寺社仏閣以外にも、実はまだまだ知られていない魅力が満載の奈良。奈良の歴史や思想を感じる宿で、充実した癒しの時を過ごしてみてはいかが。
cofunia
古墳の懐に、古代へ開かれた小さな宿
日本最古の古道ともいわれ、奈良ならではの風情あるトレッキングができると人気が高い“山の辺の道”。その道沿いにある西山塚古墳のふもとにあった古民家を、今の感性で軽やかに改装した宿がこちら。
古代思想の五行と五感をテーマに再生された4つの宿泊棟。そこには凛とした空気と遊び心が心地よく共存する。洞窟のような空間や木や土を基調にしたインテリアが日常の緊張をそっと解きほぐし、穏やかな景色とともに心身を整えてくれる。
夜の楽しみは季節ごとに内容が替わる薬膳鍋。大和当帰をはじめとする薬草や地元の野菜、滋味深いだしを組み合わせた、奈良の風土を映す味わいだ。観光の拠点というより、奈良旅の目的にしたくなる宿である。
古墳の土を混ぜて仕上げた壁に包まれた、地下の洞窟のような客室。土の棟「つち」
6世紀前半に築造された前方後円墳のふもとにたたずむ、4組だけの小さな宿
五感で味わう滋養あふれる料理と庭を楽しめるレストラン「火の棟」
「つち」の寝室。古墳の墳丘を望む
コースの「養生鍋」は、春はほうれん草と菜の花の「緑鍋」を提供
日本最古の道ともいわれる山の辺の道沿い。墳丘に上がると奈良盆地を一望できる
Data
奈良県天理市萱生町1021
☎️0743・20・6393
1室2名利用1泊朝食つき¥17,000 〜
https://cofunia.co.jp/
取材・原文/西村晶子 ※エクラ2026年5月号掲載