毎年新しい表情が登場し、ワクワクさせてくれるJ12。今年はアイコニックなブラックをゴールドで彩った、28mm径が登場。大人の女性に似合うコンテンポラリー&シックな新作に注目したい。
シャネルのJ12 GOLDEN BLACK 28MM
’00年に誕生したJ12は、たちまち「ラグジュアリースポーツウオッチ」というステータスを確立し、「21世紀のアイコンウオッチ」と呼ばれる存在になった。スタイリッシュな外観と色あせることのないブラックは、素材にセラミックを採用した画期的な発想によるもの。そう、伝統的な腕時計の世界に新風を吹き込んだJ12は、シンプルかつ機能的な服でモード界を変革した、マドモアゼル シャネルのスタイルを今に受け継いでいる。
マドモアゼル シャネルは、服を通してまったく新しい女性像を提示した。彼女自身のように、常識にとらわれず自由に生きる女性。そして快適さを優先するモダンなセンスの持ち主──現代に通じるこれらの視点に深く共感しているのが、ウォッチメイキング クリエイション スタジオ ディレクターのアルノー・シャスタンだ。「私は、シャネルのタイムピースを語るときにはアリュール(魅力)が必須条件であるという考え方が気に入っています」と語る彼は、マドモアゼルの魅力的な物語を現代の時計に表現する。
黒はシャネルにとって特別な色。マドモアゼルはそれまで制服や喪服用とされ、タブーとされた黒をモードに取り入れ、歴史を変えた。彼女の「黒という色にはすべての要素が含まれている。(中略)絶対的な美しさがある」との言葉を体現するような、「J12 GOLDEN BLACK」モデル。ゴールドのインデックスがジャケットを縁取るブレードのように、つやめくブラックをきわだたせる。ミニマルな美しさが記憶に残る、シャネルならではの逸品だ。
photo/JEAN MORAL 1938
©BRIGITTE MORAL SAIF PARIS
マドモアゼル シャネルは、パンツを女性のワードローブに取り入れた先駆者としても知られる。自身も積極的にスポーツを楽しむアクティブな女性だった。1937年に撮影された上の写真は、友人のスターダンサー、セルジュ・リファールとのショット。彼女はトレードマークの黒を、唯一無二のセンスで着こなしている
メゾンを象徴するブラックにゴールドのスパイスを効かせた時計。シャネルの伝説と「今」を重ねて
漆黒のダイヤルとゴールドカラーのインデックスの組み合わせが、洗練された大人の女性の品格を感じさせてくれる新作。ほっそりした手首にフィットする28mm径のケースは、大きめサイズを見慣れた目にはフレッシュだ。素材はメゾンの自社工房で製造され、現在も進化を続けるセラミック。耐久性に優れ、しなやかに軽快に腕に添う。
「J12 GOLDEN BLACK」(28mm径/高耐性ブラック セラミック×マットブラックコーティングを施したSSケース、ブラックラッカーダイヤル、ゴールドプレーテッドインデックス、30m防水、高精度クォーツムーブメント/数量限定)¥1,122,000/シャネル
photography:Masanori Akao(whiteSTOUT) styling:Yukari Komaki text:Hiroko Naruse ※略号は次のとおり。SS=ステンレススチール。 ※エクラ2026年6月号掲載