こんにちは、副編S川です。日本から遠く離れたアメリカ・エルパソへやってきて、ついにライブが始まります。スマホのwalletに入ったチケットを握りしめて……
物販ゾーンから会場のサンボウルスタジアムまでは徒歩5分ぐらい。その道すがら、ソンムルを配るARMYが!
ソンムルは韓国語でプレゼント。韓流アイドルのライブでは観客同士が小さなプレゼントを交換しあうそうで、そのことは知っていたのですが、実際に体験できるとは!
手作りのとってもかわいいプレゼント!中には「誰のファンなの?」と聞いてくれて、そのメンバーのグッズをくれるARMYもいて。世界中のARMYがこうやってこつこつプレゼントを作っていると思うだけで心が温まり、泣けてきます。いや、私は手ぶらで行ってしまい、いただくだけでした。すまん!
え、何ですかこの列は
そのようにライブ開始前からじんわり感動していたのですが、会場に近づくと驚きの光景が。
この写真の左奥にスタジアムの入り口があります。
奥の山のほうまで、ずーっと入場列ができているのがわかりますかね……
長いなー、列! と最後尾を目指したのですが、歩いても歩いても列が終わらない!
30分歩いて、ようやく列の最後につきました。
こんなに並ぶもの? この時点で時刻は17:30すぎ。
せっかく日本から来たのにどうしよう
いやでも、開演は20時だし余裕でしょ。と話しながら並んだのですが、びっくりするほど列が進まないんです。牛歩よりも遅いかも。砂漠地帯の強い日差しにじりじり焼かれ、熱中症の危険にさらされる感じ。イヤーな汗をかきますが、ライブ前に倒れるわけにはいかない。パートナーがなぜか日本から持ってきていたフルーツグミを大量に嚙みながら、とにかく入場を待ちます。
これ、本当に間に合うの? 遠路はるばる日本から来たのに、ライブに遅刻とかありえます? ほんとに笑えない状況が続き、いよいよ19:50に……
はい、ライブ開始10分前。入口は見えた、でもこんなに前に人がいる!
すでに韓国や東京のライブ配信を見てきており、ライブのオープニングのかっこよさはわかっていたので、どうしても見たかったのです。なのに見られない可能性が。
噓でしょ。と思っていたら、急に列が進み始めて、みんなが小走りに!
警備スタッフ同士が「全部のゲートを開けた!」と叫びあって情報共有しているのですが、え、今まで全部開いてなかったってどういうこと?
みんなが急いでいるので、セキュリティチェックもザルみたいなもの。とにかくダッシュです。始まる前にトイレにも行きたい!今までの人生の中でもぶっちぎりに早くトイレを済ませ、席に滑り込みました。もちろん開演時間は過ぎています。
お隣さんがいい子だった……!
やっとの思いでたどり着いた席は、想像よりもかなりいい場所!ひゃー!
いわゆるサブステージがめちゃ近いです。メンバーが近くに来てくれる予感。
ご覧のように、岩山の中に突如現れた感じのスタジアムで、メンバーのジンくんも「映画のセットみたい」と話していました。事前に「入場せずに岩山に上っての観戦は禁止」とお触れが出ていたのに、守らない猛者もいたようで。
あとから聞いた話では、なぜか入場ゲートを2つしか開けていなかったそうで、そりゃ列も進みませんよね……。何度も出囃子がリピートされ、観客が入ってくるのを待ちます。
この間、メンバーたちはゲームをして待っていたそう。
とにかく間に合ってよかった……としみじみしていたら「すみませーん!」とすごい勢いで私の隣にやってきた女の子が。「うわー、間に合った!オーマイガー!オーマイガー!」と泣きそうになっているので思わず「よかったね!」と声をかけると「本当に!ありがとう!幸せすぎる!」と笑ってくれました。
この黒ぶちメガネの女の子、アンナちゃんです。「メキシコから来たの。あなたは?」と聞かれて「日本だよ」と答えると「噓でしょ!遠いのに!会えてうれしい!」と。そのお隣さんたちもメキシコ人。「ようこそエルパソへ!」と声をかけてくれて、出会って5分で記念撮影。普段日本ではほとんどない社交性がなぜか出てきて、自分に驚くS川。パートナーと席が離れていたので、お隣にはどんな人が来るかなーと思っていたら、こんなにかわいくていい子なんて……! アンナちゃんは婚約していて、婚約者がチケットをプレゼントしてくれたんだそう。愛……!
これが本物のBTSなのね……!
50分遅れで始まったライブは、何もかもが華やかで。ぎゃーーーー!という絶叫がそこかしこで響きます、というか全員叫んでます。私も叫びました。観客のほとんどがメキシコ人だったようで、ラテンのパワーがものすごい! みんな歌う歌う! 韓国や日本では、掛け声が決まっていて、ある意味美しく声援を送っているのですが、ここエルパソではほぼフリースタイル。音程が合ってようがなかろうが、とにかく歌う! エネルギッシュすぎて感動を覚えました。アンナちゃんも、かわいいお顔からは想像できない「ぎえええええー!」という珍鳥みたいな声を出しておりました。
メキシコでのライブも予定されていて、彼らのライブは9年ぶりで期待が高まっていたにもかかわらず、転売ヤーが横行し、チケットがほとんどの人にいきわたらず、メキシコの大統領がBTSに追加公演をお願いしたというニュースがあったぐらい。メキシコのライブには行けないけど、エルパソなら! と目指してきたメキシカンたち。この人たちとチケットを争っていたかと思うと震えます。
好きな人に好きだと伝えたいなら、かっこつけてる暇はないんだな。アメリカの砂漠で、なんだか人生の真理を悟ってしまった気がします。
先にライブに参戦していたエディターSHや三尋木さんから、生歌がすごい!と聞いていましたがまさにそのとおりで、7人全員が「口から音源」。それにダンスが神業! 何十回、何百回と観たMVのダンスを間近で観られるとは……アラフィフ女子、冥土の土産ができました……撮影もしてよかったのですが、アミボムを振ったりスマホで撮ったりと手が忙しすぎる!双眼鏡も持っていきましたが覗く余裕はない! 結果、ブレブレの写真がいっぱい撮れました。
最推しのナムさんがめちゃ近くに来てくれました。笑ってるー!感涙。絶叫のテンションから推察するに、どうやら隣のアンナちゃんもナム推しのようで、異国で出会う同担……とうれしくなりました。
紙を折って♡を作って見せてくれたかわいすぎの末っ子グク、ブロンドヘアがなびいて妖精みたいだったジミンちゃん、爆イケダンスとやんちゃな声がかっこよかったホビ、スペイン語のコメントでメキシコARMYの心を奪いさった顔面国宝のテテ、メキシコ女子をイメージしたからなのか、なぜかほっかむりで出てきた美人のジンくん、いつもはクールなのに笑顔をたくさん見せてくれてキュンとさせられたユンギ、そして「冗談抜きで、正直に言うけど、今夜は人生で一番最高の夜だった」と語った我が最推しのナムさん。マジですかナムさん。私も人生で一番最高の夜でしたよ!
大きな月に見守られながらライブは終了。メンバーも月の美しさに感動したそうで、ナムさんは歌詞の一部を変えて月について歌ったとか(ロマンティック!)。
アンナちゃんとハグしてお別れ。世界中にこんな素敵なARMYがいるんだろうなと思うと、なぜか力が湧いてくるのが不思議です。BTSを好きになって、こんなにも自分の世界が広がった。ファン歴1年でここまで来れた。BTSとARMYに感謝しかありません。
帰りはホテルまでのUberを予約していたのに、大混雑で指定の場所で待ち合わせできず、キャンセルをくらい、新たに手配しようにも携帯の電波が通じず。ただでさえ入場の2時間半の列で消耗していたのに、2時間も郊外まで歩いてやっとUberを捕まえることができました。ホテルに着いたのは深夜2時を過ぎていましたが、えも言われぬ達成感が。
長いレポートを読んでくださってありがとうございます!来年の日本公演の前に、他の国のライブも行きたい!今度こそ、ちゃんと準備してチケットを取ることを誓います!
エクラ本誌、web eclatでもおなじみの人気ファッションエディター。
エクラ本誌でファッションテーマを手掛ける敏腕エディター。
雑誌エクラ、ウェブエクラの副編集長。主にファッションを担当。
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