュ」
ハイライトでの白髪ぼかしが人気を集め、ヘアサロンでも50代からのオーダーが増えているそう。そこで齋藤さんが教えてくれたのが、派手に見えず自然にカバーする方法。
今回のモデルは前髪に白髪が多いタイプ。そこでフロントを中心にブリーチでハイライトを入れ、白髪の少ない後頭部に向かって、徐々にハイライトの本数を減らし、グラデーションのように陰影をつけていくのが1つ目のポイント。そして上から8トーンの「グレージュ」を重ねていくのが2つ目のポイント。この「グレージュ」こそが重要!白髪の色に馴染みやすくコントラストがつきすぎない、肌の色をくすませない、髪色の赤みを抑えられる、トレンドのファッションにも似合うと、メリットづくしの旬カラー。色が抜けてきた後もコントラストが目立ちにくく、色が長持ちするなど、白髪悩みにはこれ以上ないほどの最適解!【担当/齋藤佳奈さん(uka 東京ミッドタウン六本木) モデル/加藤蘭さん(会社員)】
| 髪質 | くせ |
| 普 多 普 | 弱め |
Hair Dataの見方
【髪質】左から順に、モデル本人の髪質の太さ、毛量、硬さ、くせを表示しています。太=髪が太い、細=髪が細い、多=髪が多い、少=髪が少なめ、硬=髪が硬い、柔=髪がやわらかい、普=普通
【Side】
【Back】
【POINT】
ハイライトでの白髪ぼかしは、ぺたっと見えやすいストレートボブに立体感をプラスできるのも魅力。スタイリングは、バームとオイルを中間から毛先に馴染ませるだけのシンプルさも嬉しい。
【サロン情報】
uka 東京ミッドタウン 六本木《ウカ トウキョウミッドタウン ロッポンギ》
東京都港区赤坂 9の7の4 東京ミッドタウン ガレリア 2F ビューティー&ヘルスケアフロア
☎︎03・5413・7236
https://uka.co.jp/salons/midtown/
齋藤さんインスタグラム @kanasaito_uka
撮影/ナラ(vale.) 取材・文/松井美千代 ※webエクラ2025年7月公開記事