1300年の歴史をもつ古都・奈良。東大寺や春日大社、興福寺など、世界遺産や国宝の宝庫。最近はそんな奈良の歴史と静寂に身を置けるハイエンドホテルが増えている。
登大路ホテル
世界遺産の興福寺に隣接する
『登大路(のぼりおおじ)ホテル』の客室は1室を除き、すべて興福寺に面している。スイートルームからは現存する八角円堂のうち、最も美しいと賞賛される国宝、北円堂を望むことができる
静かな都に芽吹く、スモールラグジュアリーな宿
近鉄奈良駅から徒歩3分という好立地ながら、興福寺の旧境内にあり、静謐(せいひつ)な時間が流れるホテル。客室数は全13室と少なく、’08年のオープン時は会員制だったその当時の空気感が今なお残り、ひそやかな贅沢さを醸し出している。’22年には食、音楽、歴史をコンセプトにリニューアル。レストランではクラシカルな技術を大切に、素材やソースの組み合わせの妙を楽しめるフランス料理を堪能。食後は、創業時の面影を色濃く感じるオーセンティックなバーでお酒を楽しんだり、最上級の音響設備を備えたサロンでくつろいだり。客室の窓の外には興福寺の境内が広がり、ホテルに面する奈良公園の朝散歩も気持ちよく、悠久の歴史に思いを馳せることができる。
スイートルームから望む国宝、北円堂
興福寺の常緑樹が間近に迫るデラックスルーム
アペリティフを楽しんだり、宿泊者専用のサロンからもお酒を注文できるバー
夜のコースから。ジュドヴィアンドを添えたアワビの瞬間ソテーとカリフラワームースのブルギニョン
昼は地元のマダムでにぎわうレストラン
Data
奈良県奈良市登大路町40の1
☎0120・995・546
1室1名1泊朝食つき
デラックスルーム¥75,000 〜
https://www.noborioji.com/
撮影/高見尊裕 取材・原文/天野準子 ※エクラ2026年5月号掲載