これ見よがしじゃない、けれど存在感がある。優しい、と同時に強くもある。こんなふうに生きたいと思わせてくれる憧れの人、石田ゆり子さん。時折見せる、凛としたその表情をつくっているものとは。
自分の体を変えられるのは、自分だけだから
コート¥433,400・パンツ¥300,300/コロネット(ランバン) ピアス(右)¥72,600・(左)¥73,700/ヒロタカ 表参道ヒルズ(ヒロタカ) 靴¥247,500/ジャンヴィト ロッシ ジャパン カスタマーサービス(ジャンヴィト ロッシ)
(インタビュー前編の続き)
このしなやかな強さに、憧れる。ふんわりとした笑顔でコーティングされた強靱な芯は、いったいどこから?
「全部体からです。健康なら、すべてうまくいく。私、そう信じています」
10代を通して、水泳に明け暮れた。
「もうね、練習で一生分どころじゃない距離を泳ぎました。試合前には毎日10㎞。あれを乗り越えたのだから、何も怖くないという気持ちが、どこかにあります。それにもともと、こつこつこつこつ、運動を続けるのが好きだし、楽しい。自分の体と向き合うことが好きなんです」
インスタグラムにも、頻繁にトレーニング風景がアップされている。
「絶対に裏切らないんです、体は。まずは血流をよくして、例えばピラティスで自分の体の状態を知ること。私もそうですが、たいていの人は体のどこかがズレている。それを正しい位置に戻すことが大事」
体が正常な形に戻ると心がほぐれて、精神のバランスもとれてくる。
「生きること自体が、楽になってくるんです。自信がついて、すべてのことがよい方向に変わるから。『運を動かすと書いて運動』って、私のジムのコーチがいっています(笑)。そしてなにより大切なことは、自分しか、自分の体を変えることはできないということ」
自分を変えられるのは、自分だけ。 体と心はつながっているから、 動いたぶんだけ、生きるのが楽になるんです
体の素となるのは、食。最近改めて、料理に興味がわいてきたという。
「すごい料理じゃなくて、冷蔵庫にあるもので、例えばたった1本のにんじんやきゅうりで、ちゃちゃっとひと品作れる人になりたい。それも、おいしくなくちゃ、ダメなの。あと、食べすぎないこと。量をコントロールすると、体ってこんなに変わるんだって、最近学んだんです。ちょっとずつちょっとずつ胃を小さくしていくことが、最近の課題かな」
自分を見つめて、自分を整えて、自分を育てる。そして、これから。人として、俳優として。
「正直いうと、そんなに野望はなくて。とにかく心身健康で、日々ていねいに生きたいな、と思っています。そのうえで、自分に与えられたものをちゃんと責任をもって果たしていきたい」
生き方にも、芯がある。シンプルで、たくましい。なのに、なぜこの人はこんなにかわいいんだろう!
いしだ ゆりこ●’69年、東京都出身。’88年にNHKドラマ『海の群星』にてデビュー。以降、ドラマや映画、舞台、執筆など、多岐にわたり活動。映画『汝、星のごとく』が10月9日に公開。
Information
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS』
©2026劇場版『TOKYO MER』製作委員会
首都直下地震が起こり、喜多見(鈴木亮平)がチーフドクターとして率いる新生TOKYO MERはチーム一丸となって被災現場に向かう。首都機能が失われた中、赤塚都知事(石田ゆり子)はこの災害にどう立ち向かうのか? 出演は鈴木亮平、賀来賢人、赤楚衛二、菜々緒、石田ゆり子ほか。公開日調整中。
撮影/浅井佳代子 ヘア&メイク/岡野瑞恵(storm) スタイリスト/岡部美穂 取材・原文/岡本麻佑 ※エクラ2026年9月号掲載