常にファッション情報を交換しあう俳優・板谷由夏とスタイリスト・伊藤美佐季のファッショントーク。今回は、全女性の永遠のあこがれ、エルメスのジュエリーを熱く語る。
vol.3 HERMÈS
馬具の一種である馬銜(はみ)をモチーフにした「ノジカ」は、1971年にジャン=ルイ・デュマが生み出した画期的なコレクション。ピエール・アルディは、エルメスジュエリーの原点であるこのコレクションに回帰し、モチーフを重ね合わせ、流れるようなフォルムのジュエリーへと昇華。ブレスレット、リングいずれも、まるでいくつもの馬銜がからみ合うようなデザインで、ボリュームと造形美のバランスが秀逸だ。
ジュエリーすべて「ノジカ」(SV)ブレスレット〈左手〉¥700,700・〈右手〉¥520,300・リング¥180,400(3点とも予定価格)・シャツ¥300,300・パンツ¥1,639,000(参考価格)/エルメスジャポン(エルメス)
大人がエルメスにときめく理由
1998年に生み出され、その後ジュエリーのクリエイティブ・ディレクターとなったピエール・アルディによって昇華された二重巻きのデザイン“ドゥブルトゥール”。肌の上に流れるように描かれた周回するシルエットが特徴で、らせん状のネックレスや、からみ合うブレスレット、ドラマティックに指を彩るリングなど、非常にリズミカルなデザインで見る者を刺激する。
「特にパールが印象的。大きさの違うパールが描く、《シェーヌ・ダンクル》モチーフが、私だけでなくエルメスラバーの心を虜(とりこ)にするはずです」(板谷)。
「エルメスのシルバーは絶品。艶やかさ、高貴な白さ、どれもが成熟した大人の肌にこそ似合うと思います。繰り返し登場しても新鮮さを更新しつづけるモチーフのパワーにも脱帽です」(伊藤)。
《ケリー》や《シェーヌ・ダンクル》など、エルメスを象徴するアイコニックなモチーフが織りなす、堂々たるボリュームの「アルシミ」。その卓越した職人技と歴史に刻まれたフォルムへの敬虔なオマージュを指につける喜びを堪能したい。
リング「ケリー・アルシミ」〈上から〉(PG×D)¥2,387,000・(WG×D)¥2,519,000/エルメスジャポン(エルメス)
時代を越えて愛されるパールのネックレスを、ピエール・アルディがモダンかつ繊細に再解釈。アコヤ真珠とグルメットチェーンの組み合わせが、アイコニックな《シェーヌ・ダンクル》モチーフをさらなる高みへ導く。
ジュエリーすべて「シェーヌ・ダンクル・ナイアド」(PG×アコヤ真珠)ネックレス¥24,959,000・ブレスレット¥12,309,000・ダブルリング¥1,903,000・レザードレス¥2,200,000/エルメスジャポン(エルメス)
エルメスのジュエリーは、大人をずっとずっとときめかせてくれる。
新作が出ると聞くだけで思わず前のめりになる私。
これだけそろったこの夏は、本当に幸せ!
──板谷由夏
バッグ《ケリー》のクラスプと、ミラネーゼ・メッシュチェーンとのエレガントなコラボレーション。本来はダブル巻きタイプのブレスレットを、チョーカーのように首につけて。しなやかなチェーンが生み出すつけ心地のよさも魅力だ。
チョーカーとして着用したブレスレット「ケリー・マイユ」〈上から〉(YG×D)¥9,812,000・(WG×D)¥10,813,000(ともに予定価格)・レザージレ¥3,102,000(参考価格)/エルメスジャポン(エルメス)
ジェンダーレスであることはもちろん、
どんなテイストの人が、どんなシチュエーションでつけてもしっくりくる。
そんな懐の深さもエルメスのジュエリーの魅力です
──伊藤美佐季
Profile
板谷由夏
いたや ゆか●俳優。’99年に映画デビュー。テレビ東京ドラマ9『刑事、ふりだしに戻る』(金曜21:00〜)では、濱田岳が演じる主人公の先輩刑事を演じている。
伊藤美佐季
いとう みさき●スタイリスト。俳優やモデルからの指名も多い。著書『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』は、ジュエリー好きのバイブルとして人気。
photography:Daehyun Im hair:Koichi Nishimura(VOW-VOW) make-up:SHINOBU ABE(SEKIKAWA OFFICE) styling:Misaki Ito model:Yuka Itaya edit& text:Tomoko Ohno ※略号は次のとおり。PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド、YG=イエローゴールド、SV=シルバー、D=ダイヤモンド。 ※エクラ2026年7・8月合併号掲載