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50代、年老いていく母親との「ちょうどいい関係」の作り方
年代によって変わる母と娘の距離感。ただ母を頼り、甘えるだけの娘ではいられない、アラフィー世代独特の母娘事情。なんだか最近、母との距離感をつかみにくくなった、と感じている人は多いのではないだろうか。母娘のちょうどよい距離感について脳科学と心理学の専門家が「なぜ、アラフィー世代は母娘関係について悩むのか」を解き明かす! 著名人へのインタビューも必見。
50代から考えておきたい「一人暮らしの親のケア」どうしたらいい?
“一人暮らしの親”に向き合うための「心構え」とは?
ケアの基本を、3人の専門家がアドバイス!

特定社会保険労務士 池田直子さん
親子が歩み寄り、お互いにできることをすればOK
まずお伝えしたいのは、親のケアや介護は千差万別で、正解はないということ。どういう方針のもと、どんな方法をとるかは、家族ごとに違うのがあたりまえで、誰からも否定されるべきではありません。さまざまな考えや方法の中から、自分たち親子に合ったものを選ぶのが一番だと思います。
ただし、「親のために」という呪縛からは、自分を解放してあげてほしいですね。その思いが強すぎると、親が受け入れてくれないと腹が立ったり、悲しくなったりするでしょうし、親が望むとおりにしてあげられないと、自己嫌悪に陥るかもしれません。親子が少しずつ歩み寄り、お互いにできることをやっていくのが、ケアであり、介護。これから先どのくらい続くかわからないからこそ、肩の力を抜き、マイペースで取り組むのが大切です。

介護作家・ブロガー 工藤広伸さん
その時々の親の状況に合わせ、ケア内容のアップデートを
ひと口に“高齢の親”といっても、個人差はかなり大きいと思います。頭も体もしっかりしていて、ひとりでなんでもできる人もいれば、そろそろ介護という人もいるでしょう。当然、必要なケアは異なりますし、子供がサポートすべきポイントも変わってきます。なので、親の状況に応じて、その時々でケアの内容を見直し、アップデートすることが重要。ケアに役立つアイテムも年々進化していますが、最先端のものが最適とはかぎりません。特にIT関連は、親だけでなく、子供のリテラシーも求められるので、自分たちが使いこなせるものを選ぶのが基本です。
今は元気でも、いずれ介護がやってくるでしょう。いざというときに慌てずにすむよう、ケアが気になりはじめた今から、介護関連の情報を収集し、準備しておくことをおすすめします。

心理学博士 小野寺敦子さん
関係を再構築する時期と認識し、少し距離をおいて
40~50代のアラフィー世代は、親子関係が大きく変わり、再構築する時期。親の高齢化により、子供が手を貸す場面が増えてきて、親子の役割が逆転してくるためです。けれど、それをうまく受け入れられないと、「しっかり者だった親に依存され、重たい」「娘が、あれこれ指図してきてイヤ」など、両者ともに、心がざわつきがちに。特に、母と娘の場合、親密であればあるほど、心理的葛藤や対立が表れやすいんですよ。母は、娘の気遣いをうれしく思いながらも、「もっと」という気持ちから不満を抱き、娘は、母の要求を負担に感じたり、十分応えられないことで自己嫌悪に陥ったり。
こうした問題を解決するキーワードは“自立”。簡単ではないと思いますが、親も子も自立を心がけ、少し距離をおくのが、心穏やかに過ごす秘訣です。
まずは押さえたいケアの基本Q&A
Q.連絡方法の正解がわかりません。
A.手軽な方法で、マメに……がおすすめ。
「大事なのは、親のいつもの状態を知ること。そうすれば、ちょっとした変化に気づけ、早めに対処できます。ポイントは、“手軽に、マメに”。一日数分の電話でもOK」(池田さん)。「ビデオ通話は、ぜひ活用を。親の表情や様子などが確認でき、“親のリアル”を把握できて安心です」(工藤さん)
Q.日常生活をちゃんと送れているか心配。
A.公的&民間サービスを調べておくと安心。
「子供の基準で測らず、親が何を望み、欲しているか、一度確認し、必要があれば、自治体や民間のサービスを検討しては? 介護保険サービス以外にも、訪問による生活支援サービスや配食サービスなど、いろいろ用意されています。いずれ介護が始まることも視野に入れ、情報収集だけでもしておくと安心です」(池田さん)
Q.ケガ、火事、空き巣……。一番の気がかりは親の安全です。
A.見守りはハイテク×アナログで。
「子供の基準で測らず、親が何を望み、欲しているか、一度確認し、必要があれば、自治体や民間のサービスを検討しては? 介護保険サービス以外にも、訪問による生活支援サービスや配食サービスなど、いろいろ用意されています。いずれ介護が始まることも視野に入れ、情報収集だけでもしておくと安心です」(池田さん)
Q.高齢者をねらった詐欺事件、うちは大丈夫?
A.便利グッズで物理的にブロックを。
「詐欺撃退に役立つ機能つきの電話機や、子供が遠隔で操作できるインターホンといった便利グッズなどを活用し、物理的にブロックするのが安心です」(工藤さん)。「さりげない会話の中で、親が詐欺にかからないように注意&かかっていないかのチェックをすることも忘れずに」(池田さん)
Q.外出が減り、認知症にならないか不安。
A.子供がリサーチして情報提供するのも手。
「親は、情報をもっていないから出かけないだけかもしれません。親が興味をもちそうなイベントや教室などを、子供がリサーチし、教えてあげてはいかがでしょう」(小野寺さん)。「地域包括支援センターは、介護にかぎらず、高齢者に関する悩み全般に対応してくれます。情報入手にも役立つと思います」(工藤さん)
Q.お金をいくら持っているのか知りたいけれど……。
A.さりげない会話から聞き出してみて。
「親子でもお金の話はしづらいものですが、実は月々赤字だったなどとなれば一大事。資産はともかく、年金など月々の収入と、およその生活費くらいは押さえておきましょう。ふだんの会話からさりげなく聞き出せればスムーズ。ただし、親のいうことを鵜のみにせず、質問を変えるなどして、多角的に検証してください」(池田さん)
Q.きょうだいとの気持ちのズレにモヤモヤ。
A.最低限の情報共有と役割分担を。
「状況も立場も違うので、きょうだい全員が親に対して同じ気持ちでケアをするのはむずかしいもの。そう心得たうえで、得意分野に応じて役割分担しては? 『それならできる』と協力してくれるかもしれません」(工藤さん)。「親の健康状態やお金のこと、介護の希望など、最低限の情報は共有しておくのがベター」(池田さん)
見守り、防犯、お金の管理など「不安を解消」するポイント
暮らしのケア編
《日常会話》無理のないペースで、“ふだんの親”を知っておく

「無理をして、毎日長時間電話で話したり、週末ごとに顔を見にいったりする必要はないと思います。私は、毎朝通勤時、駅まで歩く間を利用して、スマホで2、3分電話をしていました。こんなふうにルーティンに組み込んでしまうのがおすすめです」と、池田さん。毎日声を聞いていれば、ふだんの様子がわかるというもの。声が沈んでいるなど、些細な変化に気づけるし、その時間帯に親が電話に出なければ、「何かあったのかも」という注意信号に。近所の人に様子を見にいってもらうなど、早めに対処できる。
「対面のほか、ビデオ通話なども利用し、時には親の様子を目で確認するのも必要」と指摘するのは、工藤さん。
「顔色が悪いといった体調のほか、季節に合わない服装をしている、いつもきれいにしていたのに髪がボサボサで化粧もしていないなど、親の精神面や生活の変化、認知症の兆候などに気づくこともできます」(工藤さん)
《家事》“親がどうしたいか”という視点で判断を
「親は、残りの人生、多少体に悪くても、好きなものを食べたいと思っているかもしれませんし、掃除や片づけにしても、一緒に暮らす相手がいたから、しかたなくやっていただけかもしれません。年齢とともに、親の好みやライフスタイルが変わった可能性もあります。昔の親のイメージは捨て、現在の親が望むものは何か、一度聞いてみてはいかがでしょう」(池田さん)
家事をやりたくてもできないという状況なら、民間や自治体の家事代行サービスや食事の宅配などを活用するのも一案。介護認定されていない高齢者向けサービスを提供している自治体も増えているので、チェックしたい。

《見守り》 安心・安全の確保には、ITとマンパワーを併用して
「倒れているのに、誰にも気づかれず、長時間放置されたままとなっては一大事です。それを防ぐのに最適なのが、見守りカメラ。ふだんの暮らしはもちろん、地震や洪水といった災害時でも、カメラを通じて親や家の様子が確認できますしね。カメラとビデオ通話機能が一体になったアイテムなら、なおよし。こちらから親に呼びかけることもできますから」(工藤さん)
設置は、寝室やリビングなど、親が長くいる場所やよく利用する場所に。まだまだ元気な親や、監視されているようでイヤという親の場合、玄関先のように、親の生活圏から比較的離れたところだけでもOK。玄関ドアやトイレなどに人感センサーをつけ、“動き”を確認することから始めるのも手。
「マンパワーも、ぜひ併用を。牛乳・お弁当の配達など、一日に1度は誰かが訪問するようにしておくと、安否確認ができるうえに、親もコミュニケーションの機会がもてます。私は、『何日か牛乳が置きっぱなし』など、異変があった際は連絡をくれるよう、お願いしていました。また、親の家を訪ねる際は、ご近所やかかりつけ医にもあいさつにいき、何かあれば知らせてくれるよう、頼んでおくと安心。民間や自治体の見守りサービスを利用するのも一案です」(池田さん)
火事のリスクは、IHコンロや、自動消火装置がついたガス台に換えることで軽減を。また、親が住む地域のハザードマップと最寄りの避難所などの情報は、親が目につく場所に置いておくとともに、子供も把握しておきたい。「親に、新しいアイテムやサービスの導入を提案する際は、言い方にも気をつけて。親にもプライドがあるので、子供に上から目線で指図されたら、気分を害し、反発するかもしれません。まずは感謝やほめ言葉を口にし、親を認めているという態度を示して。そのうえで提案すれば、親も聞く耳をもつだろうと思います」(小野寺さん)

ますます進化!【おすすめの見守りアイテム】




公的・民間のサービスも充実
●郵便局「みまもり訪問サービス」
郵便局社員が月1回約30分親の家を訪れ、会話を通じて生活状況を確認し、結果を家族にメールで報告。利用料は月額¥2,500。家族の要請に応じて警備会社が駆けつけるオプションも(プラス月額¥880。駆けつけた場合別料金)。
●セコム・ホームセキュリティ「親の見守りプラン」
急病時など、ペンダント型の救急ボタンを握るだけで24時間365日、セコムが自宅に駆けつけ、必要に応じて119番通報や家族にも連絡。防犯や火災、非常などの異常時も駆けつける。レンタル料金は月額¥4,840~。※工事料等は別
●自治体独自の高齢者見守りサービス
主に65歳以上の一人暮らしや高齢者のみ世帯を対象に、自宅を訪問する見守り活動を行う自治体が増加。話し相手になる、買い物や病院に付き添うなど、自治体によって内容や頻度、料金などが異なるので、まずはリサーチを。
《防犯》高齢者をねらった詐欺は、ハイテク機器の活用&ご近所付き合いでブロック
「高齢者の場合、金銭的な被害だけでなく、精神的ダメージも心配。だまされたショックが引き金になって認知症を発症してしまうケースもありますから」と、池田さんも警鐘を鳴らす。
「親の状態にもよりますが、私のおすすめは、物理的にブロックすること。電話機は、着信履歴が残るナンバーディスプレイつきや、登録されていない番号は着信拒否できるものに換え、遠隔対応が可能なドアホンなどを活用してはいかがでしょう。親がスマホを使っている場合、あやしい情報にアクセスできないようフィルタリングサービスを利用したり、アプリ内課金を制限したりするのも重要です」(工藤さん)
「親に連絡をする際、『今日は変わったことなかった?』と声をかけて。『知らない番号から電話があったのよ』などと返ってきたら、『こういう詐欺が増えているから気をつけてね』とさりげなく注意喚起すれば、親も受け入れやすいと思います」(池田さん)
また、こうしたトラブルにも、ご近所付き合いは有効。地域で頻発している詐欺の話が耳に入れば、親も警戒するだろうし、あやしい訪問があった際も、すぐにご近所に相談すれば、大事にいたらない可能性もある。常に人の出入りがあれば、詐欺師は警戒し、近づきづらいというメリットも。

効果大!【詐欺を未然に防ぐアイテム】



《人付き合い》子供からの情報提供とトライ&エラーの気持ちが大切
「言語能力をキープするには、社会との接点は不可欠。外に出かけず、テレビだけが友だちという状態では、身体機能も認知機能も衰えやすくなりますし、気持ちもふさぎがちに。特に父親は、会社以外のコミュニティをもたずに生きてきた世代でしょうから、孤独に陥りやすい傾向があります」と、小野寺さん。工藤さんも、「介護が始まれば、ヘルパーさんが出入りしてくれたり、デイサービスを利用したりと、社会との接点は意外と増えるもの。介護前の今が、一番悩ましい時期かもしれません」と、指摘する。
親に社会との接点をもたせるために、子供が真っ先にトライしたいのは、情報を提供すること。
「今や、情報はネットを通じて収集する時代。裏を返せば、ネットを利用しない親は、どこで、何が行われているか知らないから、外出しないだけかもしれません。まずは、親が興味をもちそうな情報を提供することから始めてみては?」(小野寺さん)
「地域包括支援センターは、高齢者向けの行事や集まりの紹介もしています。親が気乗りしないなら、子供だけでも、情報収集をしに出かけてみるとよいと思います」(工藤さん)
もっとも、親の気持ちを無視して、強引に外出させようとするのは禁物。「外で人と交流するより、家で読書や趣味に没頭するほうが楽しいという親もいます。いろいろ紹介するのは賛成ですが、その時々の親の気分や状況に合わせ、『行っても行かなくてもよし』くらい鷹揚に構えていたほうが、親子ともに心穏やかでいられます。また、タイミングもあるので、一度紹介してうまくいかなくても、さじを投げず、トライ&エラーの気持ちで取り組んでほしいですね」(池田さん)

《お金の管理》まずは月々の収支を把握、資産については様子を見ながら
単刀直入に、「収入はいくら? 支出の合計は?」と切り出すより、さりげなく、いろいろな角度から聞き出すのがベター。
「親が恥ずかしさや警戒などから、本当のことをいわないケースもあれば、親自身把握できておらず、収支が合わないケースもあります。なので、質問を変えながら、親がいっていることが正しいかを探り、具体的な数字を割り出していきましょう」(池田さん)
例えば、「私たち世代の年金は〇〇円くらいといわれているけど、お母さんはどのくらいなの?」「生活費は月いくらと決めている?」「旅行や遊びにいくときのお金は、生活費とは別?」「保険は、どの口座から引き落とされるの?」「入院した場合のお金はとってあるの?」といった具合。複数の口座を所有し、使い分けている親も多いようだが、この先管理するのが大変になるので、今のうちにスリム化を。少なくとも、年金が入る口座と、光熱費を引き落としたり、生活費を引き出したりする口座は、ひとつにまとめておきたい。
「認知症が心配になってきたら定期預金は早めに解約し、キャッシュカードで引き出せる普通預金に移行してもらいましょう。認知症がすすむと、解約できなくなるかもしれませんから。ただし、資産を聞き出すのは慎重に。親が不信感を抱く危険性も」(池田さん)

【月々の収入】
公的年金 〇〇円 〇〇銀行
個人年金 〇〇円 ××銀行
その他 〇〇円 △△銀行
その他 〇〇円 ××銀行
合 計 〇〇円
【月々の支出】
生活費 〇〇円 〇〇銀行
保険料 〇〇円 〇〇銀行
遊興費 〇〇円 ××銀行
その他 〇〇円 △△銀行
合 計 〇〇円
心のケア編
《親の重さ》親へのモヤモヤ解消は“アンビバレントな関係”と認識することから
そもそも親子は、「大好きだけど、わけもなく冷たくしてしまう」など、相反する感情を抱きやすい関係だとか。子供は、親の子供であり続けたい気持ちと、独立したひとりの人間だという気持ちの間で揺れ動き、親も、いつまでもかわいいわが子という思いが拭いきれない。そんなふうに、両者が依存と自立の間を行ったり来たりしていると、こうした“アンビバレント(相反)な関係”に陥りやすいそう。
「親子といえども、別人格で、別の人生を歩んでいるわけです。優先すべきは、自分の人生であり、生活。時代も変化しているのですから、古い慣習にとらわれず、第三者の手を借りつつ、無理のない範囲でケアをすればいいのではないでしょうか」(小野寺さん)
高齢者の自立は、今後ますます求められるはず。それをサポートするのも、親のケアのひとつかもしれない。

《子の重さ》自己嫌悪に陥ったら、「しかたがない」という言葉が有効
親を世話する気になれず、そんな自分を責めてしまうケースもありそう。「親子関係が良好でないとしたら、いたわる気になれなくて当然です。あまり自分を責めないで。ただ、親子の役割が逆転する時期だという視点はもってほしいですね。親が、子供に頼る時期に入ったのだと認識することで、親への気持ちや行動が、少し変わるかもしれません」(小野寺さん)
親に対するきょうだい間の温度差も悩ましいところだけれど、「状況や立場の違いを認識し、それぞれ得意分野を生かして役割分担を」と、工藤さん。「きょうだい全員が同じようにかかわるのはむずかしいし、その必要もないと思います。話し相手になる係、IT化や手続きに関する作業を引き受ける係、費用面のサポートをする係など、役割分担すればいいのでは? ただし、親がどういう状況かという情報は、共有しておくと安心です」(工藤さん)

親が元気なうちに「シニアプラン」の話し合い

終活ではなく「介護準備」なら 親子ともに取り組みやすい
最低限押さえておきたいのは、介護に際して連絡をとりたい親族や友人・知人、保険証や通帳の保管場所といった基本情報、生活費の収入・支出、介護と終末医療に対する希望。「自分ひとりが親から聞いただけという状況は、避けたほうが無難。特に終末医療に関することは、自分以外のきょうだいが知らなかったばかりに、トラブルになったというケースが少なくありません。ベストなのは、きょうだい全員がそろったところで、親から話を聞いて、内容を記録しておくことです」
それには、エンディングノートが有効そうだけど、親に死を意識させるようで、子供から、「そろそろ書いて」とはいい出しづらい。
「私がセミナーなどで活用しているのは、シニアプランシートです。介護準備のためのものという位置づけなので、ハードルが低いのではないかと思います。実際、このシートを使って、義理の親からスムーズに、介護やお金など必要な情報を入手できたかたもいらっしゃるんですよ」
シニアプランシートには、下記に掲載した項目のほか、生活費・資金プラン、資産状況、伝えておきたいことなどで構成されている。親が即答できないものは、いったん飛ばしても構わないし、一度で完成できなければ、二度、三度に分けて取り組んでもOK。親があらかじめ記入したものを、あとできょうだいで確認するなど、それぞれの事情に合わせ、やりやすい方法で活用を。
「親の希望や状況が変わったら、そのつど書き直し、記入した日時を入れておきましょう。いつでも書き直せると思えば、親も気楽に取り組めると思います。最低でも年に1回、お正月やお盆など、家族が集まったときに、見直してほしいですね。このシートが、これからのことについて、親子で話し合ういいきっかけになればうれしいです」
シニアプランシートに記入することから始めよう!
基本情報
きょうだい・親戚の名前、連絡先
近所の知人・友人の名前、連絡先
かかりつけの病院の名前、連絡先
【 保管状況 】
健康保険証の携行状況 (外出時携行or家に保管orそのほか)
健康保険証の保管場所
介護保険証の保管場所
通帳・キャッシュカードの保管場所
年金証書・民間保険証書 などの保管場所
終末医療の希望
● 病名・余命の告知
□ 告知をしてほしい
□ 告知をしてほしくない
□ そのほか ( )
● 尊厳死
□ 希望し、宣言書を書いてある
□ 希望し、まだ、宣言書を書いていない
□ 希望しない
● 緩和ケア
□ 希望する
□ 希望しない
● 延命治療
□ 希望する
□ 希望しない
● 臓器移植
□ 希望する
□ 希望しない
介護の希望
● 介護を頼みたい人なし
あり ⇒ 名前( )
□ 本人の了承を得ている
□ 本人の了承はまだ得ていない
□ そのほか( )
● 介護を始めてほしい時期
□ 元気なうちに自分で決める
□ 判断力がなくなってきたとき
□ 一人暮らしになったとき
□ ひとりで暮らせなくなったとき
● 介護を受けたい場所
□ 自宅
□ 希望なし
□ そのほか ⇒
□ 介護保険の施設
□ 民間有料老人ホーム
□ サービスつき高齢者向け住宅
□ どこでもよい
□ そのほか( )
● 介護にかかるお金のかけ方
□ できるかぎり優雅に暮らしたい
□ 資産の範囲でお金をかける
□ 毎月の年金でまかなえる程度
□ あまりお金をかけない
● 介護にかかるお金の準備
□ 自分で準備していない
□ 自分で準備している
⇒
□ 現預金(およそ 円)
□ 保険( 円)
□ そのほか( 円)
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