自由に、豊かに旅を楽しむ、おしゃれなあの人たち。旅先でも、その人らしい“マイ・スタイル”は揺らがない。厳選されたスーツケースの中身から、着こなしのルール、旅を快適にする愛用品まで、この夏の旅支度を徹底取材。フィロソフィが息づく、彼女たちの旅のスタイルを一挙公開!
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5泊6日のマヨルカ島のリゾートステイ
モデル・MAROAプロデューサー 中林美和さん
なかばやし みわ●’79年、東京生まれ。16歳から女性誌の専属モデルに。2児の出産後も多数の媒体に出演。’18年にナチュラルスパブランド「MAROA」を立ち上げ、現在は代表兼プロデューサーも務める。
仕事の合間を見つけて、年に3〜4回は必ず海外へ出かけるという中林さん。スペイン・マヨルカ島は、今回が初めての旅。「抜けるような空と青い海、街も色彩豊か。旅の装いも、少し冒険するくらいの色使いがちょうどいいんです」。フライトスタイルは、「プッチ」のワンピースに、「サムシング」と自身がコラボレーションしたデニムを重ねて。「『マルニ』のサンダルはとにかく歩きやすく、疲れ知らず。旅には欠かせない存在で、色違いでも愛用しています」。仕上げは、「エルメス」のイエローのミニボリード。旅スタイルを軽やかに彩るアクセントに。スーツケースは長く愛用している「リモワ」。旅慣れた中林さんらしい使い込まれたたたずまい。「使いやすく、とにかく安心!」
色も柄も自由に! 空港や現地 でショッピングも楽しみます
「ヨーロッパのハワイ」ともいわれるマヨルカ島は、のんびりとしていて、自然と笑顔になれる幸せな場所。島の空気感のおかげか、どんな装いも不思議と様になるので、ふだんはしない色使いや柄合わせも、思いきり自由に楽しめます。逆にシンプルすぎると少しもの足りないから、Tシャツがわりにレースのブラウスを選んだり、黒のパンツもプリントものに。服以上に多く持っていくのは靴。ジュエリーもカラーストーンを中心にそろえます。空港の免税店や現地でのショッピングも楽しく、それもまた旅の醍醐味のひとつ。少ない日程の滞在を快適にしてくれるのは、いつも以上にケアする「腸活」。コスメは厳選して、少なめにまとめます。
Hat & Bag
旅気分を盛り上げるかわいらしいハットはスペイン、バッグはフランスの旅先で購入
Relaxing Style
ホテルでは「サカイ」のパンツと「プッチ」のトップスを。「エルメス」のミニバッグと「ピエールアルディ」のトングサンダルでメリハリを
Sunglasses
軽くて心地よいフィット感の調光レンズのサングラスは、鯖江のブランド「ノチノオプティカル」
Jewelry & Lingerie Case
収納しやすい布製のジュエリーケース(上)は「ソニアリキエル」。ランジェリーは「ヴェルニカ」のポーチに
Scarf
防寒と日焼け対策にシルクの大判とカシミヤシルクの「エルメス」のカレはマスト
Jewelry
旅には「人と被らない」カラーストーンのリングを。ピンク系のリングはいずれも「マリー・ド・ビー」。「ユタイ」のリングは誕生石のアクアマリン
Shoes
フライトにも旅先にも「シャネル」のバレエシューズは万能
Cosmetics
基礎化粧品は「ラ・メール」のトラベルセット。日焼け止めは「クレドポー」と「ラ・メール」。「シャネル」のコスメはチークとリップがわりに。機内で愛用しているアルミ製のカッサは「ナガエプリュス」
Supplement & Wet Sheet
「食事が変わっても体が軽いまま」を保つ酵素も旅に欠かせない。お風呂に入れないときにも便利なフェミニンシートは防腐剤を使用せず、手や口にも使えるのがうれしい。どちらも中林さんのブランド「MAROA」の商品
Blouse
可憐なボヘミアンブラウスは「イザベルマラン」
Pants
かさばらず旅に最適な花柄のシルクパンツは「シャネル」
Dinner Style
小物使いで、シックにドレスアップ!
ドラマティックな「ピンコ」のワンピースに、「ザラ」のビーズのバッグ。ハットは「ヘレン・カミンスキー」。「シャネル」のトングサンダルを合わせて
パリの家へ2週間の旅
マディソンブルー ディレクター・デザイナー 中山まりこさん
なかやま まりこ●’80年代よりスタイリストとして国内外で活動後、’14年自身のブランド「MADISONBLUE」をスタート。 現在パリで新たなプロジェクトを準備中。
旅であれ、装いはいつもどおり。正装の席にはタキシードルックで
パリの家には3カ月に一度ほどのペースで通い、毎回2週間ほど滞在しています。日本と変わらず仕事をしながら、合間には3泊4日ほどで南西部のビアリッツやモロッコへ、夫婦や家族で小旅行に出かけるのもパリならではの楽しみです。そのために特別なものを用意することはなく、いつものカジュアルな装いに、夏小物と水着を加えるだけ。一方、メゾンブランドのガラディナーに招かれる日は、タキシードジャケットを選びます。かつてココ・シャネルがそうだったように、私もあえてドレスは着ません。ダイヤモンドが華やかに輝く装いが多い中、ヴィンテージのシャネルのジュエリーを自由に重ね、私らしい「意味のあるドレスアップ」を楽しみます。
Flight Style
フライトスタイルには「シャネル」のジャケットと大きめのバッグ、靴を。Tシャツと大判のシルクスカーフは「マディソンブルー」。古着のリーバイス501®でシンプルシックに。機内では、時計やジュエリー類は「ルイ・ヴィトン」のペンシルケースに。からまないように、ネックレスを引き手にとめるのもコツ
Shirts
「夏の旅には素材違いの3枚のシャツがあればパーフェクト」。右から張りのあるコットンのバックサテン、乾きのいいラミー、肌なじみのいいウールボイル。アウターとしても重宝する
Resort Style
モロッコへの4泊の旅ならこのセットで。スエードバッグは「マディソンブルー」の新作コラボアイテム。ホテルのプールで必ず泳ぐため、水着はマスト。「エルメス」のビキニに合わせたシャツとカットオフデニム、黒の水着、ビーチサンダルは「マディソンブルー」。ハットは「シャネル」。グラスコードは「ロエベ」。「レイバン」のサングラスは30年来愛用
Shoes
モンクストラップの「ミュウミュウ」の靴はラバーソールで、石畳の街に最適。夏の定番は「エルメス」のオラン
Dress-up
ヴィンテージジュエリーで迫力を加味
メゾンブランドのガラディナーに選んだのは、「マディソンブルー」のタキシードジャケットと「セリーヌ」の端正なパンツ、シャツはフランスの老舗「シャルヴェ」で。バッグと靴、ジュエリーはすべて「シャネル」。2本のネックレスと斜めがけしたロングネックレス。バングルもすべて同時代のヴィンテージ。いずれもパリで見つけた
My Suitcase
スーツケースは軽さと持ち運びやすさ、そして安心感で「リモワ」に。装いにもなじむ落ち着いたブラウンカラー。
香港へ4泊5日の旅
モデル 田丸麻紀さん
たまる まき●15歳でモデルデビュー。現在も多数の紙面を飾っているほか、’04年には俳優活動も開始し以降多方面で活躍。チャリティ活動や、自身のファッションブランドも手がける。
華やかなお呼ばれには、喜びの 気持ちもこめてドレスアップを
香港には現地に在住する友人がいて、家族ぐるみで親交があり、ご家族の結婚パーティに招かれることも。滞在中は、ほかの知人にお招きいただく機会も多く、家族でゆっくり過ごす時間も確保できるよう、現地には4泊ほど滞在します。香港はエネルギッシュな街。ひと目で印象に残る、ひねりのあるアイテムがよく映えます。ジュエリーをはじめとする小物も、小さくても存在感があり、一点一点が装いを引き立ててくれるものを厳選。結婚パーティにはドレスコードがあったり、お招きいただくディナーも華やかで社交的な雰囲気です。一方、家族との時間はリラックスを最優先。心も体もほぐしてくれるアイテムを少し多めに持っていきます。
Lipstick
旅先がシティのときは「赤」を。「アウグスティヌス・バーダー」のリップバームは、植物由来で保湿効果も
Perfume
旅の記憶として現地で購入するパフューム。以前香港で選んだのは「ゲラン」
Headphone
寝る前の習慣が「オーディブル」を聞く没入時間。フライト時にも欠かさない
Aroma Oil
香りに癒される「アロマセラピーアソシエイツ」のオイルも必須
Bags
スーツケースのすき間に入れられて、アクセントにもなる布バッグ
Wedding Party
ドレスコードが「花」という設定のパーティへ。二重仕立てでボリューム感も優雅。アクセサリーがわりになるクラッチバッグは10年ものの「ジャンヴィト・ロッシ」。手もとに華を添えるパールのブレスレットは「MIKIMOTO」
Relaxing Style
ご主人とふたりで行くカフェスタイルは快適に。「リファ」の甘めなリカバリーワンピースに、友人のブランドでオーダーしたパールのネックレスを。「アンテプリマ」のワイヤーバッグは旅の必需品。サンダルは「ヴィッチーニ」
Jewelry
パールのネックレスは「マリーエレーヌドゥタイヤック」と「TASAKI」のコラボレーション。ケースは「ステラハリウッド」
Dinner Style
強めのピンクがインパクトを放って
夜の会食には「プラン シー」のドット柄ワンピースを。「マノロ ブラニク」のパッと目をひくピンクのミュールをポイントに
Slip-On Shoes
「ロエベ」の柔らかいスリッポンはルームシューズにも
Heating Pad
就寝時のカイロはマストアイテム。アジアの冷房対策に最適
Leg Warmer
機内で便利なレッグウォーマーは「リファ」
My Suitcase
使い勝手やアフターケアを考えた結果「リモワ」に。家族のものも入れると大小10個ほど所有。こちらは一番新しいもの。
金沢へ3泊4日の旅
エディター・ライター 松本千登世さん
まつもと ちとせ●エディター・ライター。航空会社、広告代理店、出版社勤務を経て独立。雑誌やWEB、広告を中心に、美容や人物インタビュー、ライフスタイル分野の編集・ライティングなどを手がける。確かな審美眼と美しい表現に定評がある。
装いの印象を決めるのはヘア。 旅にもケアアイテムは欠かせません
学生時代の先輩が金沢のご出身だったことや、親しい友人がこの街に詳しかったご縁から、自然と何度も訪れるようになりました。落ち着いた街並みも、出会う人たちの温かさも魅力的で、訪れるたびに素敵なお店との出会いにも心が躍ります。特にお気に入りは石川県立図書館。ゆっくりと過ごしたいので、3泊して暮らすように旅を楽しみます。服も持ち物も、いつもどおり黒が中心。ジュエリーも色を足しません。夜の食事には、和装のかたがいらっしゃることも多いため、フォーマルな席にも対応できる黒のセットアップを。そして美容アイテム以上に欠かせないのが、厳選したヘアケアセット。旅先こそ思いどおりのヘアでご機嫌に過ごしたいですね。
Travel Style
よそ行き顔のデニムセットアップは「アライア」。「サンローラン」のスニーカーは軽さも魅力。「レスポートサック」の軽量バッグは街でも愛用中
Small Items
「エトレトウキョウ」で見つけたレザーのサングラスとリップケース
Jewelry
さりげなく印象的な「シンメ」のホワイトゴールドとダイヤモンドのジュエリーはシリーズで
Relaxing Style
図書館でくつろぐ日は「バレンシアガ」のTシャツと、「ガブリエラコールガーメンツ」のスカート、ビスチェでウエストをカバーしつつアクセントを。「ボッテガヴェネタ」のシャツをポイントカラーに。サンダルは「ロエベ」。「エントワフェイン」の男性用ハットがハズし役
Dinner Style
お気に入りのレストランへは、「和装のかたを引き立てつつ、静かにラグジュアリーなムードで」。仕立ての美しいジャケットとベスト、パンツは3点ともに「ジア ステュディオス」。「シャネル」のバッグに、靴は「ジルサンダー」。ヴィンテージの「バレンシアガ」のジュエリーでドレスアップを
Scarf
大判スカーフは「ロワン」
Beauty Goods
いつも以上に歩く旅に欠かせない「ドクターズチョイス」の炭酸入浴剤。「ステラボーテ」の美顔器は入浴中にも使える優れもの
Aroma Oil
頭皮マッサージのためのアロマオイルは「アマータ」の「 CD」
Perfume
定番の香水は「ルイ・ヴィトン」の「オラージュ」
Hair Care
厳選ヘアケアセット。「スノーフォックス」のカッサブラシで頭皮マッサージを。ボディとヘアに使える「イトグチ」の日焼け止め。シャンプー&リンスもお気に入りの「ハホニコ」のヘアローション。コームアイロンは「メデュラックス」
My Suitcase
「TUMI」のナイロンキャリーケースは数年前に購入。ジップのある真ん中の仕切りで靴と服を分けられるなど機能的。
ベルギーへ5泊6日の出張
ヒラオインク代表 平尾香世子さん
ひらお かよこ●HiRAO INC代表。ラグジュアリー、アート、ホテル、カルチャー分野を軸に国内外ブランドのPR・ブランディングを手がける。時代を先取りする卓越したセンスで、文化や人、ブランドをつなぐ新たなコミュニケーションを創出する。
出張はシンプル&エレガントに。 最旬の韓国ブランドもお気に入り
ヨーロッパ出張は年に2回ほど。今回はベルギー・ブリュッセルへ。仕事を兼ねた旅ですが、現地の文化や街並み、アートに触れる時間も楽しみにしています。長時間の移動は、くつろぎを優先。美容グッズも機内に持ち込み、乾燥対策やむくみケアを欠かしません。ファッションは、シンプルなアイテムで気負わないスタイリングが中心。ビジネスディナーも飾り立てず、静かなエレガンスを意識します。荷物を増やしたくないので、一着であらゆるシーンに対応できる上質なドレスは欠かせません。ホテルでのリラックスタイムに必要なのは香り。キャンドルや香水はいくつも持参します。トレーニングも欠かさないので、出張でも水着はマストアイテムです。
Relaxing Style
街を散策する日は「プラン シー」のシャツに黒でキレよく。大好きな韓国ブランド「LEHA」のショートパンツと「CUEREN」のサンダルを。バッグは「デルヴォー」
Supplement
愛飲中のサプリメントも必須
Scarf
冷房対策は「プッチ」と「エルメス」のスカーフ
Swimwear
「プッチ」の水着とジップつきで内側が小物入れにもなった便利なシュシュ
Dinner Style
どんな場にも溶け込むエレガントな黒を一枚
ジレにもなる「ザロウ」のドレスに「エルメス」のベルトを。「シャネル」のバッグと、歩き疲れない「名品中の名品」サンダルは「ジャンヴィト・ロッシ」
Face Care
美容グッズは「マイラン」のポーチに入れて機内に。乾燥対策には「ピンクワンダー」のリップ。充電式の美顔器は「ジップ」。コリをほぐすネオヒーラーと、ケースの中身はマスク着用時に使うフェイスヨガボール
Fragrance
「フエギア 1833」の香水、「ディプティック」の香水とミニキャンドルも。サシェとパフュームオイルは「パンピューリ」。いつもの香りで自分らしく
Room Shoes
パリで見つけた「シャルヴェ」のルームシューズ
Travel Style
「LEHA」のジャケットに「メゾンミハラヤスヒロ」のTシャツと「エースホテル」のスウェットパンツを。「モンベル」の軽量キャップは旅先のトレーニング用にも。足もとは「オン」と「ロエベ」のコラボスニーカー
Bag
旅のバッグはしなやかで機能的な「デルヴォー」。チャームにはエアポッズケースも
Hair Care
「H2 ONEST」の水素パウダーはトリートメントに混ぜて使用。ヘアブラシは「スノーフォックス」
Accessories & Watches
時計は「カルティエ」と「エルメス」。遊び心のある「アリータ」のゴールドジュエリーを旅の相棒に
My Suitcase
日本未上陸の「カール・フリードリック」。機能美を極めたデザインとレザーの洗練配色が気に入ってロンドンで購入。
撮影/鏑木 穣(SIGNO/中林さん) 唐澤光也(RED POINT/中林さん私物) 魚地武大(TENT/物) ヘア&メイク/福川雅顕 取材・原文/松井陽子 ※掲載アイテムは私物のためショップへの問い合わせはお控えください ※エクラ2026年9月号掲載