いよいよ秋のおしゃれが開幕! 多様化が進む時代だからこそ、大人にふさわしいトレンドの取捨選択が課題に。そこで、エクラ世代のおしゃれプロ4名が集結。リアルな視点で、大人のための「正解」を指南する。
私たちが語ります!
Ayako Fukuda●上品リュクスを軸に、旬のムードをさし込むセンスでエクラのファッション企画を牽引。「こんなおしゃれをしてみたい!」と思わせるバランス感覚の天才。
Kumi Saito●時代をキャッチする抜群の感性で、ベーシックとモードの両軸に精通。俳優からの指名も多い人気者。ジュエリーブランドAFFECTのディレクターも務める。
Yoko Matsui●自然体で着こなすカジュアルは、自分らしさを見極めるブレない審美眼があってこそ。サーフィンとゴルフを愛し、湘南で暮らすヘルシーなスタイルにも注目が。
Naho Mihirogi●本企画担当エディター。長年きれいめベーシックを貫いているが、50歳を超えてからは、大人にふさわしい「今どき感」の投入バランスを研究中。
買い替えと新規投入、大人にはどちらも必要!
福田 今季はクラシカルやトラッドなど、大人が取り入れやすい流行が戻ってきましたね。
松井 私たち世代になじみ深いテイストだから、身構えずにトレンドと向き合える!
斉藤 シルエットやディテールは確実に進化しているから、そこをどう取り入れるかが大事ですね。
三尋木 確かに。例えばボウタイブラウスはここ数年ずっと人気のアイテムだけれど、今年は少し前までの甘さが削ぎ落とされて、マニッシュな方向に進化してる。
福田 そういうちょっとした変化をキャッチするかどうかで、大人のおしゃれって変わるよね。
斉藤 わかります。この年齢になると、好きなものってアイテム自体はそうそう変わらないから。
福田 素材感にも注目です。今季はレザーやエコファー、ジャカードなど目をひく素材が充実。
三尋木 「トレンド」というと、昔はアイテム自体のことを指していたけれど、今の大人にとっては素材やシルエットの更新がまずは大事。そのうえで、さらに変化が欲しいときは?
松井 私はシーズン初め、いつもの定番ショップだけではなくトレンドの扱いが上手な大人ブランドものぞくようにしてる。そこで一着取り入れてみると、手持ちの服もぐっとフレッシュになるのよね。
三尋木 手持ちにない新規アイテムをプラスする嗅覚も大事にしたいなぁ。シーズンに一着は新規の投入、が古びないコツかも。
斉藤 新しい買い物は純粋にワクワクしますよね。自分を飽きさせないための新陳代謝、必要です!
今買って、すぐに使える秋トレンド
気分は秋! とはいえまだ暑さが残る9月。暑苦しく見えずに今すぐ使えて、確実に新しいムードを取り込めるトレンドはこちら!
素材とシルエットのアップデートが大人のセンスのカギに
辛口に進化したボウタイブラウス
「クラシカルな流行を今すぐ、なら、コットン製のボウタイブラウスに一票。細めのストライプ生地にハイネック、切り替えのカフスなど、ハンサムな要素が今年らしいポイントです」(斉藤)。ブラウス¥69,300/オブリオ
横長フォルムとスエードで洗練の秋ムードに
「横長バッグは、全身のフォルムをモダンに引き上げてくれるパワーが。秋トレンドの2大要素、ビターブラウン&スエードも、小物なら晩夏か
ら取り入れやすいはず」(三尋木)。バッグ(18×33×13)¥86,900/サルーチェ
スクエアトゥでおしゃれな甘さに着地
「メリージェーン風のバレエシューズは、ヨーロッパマダムのスナップでも人気! スクエアトゥと深い秋色で、甘さを大人ぽっく更新できるのがいい」(松井)。靴(右)¥47,300・(左)¥40,700/フラッパーズ(スペルタ)
チュール素材に華やかなフリンジをオン
「9月に夏の白Tのままだと気が引けますよね。秋トレンドの立体感素材に切り替えれば、簡単に印象刷新! ベースはチュールなので見た目以上に涼しい着心地」(三尋木)。Tシャツ¥17,600/ゲストリスト(アイロニング)
きれい色や華やかなマテリアルは ポイント使いで品よく攻略
秋を象徴するレースはスカートで印象的に
「レース素材は、ブラウスよりもスカートで取り入れたほうが上級者感あり。まずはコットンシャツにさらりと合わせたい。グリーンの生地が透ける様がドラマティック!」(三尋木)。スカート¥99,000/オブリオ
季節の変わり目に凜としたブルーシャツを
「今秋のブルーシャツは、やや鮮やかな色出しが特徴。形はベーシックながら、大人の顔色を明るく見せ、確実に新しい気分を運んでくれる一枚は、着るものに悩む端境期に重宝します」(福田)。シャツ¥36,300/ボウルズ(ハイク)
コンサバにならない色柄が今っぽいスパイスに
「トレンドのスカーフも、秋の初めはカジュアル感のあるタイプがさらりと合わせやすい。大げさにならないバンダナ柄とヴィンテージ風のグリーンがしゃれてます」(福田)。スカーフ(65×65)¥93,500/マディソンブルー
多彩にアレンジできるショート丈の赤ニット
「今季キーカラーの赤は、クリアな発色が大人をフレッシュに見せてくれます。薄手のショート丈なら、肩かけしたりTシャツにレイヤードしたり今すぐ活躍」(斉藤)。ニット¥38,500/ザ ショップ スローン 神戸(スローン)
大胆なボリュームで全身バランスを更新
「秋の初めはトラッド感の先取りにセンスが出る気がします。ベージュのチノ風パンツも、フロントのタックデザインでぐっとモダンにアップデート」(松井)。パンツ¥78,100/オーヴィル カスタマーサービス(オーヴィル)
私的に気になる秋アイテムはこれ!
四者四様の「これ欲しい!」をリサーチ。自分らしさを引き立てる秋トレンドは?
「トラッドの更新」がテーマ。シルエットと素材感を新しく!(スタイリスト 福田亜矢子)
エブールの赤ニット
鮮やかなレッドでフレッシュに
「トラッドの王道、赤ニットも、今季のピリッと冴えた発色で更新感を。ジップアップからシャツをのぞかせて着たい」。ニット¥108,900/リトルリーグ インク(エブール)
サードマガジン×ケイ シラハタのスウェットパンツ
カーブしたフォルムが大人のこだわり
「切り替えを駆使した立体形でしゃれ見えがかなうスウェットパンツ。すそがリブではないのもきれいめで高ポイント」。パンツ¥29,700/サードマガジン(サードマガジン × ケイ シラハタ)
ハイクのブルゾン
裏側が中綿入りのキルティング仕様
「ライダース好きの私がひと目惚れ! 軽やかな合皮とスポーティな仕様が新鮮です。スカート合わせで甘辛ミックスに着こなしたい」。ブルゾン¥60,500/ボウルズ(ハイク)
フランク&アイリーンのチェックシャツ
レイヤードのアクセントに活用
「今季のトラッドは、重ね着で大人のワザを見せたい。ニットを重ねたり腰に巻いたり、ポイント使いに便利」。シャツ¥47,300/リトルリーグ インク(フランク&アイリーン)
大人の髪を素敵に見せる今どきの白髪カラー(スタイリスト 斉藤くみ)
ハルノブムラタのジャケット
洗練の立体フォルムにほれぼれ!
「クラシック回帰のムードは、現代的に更新された黒ジャケットで。構築的なパターン技術が見事」。ジャケット¥136,400/ザ・ウォール ショールーム(ハルノブムラタ)
ジア スタジオのブラウス
辛口な色香が漂うノーボタンデザイン
「体を美しく見せるバイアス仕立て。幅広のボウタイもハンサムな印象で、甘くならない点に惹かれました」。ブラウス¥115,500/ザ・ウォール ショールーム(ジア スタジオ)
カオスのトップス
ワードローブに抜け感を足す役割に
「華やかなジャカードトップスは、ジャケットやワイドパンツなどのウール素材に合わせて、テクスチャーミックスの要かなめに!」。トップス¥71,500/Chaos GINZA SIX(カオス)
ハイクのタックパンツ
タックのボリュームがかっこいい迫力を演出
「私のスタイルに欠かせないグレーのワイドパンツ。今季はネイビーのトップスを合わせて、知的クラシカルな注目の配色を楽しみたい」。パンツ¥55,000/ボウルズ(ハイク)
カジュアルをクラスアップさせる「上質なデイリーアイテム」に注目(エディター 松井陽子)
シンメのブルゾン
デニムを格上げするリュクスなボア素材
「ふわふわのファー風素材とブラウン。デニムに間違いなく合うのが決め手に。日常生活では、さっとはおれるショート丈が重宝します」。ブル
ゾン¥79,200/チェルシーフィルムズ(シンメ)
マディソンブルーのシャツ
クラシカルな丸襟にキュンときて
「秋には一枚で、冬はニットを重ねて丸襟とカフスをのぞかせて。明度の高いブルーシャツは、シーズンを通して新しい配色が楽しめそう」。シャツ¥56,100/マディソンブルー
コンテのコート
スタンドネックでトレンチよりも軽やか!
「ドロップショルダーと立体袖が、目新しいアウトラインを描いてくれます。ワントーンでまとめてカジュアルをクリーンに仕上げたい」。コート¥75,900/コンテ 青山店(コンテ)
ジョージ ジェンセンのシルバージュエリー
大人にぴったりなリュクスなシルバー
「私の日焼け肌をトーンアップしてくれる、洗練デザインのシルバーに注目」。ピアス¥102,300・ブレスレット¥275,000/ジョージ ジェンセン ジャパン(ジョージ ジェンセン)
大人好みの「華やかなスパイス」でコンサバベーシックを刷新!(エディター 三尋木奈保)
エブールのチェックスカート
凝ったマテリアルにときめく♡
「アルパカの意匠糸を配したリュクスな素材にほれぼれ。スカートは華やかでなくちゃ!が持論の私に直球でヒット」。スカート¥121,000/リトルリーグ インク(エブール)
エブールの襟つきニット
シャツ襟で顔まわりを凜と見せて
「端正なクラシカル、やっぱりいいよねと再認識できるニット。レーズンブラウン×淡グレーの配色もかなりしゃれてます」。ニット¥42,900/リトルリーグ インク(エブール)
オブリオのブルゾン
旬のスポーティこそ大人のブランドで
「たまには冒険アイテムも。張りと光沢のある素材&レイヤード風デザインで、きれいめ派にも推せる一着。スカートにも合うブルゾンは貴重」。ブルゾン¥110,000/オブリオ
エブールのレースブラウス
甘くならないリーフ柄
「数年おきの周期で気分が向くレースブラウス。シアーな風合いとショート丈でちゃんと今どきに更新できるのが買いの理由」。ブラウス¥34,100 /リトルリーグ インク(エブール)
まだまだ語りたい!大人の秋トレンドTopics
大人の着こなしを活性化させる、今季ならではのおしゃれニュースを4 人からお届け!
モダンに進化したアーガイル柄に注目してみて!
トラッドブームの影響で、アーガイルニットがトレンドにカムバック。「優等生的なアイテムだからこそ、シルエットや素材感で今っぽいセレクトを心がけて。オーバーサイズやシアーな風合いなど、ゆとりや抜け感が漂うものがおすすめ。上品でありながらモダン、大人が欲しい印象が手に入ります」(福田)。
こなれた輪郭を描くゆったりしたロング丈。Vネックで顔まわりはすっきりと。ニット¥49,500/アマン(アンスクリア)
今すぐ着られる、シャリ感のあるシアー素材。短丈もフレッシュ。大人の体型をすっきり見せてくれる。カーディガン¥26,400/ティアラ
エコファーは大人リッチなブラウンで
「リアル?と見間違うほどエコファーの進化が止まらない! 黒だとハードすぎるしベージュだとカジュアルに転ぶので、ブラウンを選ぶのがエクラ的正解です」(三尋木)。
「年々洗練度を増していくエコファー。ブラウンなら大人の落ち着きを備えつつ、確実に鮮度アップ! シーズンムードを高めてくれます」(斉藤)。
なめらかな肌ざわりにうっとり。ポケットつきの幅広サイズでアウターがわりに使える。ストール¥19,800/ゲストリスト(ハウント/ハウント代官山)
リッチなボリューム感がありながら、シルエットはモダン。コート¥97,900/アマン(アンスクリア)
話題の韓国バッグで今どきのしゃれ感を手に入れて
洗練されたミニマルデザインと買いやすいプライスが魅力の韓国バッグ。「トゥティエを持っていると行く先々で"それどこの?" と聞かれます。フォルムと色使いのしゃれ感、実用性も文句なし!」(斉藤)。「ブランドを主張しないデザインが今っぽい。時代をキャッチしている感覚を味わえます」(三尋木)。
TOUT Y EST
韓国バッグ人気の火付け役ブランド。東京・恵比寿の路面店はインテリアも話題に。バッグ(20×33.5×11)¥38,900/トゥティエ
minitmute
表参道に直営店があるミニットミュート。日常使いにぴったりなショルダーはイタリア製レザーを使用。バッグ(19.5×30×10.5)¥52,250/ハナ ショールーム(ミニットミュート)
ROH SEOUL
クリーンなデザインに定評のあるロー ソウル。バケット型も人気。バッグ(25×22×17.5)¥46,200/ロー ソウル
秋の初めにライトウェイトデニムが使えます
9月に入っても暑さが長引く日本の気候に添って、軽量のソフトデニムに熱視線が。「しなやかなはき心地で、とにかくラク!従来の硬いデニムにはもう戻れないかも。薄手の落ち感を生かしたワイドレッグにも大人らしい余裕が漂います。秋色のコンパクトなトップスを合わせてシックに着こなす予定」(松井)。
ヴィンテージ風の色落ちも、ゴワつきのないライトウェイト生地なら大人顔に。パンツ¥47,300/ロンハーマン(RH ヴィンテージ)
空気を含ませる特殊な加工で、柔らかさと軽量性を施した人気モデル。パンツ¥37,400/カイタックインターナショナル(ヤヌーク)
エクラ世代におすすめの新ブランド、その共通項は?
実力派ディレクター、櫛部美佐子さんによる2つの新ブランドが話題。「アンビランはドラマティックなムード、オーレムは現代的なキレのよさ、それぞれ魅力がありますが、どちらにも共通しているのが構築的なパターン技術。袖を通すとオーラが立ちのぼるのを感じます。櫛部さんの才能に感激!」(三尋木)。
AUREME
人間工学に基づいた立体フォルム&上質なナイロンでモードな印象に。防水性のある機能素材。コート¥143,000/オーレム
●オーレム NEWoMan新宿店
東京都新宿区新宿4の1の6 2F
※9月10日オープン
unbilanc
ハレの場でも映えるクラシカルなセットアップ。上質なウールの存在感が見事。ジャケット¥83,600・スカート¥179,300/アンビラン
●アンビラン 玉川髙島屋S.C店
東京都世田谷区玉川3の17の1南館1F
※12月14日までの期間限定ストア
旬のレオパード柄はフラットヒールで品よく
「レオパード柄も見逃せないトレンド。大人は低めのヒールでさりげなく取り入れるのが正解です。タッセルやバックルなど、+αの引き締めデザインがあるとより都会的」(斉藤)。
「着こなしになにか足りない……というときの格好のスパイスに。ポインテッドかスクエア、シャープなつま先で大人っぽく」(福田)。
淡いグレーがブレンドされたグラデーショントーンが、ほかにない美しさ。甲浅のフォルムが全身に抜け感を与えてくれる。靴¥82,500/アマン(ペリーコ)
マニッシュなタッセルとのコンビが新鮮。靴¥45,100/ベイジュ(ピッピシック)
大ぶりな柄使いと黒の太ストラップが、辛口なモードを主張。靴¥171,600/セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
撮影/魚地武大(TENT) スタイリスト/比嘉仁絵 取材・原文/三尋木奈保 ※エクラ2026年10月号掲載 ※( )内の数字はバッグ:縦×横×マチ、スカーフ:縦×横を表し、単位は㎝です(編集部調べ)。