【野村友里さんの絶品鍋】蛤や昆布からとったうま味が絶品!「鰤の雪見鍋」

野村友里さんの鍋料理は、母親が作っていた家族の味を受け継ぎながらも、野菜を変えてみたり新しい調味料を使ってみたりと、時とともに変化し続けている。今回は、蛤や昆布の上品なだしが絶品の「鰤の雪見鍋」を紹介。
Profile
野村友里さん

野村友里さん

長年、おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。「eatrip」を主宰し、食の可能性を多岐にわたって表現。最新刊に『restaurant eatrip The Little Shop of Flowers Jingumae 2012-2023 神宮前で過ごした11年』(青幻舎)。今回のスタイリングは、すべてご自身の鍋や器で。

「友人が集まるおもてなしのときはもちろん、帰宅が遅くなったときなど、冬は自然と鍋の出番が多くなります。主役の具材はひとつかふたつ。子供のころ、母が父のために作るシンプルな鍋が大人っぽく見えて、うらやましくて(笑)。私の鍋は、母が作っていた家族の味を受け継ぎながらも、野菜を変えてみたり、気になっていた新しい調味料を使ってみたりと、少しずつ変化してきたように思います。素材本来の味が楽しめるよう、今も、工夫を重ねています」

うま味の効いただしもごちそう 鰤の雪見鍋

蛤や昆布からとった上品なだしが、大根のみずみずしい辛味をより優しくしてくれる。鰤は厚めに切り、上品な脂を堪能して。

鰤の雪見鍋

材料(3〜4人分)
だし
昆布水(昆布水は、水1ℓに5㎝角の昆布をひたし、ひと晩おいたものを基本に)…1.5ℓ
日本酒…大さじ3

薄口しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1
鰤しゃぶしゃぶ用(あるいはさくで購入し、厚めに切る)…16〜20枚くらい
蛤(砂抜きしておく)…12個
大根…1本
豆苗…1束
三つ葉…1束
せり…1束
ハーブ(ミント、レモングラス、セルフィーユなど好みで)…適量
ナンプラー…適量

鰤の雪見鍋

作り方
❶大根は半分を鬼おろしでおろし、半分はピーラーでむく。鰤はさくの場合は8㎜ほどの厚さで大きめに切る。

❷ピーラーでむいた大根、豆苗、三つ葉、せり、鰤を器に盛る。

❸鍋に昆布水と日本酒、蛤を入れたら蓋をして火にかける。蛤の口が開いたら別の器に取り出しておく。

❹薄口しょうゆとみりんで味をととのえ、おろした大根を鍋に入れる。

❺ピーラーでむいた大根と豆苗、三つ葉、せりを加え、蛤を鍋に戻す。

❻鰤はしゃぶしゃぶし、さっと火を通していただく。

❼具を食べ終えたらハーブ類を鍋に入れ、軽く火を通す。器に盛り、ナンプラーを入れて味の変化を楽しむ。
※ごはんと溶き卵を加えておじやに、またはフォーを入れて締めにしても。

鰤の雪見鍋
鰤の雪見鍋
鰤の雪見鍋

大根は、鬼おろしでおろしたものと、ピーラーでむいたものの2種を用意。鬼おろしを使うと大根の風味が生きるという

最後の楽しみ方

最後の楽しみ方
最後の楽しみ方2

うま味たっぷりのだしには、ミントやレモングラスなど好みのハーブを入れて。ナンプラーを2〜3滴かければ、また別のひと品に! フォーを入れてもおいしい

  • 人気店のおいしさを食卓に!斎風瑞さんの「心と体に優しい料理」まとめ

    人気店のおいしさを食卓に!斎風瑞さんの「心と体に優しい料理」まとめ

    ヘルシーで野菜たっぷり。“ふーみんママ”の中華風家庭料理は「たくさん食べても罪悪感なし」と青山のお店時代からファン多数。3年前にオープンした一日1組のダイニング『斉』は、予約がとれないほどの人気ぶりだ。そこで斉風瑞さんにコースの中から人気料理を伝授してもらった。“優しさオーラ”に満ちた料理で、幸福な食卓を!

Follow Us

What's New

  • 年末年始は"大人の贅沢旅へ"特別感あふれる全国の温泉宿11選

    一年の疲れを癒し、新しい年を迎える特別な時間に大人だからこそ味わえる贅沢な温泉宿を、全国から厳選しました。静かな湯に身をゆだね、サウナで整い、美食に舌鼓を打ち、そんな年末年始のご褒美旅をご紹介します。

    旅行&グルメ

    2025年12月4日

  • 天空で整う心と身体。BELLUSTAR TOKYO「スパ&ランチプラン」で味わう上質な時間

    新宿の喧騒を離れた静寂に包まれるBELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel。絶景が美しい「SPA sunya」のトリートメントと天空のメインダイニング「Restaurant Bellustar」でのランチコースをセットにした「スパ&ランチプラン」が登場しました。

    旅行&グルメ

    2025年12月3日

  • りんごの香りと甘さに包まれる「贅沢なひと皿」とっておきのりんごレシピ

    芳醇な香り、甘酸っぱい風味。ロースト、ソテー、煮る、揚げるといったさまざまな調理法で、世界中でお菓子に使われているりんご。火を入れることで、さらに深みのある香りや甘味が生まれ、「ふだん着のフルーツですが、調理法しだいでぐんと大人の味になります」とりんご好きの坂田阿希子さん。おやつから朝ごはん、お酒のお供に、とびきりのレシピを教わった。

    旅行&グルメ

    2025年11月30日

  • 【アマン京都】茶の湯の精神を映す数寄屋建築の茶室「仙窟」が誕生

    ラグジュアリーホテル・アマン京都の森の庭に茶室「仙窟(せんくつ)」がオープン。苔むした巨石の石畳の奥、敷地内でもひときわ静かな場所に佇み、アマン京都ならではの静寂と伝統を楽しめる空間が広がります。

    旅行&グルメ

    2025年11月28日

  • 40代・50代女性が心から癒される「大人のひとり旅」私だけの贅沢な時間

    行き先も過ごし方も心の赴くままに。成熟を重ねた世代にとって、それは何にも代えがたい喜び。ひとりだからこそ、静かな景色の奥行きも、街角のざわめきも、より鮮やかに心に響き、人生に新たな刺激を与えてくれる。この次の旅は、自らの感性に従って、ふらっとひとりで出かけてみませんか。

    旅行&グルメ

    2025年11月27日

Feature
Ranking
Follow Us