心を満たす“ご褒美ごはん”で自分をかわいがる【亜希のウェルビーイングでいこう!】

うれしい日も、揺れる日も。その瞬間に亜希さんが感じたことを、まっすぐに。何げない気づきが、私たちの心をふっと軽くしてくれるはず。自由に、ありのままに。50代の頼れる先輩に聞く、“心地よい生き方”。

vol.6「毎日の食事で、自分をかわいがる」

亜希さん
亜希さん
亜希さん

カーディガン¥35,200/ボウルズ(ハイク) ピアス・ネックレス/スタイリスト私物

木製の円卓に置かれた和食。手前に茶色の玄米ご飯、その横には赤と白の模様の皿に煮物、奥には汁物と焼き魚が盛り付けられている。右手に箸を持つ手が見える。

おなかより、心を満たす。今の私のご褒美ごはん

振り返ってみると、以前の私の食事は自分のためというより、家族を支えるためのものでした。でも子供たちが成長し、最近ではひとりで食事をとる時間も増え、食への矢印がやっと自分に向いてきました。こんな日が来るとは夢にも思わず、地味にこの感じを楽しんでいます(笑)。

現在は長男とふたり暮らし。息子は就職したこともあり、毎日家で食べることもなくなりました。私も仕事のときはお弁当や外食が増えるので、ここ数カ月は朝ごはん、朝の時間を大切にするようになりました。たっぷりのワカメ入りのお味噌汁と納豆はいつでも食べられるようにしています。ワカメはミネラル豊富だし、海藻類は外で食べる機会が意外と少ないので、そういう食材は家でとるように心がけています。納豆や漬け物のような発酵食品も腸内環境を整えてくれるので、お守りみたいな感覚でとるように。昔だったら想像がつかないほど、一汁二菜くらいの静かな朝です。

最近おいしいワカメを見つけ、必ず多めに買うようにしています、塩蔵ワカメなので日持ちするし、友人にも気軽にこれおいしいよってあげられる。高確率で喜んでもらえて、また友人たちもリピートしていく。リレーでいうとバトンをつなぐような。まずは自分のまわりの人たちから一緒に食をつないでいくと、心が豊かになる気がします。あれ? これぞ究極のウェルビーイングなのかも?(笑)

みんなそれぞれ自分への食のご褒美ってありますよね。仕事でがんばった日や、誕生日、子育てでナイスアシストできたときなど。そんなとき、おいしいチョコレートやケーキ、高級ワインを買ってみたり、お寿司を食べたりする人もいるかもしれません。私の場合は、特別なものというよりは毎日食べるものを選びます。卵やお味噌、かまぼこや油揚げ、お豆腐など、いつもよりちょっといいものにしてみる、というのが今、自分が喜ぶご褒美なのだと思っています。

正直ひとりのときはあまり料理をしたくないし、洗い物も減らしたいのが本音です。だからごはんに漬け物だけでもいいかと思う日もあります。でも、そんなときこそおいしい卵やお豆腐があるだけで、ごはんを3杯食べたような満足感を得られるんです。おなかをいっぱいにする「腹パン」より、心が満たされる「心の腹パン」のほうが、圧倒的に幸福度が高い気がします。

空腹を満たすためだけに選んで食べることと、自分の好きなものを選んで食べることが同じ1食なら、なるべく自分の心と体が喜ぶものを選んであげたい。それは添加物をいっさい使わないとかではなく、スーパーで見つけたかんぴょう巻き(私はつい手がのびます)でも買ってきたお総菜でも、そのとき自分が食べたいと思ったものでいい。私にとっての健やかさのひとつは、なんてことない毎日の食卓から生まれている気がします。完璧な食生活を目ざすのはむずかしいけれど、たまには自分の心と体を少し過保護にしてあげる。食べたあとの満足感の中に、自分をかわいがってあげたなぁという感覚、それが小さな喜びに変わり、積み重なっていく。私たち世代に必要なご自愛です。

エクラ読者の皆さんも、#チーム心の腹パン、の仲間に入りませんか?

今月の「亜希」だより

今月の「亜希」だより

「わが家には、8月が誕生日の人が2名います。焼き肉屋さんでお祝いをしようかなぁ……と思ったけど、結局うちですき焼きにしました! 私の誕生日以外はいつもわが家で集まることになり、私がごはんを作ることになります(笑)」

亜希
亜希
亜希

あき●’69年、福井県生まれ。モデル、ファッションブランド「AK+1」ディレクター。現在は日テレ系情報番組『DayDay.』にて、木曜レギュラー(隔週)としても活躍中。その人気コーナーを書籍化した『DayDay.亜希のざっくりキッチン』(ワニブックス)が好評発売中。

photography:Yutaro Yamane(TRON) hair&make-up:Tomoko Noda
styling:Shizuka Yamazaki( Aki) Hiroyo Aoki( food) model&text:Aki ※エクラ2026年11月号掲載

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