【50代、足と脚の違和感】「外反母趾」はどんな症状?原因と対策は?

全体重を支え続けて50年。足と脚がいよいよ持ちこたえられなくなる前に! エクラ世代でみられる「外反母趾」の原因と対策を、足病医療の菊池 守先生がご紹介。
\私が教えます!/
菊池 守先生

菊池 守先生

日本初の“足病医療の総合病院”「下北沢病院」院長。日本ではまだなじみの薄い足病医療の普及に尽力。日本形成外科学会認定・形成外科専門医。下北沢病院医師団の著書に『“歩く力”を落とさない! 新しい「足」のトリセツ』(日経BP)がある。

親指が外に曲がり、つけ根が突出【外反母趾(がいはんぼし)】

こんな症状

こんな症状

外反母趾とは足の親指が人さし指側に“くの字”のように曲がってしまう状態のこと。「親指の第1基節骨と第1中足骨で形成される“外反母趾角”が20度以上あると外反母趾とみなします。最初は変形した関節自体が痛み、進行すると出っぱった部分が靴に当たって痛みが出ます」(菊池先生・以下同)。

外反母趾角が20〜30度なら軽度、30〜40度は中等度、40度以上は重度。歩行時に親指が使われにくくなり、機能が落ちやすい。

原因

先の細い靴など幅の狭い靴を履くことで、親指のつけ根から先が圧迫されて変形することが大きな原因。また、足のアーチがくずれて扁平足になると横幅が広がるため、靴で圧迫されて外反母趾になりやすい。遺伝することもあり、生まれつき扁平足ぎみの人はなりやすい傾向がある。

対策

「関節が痛む場合、整形外科で足のアーチを整えるインソールを作るのがおすすめ。足への負担が減り、痛みが緩和されます。痛みがひどい場合は鎮痛剤を処方することも。そのほか、親指から小指のつけ根に包帯を巻いて変形を抑えたり、痛みが改善しない場合は手術をすることも。左のような足指のストレッチは進行を防げるので習慣に」

予防・緩和するには…

手で足指をできるだけ広げる

手で足指をできるだけ広げる

まず、手の指でできるだけ足指を広げる。左右の足のすべての指と指の間をしっかり伸ばして。

手を使わず足指の力で指の間を開く

手を使わず足指の力で指の間を開く

次に、手で補助をせず、自分の足指の力だけですべての指と指の間をできるだけ開く。

タオルを手繰り寄せるタオルギャザー

タオルを手繰り寄せるタオルギャザー

椅子の前にタオルを置き、浅めに腰かけ、5本の足指でタオルを手繰(たぐ)り寄せる。指のつけ根から曲げてタオルをつかみ、パッと離すを繰り返して手繰り寄せて。左右の足で各5〜10回。

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