人気韓国ドラマのセリフやタイトルに注目し、ドラマ鑑賞がもっと楽しくなる豆知識をご紹介。今回は、7月31日(金)からNetflixでの独占配信がスタートした韓国映画『ワイルド・シング』から、胸が熱くなるフレーズをピックアップ。
『ワイルド・シング』
Netflix映画『ワイルド・シング』独占配信中
2026年6月3日に韓国で公開され、累計観客動員数130万人を突破したコメディ映画。俳優歴23年のベテランとなったカン・ドンウォンが、『ウンジュンとサンヨン』のパク・ジヒョン、『遊んでくれる彼女』のオム・テグと共にアイドル役を演じ、ブレイクダンスにも挑戦。名バイプレイヤーのオ・ジョンセは、ライバルとなる“バラード王子”に変身。キャスト陣の大胆なイメージチェンジが話題を呼びました。
あらすじ
あるスキャンダルから解散に追い込まれた2000年代の人気K-POPトリオ。それから20年の時を経て、1度限りの再結成コンサートを目指す3人の行く手には、一難去ってまた一難...!?
このフレーズに注目!
「일생에 기회가 세 번밖에 없다고? 너무 적잖아, 너무 억울하잖아! 살면서 세 번쯤 실패할 수도 있는거지! 기회가 한 수십 번은 돼야 되는 거 아니야?」
(人生でチャンスは3回? それだけじゃ悔しいだろ! 3回失敗することもある! チャンスは何十回もあるべきだ)
突然ですが私、韓国俳優の中でカン・ドンウォン様が一番好きでして(様呼びさせてくださいませ)。まず、顔がドンピシャでタイプでして。韓国の人に「理想のタイプは?」と聞かれたら迷わず「カン・ドンウォン」と答えるくらいには好きでして。そのたびに「あぁ……(救いようのない面食いだ)」と相手を困らせてきました。入りはもちろん、映画『オオカミの誘惑』です。
『ワイルド・シング』は、今年6月に韓国で公開されたカン・ドンウォン様の最新主演作。社会派作品やアクション作品などで活躍してきたカン・ドンウォン様が、H.O.TやSechs Kiesを彷彿とさせる第1世代K-POPアイドルのビジュアルに!? しかも、“ダンスマシーン”キャラでブレイクダンスを踊る!? と事前情報から気になりすぎて、6月に渡韓した際にしっかり劇場で観て参りました。
映画はドラマと比べてOTTを通じて配信されるまでのラグが大きい傾向にありますが、本作は韓国上映から約2カ月でNetflixに登場! それならば、紹介しないわけにはいかないと思った次第です。
Netflix映画『ワイルド・シング』独占配信中
本作は、かつて歌謡界を席巻した男女混成グループ「トライアングル」が、20年ぶりに再集結して一度限りのステージに立つまでのドタバタ珍道中を描いた物語。
リーダー兼ダンス担当として活躍したヒョヌ(カン・ドンウォン)ですが、現在は唯一のレギュラーだったラジオ番組も終了して、ほぼニート状態。そんな彼のもとにEXPO誘致イベントへの出演オファーが舞い込みます。プロデューサーから出された条件は、メンバーが全員揃った“完全体”で懐かしのヒット曲をパフォーマンスすること。
芸能界で生き残るための最後のチャンスだと思ったヒョヌは、ソロアルバムの制作費を返済するために保険の営業マンになったラッパー・サング(オム・テグ)と、芸能界に見切りをつけて玉の輿に乗ったセンター兼メインボーカルのドミ(パク・ジヒョン)をなんとか呼び戻し、一度限りの復活ステージに立つために、江原道にあるイベント会場を目指すのですが……。
その道中、昔ギャラを持ち逃げした事務所の代表にそっくりな男(シン・ハギュン)と、当時ライバル関係にあった万年2位の“不運のバラード王子”ことチェ・ソンゴン(オ・ジョンセ)が図らずも同乗し、すったもんだの末にパトカーに追われることになるなど、ハプニングが連発。ソウルから江原道までは車で2~3時間のはずが、 一向に着かない。このままでは本番に間に合わない! というドタバタぶりが本当におもしろくて声を出して笑ってしまいました。
悪あがきでもいい! 諦めない大切さ
リハに間に合わず、陽も傾き始め、さすがにもうダメだ……と誰もが諦めても、ヒョヌはプロデューサーからの電話に「もう着きます。後でお会いしましょう」と力強く返事をして、こう続けます。
「일생에 기회가 세 번밖에 없다고? 너무 적잖아, 너무 억울하잖아! 살면서 세 번쯤 실패할 수도 있는거지! 기회가 한 수십 번은 돼야 되는 거 아니야?
(人生でチャンスは3回? それだけじゃ悔しいだろ! 3回失敗することもある! チャンスは何十回もあるべきだ)」
過去の栄光が忘れられず芸能界にしがつみついていたヒョヌ。でも裏を返せば、一番しぶとく再起のチャンスを待っていたのもヒョヌなのだと感じさせられるセリフです。
たしかに、人生100年時代なんだからもっとチャンスは訪れていいし、たぐりよせたいし、掴みたい! それまでケラケラと笑いながら観ていたのに、このセリフが胸にグッと来て、目頭がジーンと熱くなりました。ヒョヌが駄々をこねる子どものように言うのがまたいいんですよね。「あ、大人もわがままになっていいんだ」と気づかされたと言いますか。
ラストを飾る「トライアングル」の復活ステージは、本物のアイドルさながらの華やかさ。カン・ドンウォン様の本気のヘッドスピンは必見ですし、超がつくほど内向的な性格で知られるオム・テグと上品でクールなイメージのあるパク・ジヒョンの180度異なる姿に、役者魂を感じました。
「トライアングル」の「Love is」、オ・ジョンセが演じるチェ・ソンゴンの「ニガチョア」はフル尺のMVもありますので、本編と合わせてチェックしてみてください。特に「ニガチョア」は、しばらく口ずさんでしまうはずです(笑)。
K-POPアイドル、俳優にインタビューを行うフリーランスライター。学生時代からライターとして活動、韓国在住経験もあり。
この連載では、韓国ドラマのセリフやタイトルに注目し、ドラマ鑑賞がもっと楽しくなる豆知識をご紹介。韓国語能力試験(TOPIK)の最上級である6級を取得したライター・轟友貴が、独自の視点でお届けします。