【会食の黒革手帖】高揚感とおいしさを両立する“モダンチャイニーズ”『虎景軒（フージン）』

ウェルネスとSDGsを意識したヘルシーな味が好評
ホテルやシャンパーニュ、パティスリーなどのＰＲを手がけ、海外のクライアントや知人を招く機会が多い杉原輝子さん。卓越したセンスと細やかな気くばりで、彼女がセッティングする会はいつも楽しい、と幹事役としての信頼も厚い。そんな杉原さんが最近、会食で頻繁に訪れているのが『虎景軒』。

「アマン」の姉妹ブランド初のホテルとして昨年開業した『ジャヌ東京』にある中国料理店だ。山口祐介料理長が広東料理の技法をベースに、中国各地で学んできた伝統料理や郷土料理に現代的な要素を取り入れてモダンな味に。「お招きした皆さまは大満足で、私も幸せな気持ちになるお店」と杉原さん。「コースも魅力的ですが、何度もおうかがいしているので、お気に入りの数品を私が選んで召し上がっていただくことも」。アラカルトが60種類以上あるため可能な技だ。「中国料理店では珍しいヴィーガンコースもあり、味もボリュームも大満足。海外のかたにも好評です」。個室にもすべて自然光が入り、店内は華やかさにあふれる。大切な会食を格上げしてくれるのは確実だ。

個室にも自然光があふれ、夜景も眺められる。天井が高く、活気と遊び心あふれたインテリア

「北京ダック 虎景軒オリジナルスタイル ダックロールとリエットキャビアクリスピーカップ」￥3,800。約1時間、窯で焼いたサクサクの皮をダックロールに。フードロスをなくすため、通常破棄されることの多い肉の部分はリエットに

「空芯菜のサラダ 豆乳とフニュウのドレッシング」￥2,600。ヴィーガンメニュー。定番の空芯菜と腐乳の炒め物をサラダ感覚にアレンジ。サクサクに揚げた湯葉、ケッパー、乾燥納豆がアクセント

グラスワインは約15種類。約半分はナチュラルワイン。毎月銘柄は半分くらい変わる

「ラオバンヌードル」￥3,200。丸鶏や鶏足、豚すね肉、中国ハムを約6時間、乳化させるように炊くことで白濁した濃厚なスープに。もっちりした麵とシンプルな具が締めにぴったり

オレンジがかった赤色がシグネチャーカラー。ジャン＝ミシェル・ギャシー率いるデニストン設計事務所デザイン

Data

東京都港区麻布台1の2の2ジャヌ東京5F
☎050・1809・5550（レストラン予約）
11：30〜14：00LO（土・日曜、祝日14：30LO）、17：30〜21：00LO
無休
個室4室　カウンターあり
ランチセット￥4,400〜（サ込）・ディナーコース￥12,000〜（サ込）

「メッセージを入れてはってくれるラベルは色を選べます。ウェブで予約してピックアップできるのが便利」（杉原さん）。

Data
No.1 Shizuka Biscuit ￥5,983
https://www.shizuka-labo.jp

三田本店
●東京都港区三田5の4の10
☎03・6381・7770